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『いつかこの恋を〜』『わたしを離さないで』『家族ノカタチ』……2016年1月期注目の連ドラは?

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麦倉正樹
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 年末年始の特別番組も終わり、そろそろ冬の新ドラマがスタートする時期です。さて、今クールは、どのドラマを観ましょうか? ということで、昨秋に引き続き、今回もまた、これから続々と始まる新ドラマをピックアップして、ご紹介したいと思います。

 まずは、テレビドラマの王道とも言える「オリジナル作品」から。やはりこの冬、いちばんの注目作は、何と言っても、フジテレビの月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(1月18日(月)21時〜)でしょう。今からちょうど25年前、『東京ラブストーリー』でブレイクした脚本家・坂元裕二が、再び「東京」を舞台とした「ラブストーリー」を書きおろすということで話題の本作。民放の連続ドラマの主演は今回が初となる有村架純と高良健吾に加え、高畑充希、西島隆弘(AAA)、森川葵、坂口健太郎など、まさしく“今が旬”の若手俳優たちが大集合するなど、出演者もフレッシュに豪華です。そんな6人の若者たちの人間模様を、実に5年という歳月にわたって描き出してゆくというこのドラマ。しかし、設定や予告編などを見る限り、そのトーンは思いのほかシリアスです。これ、ホントに月9なの? っていうぐらいシリアス。そして、切実。個人的には、『東京ラブストーリー』云々よりも、『最高の離婚』で大人の男女の揺れ動く心理を繊細に描き、『問題のあるレストラン』で性差をめぐる社会の歪みを大胆に描いて見せた坂元裕二が、2016年という時代の中で、どんなラブストーリーを描き出してゆくのか、非常に気になります。ところで、本作の略称は「いつ恋」で良いのでしょうか?

 続いては、前クールの民放連続ドラマの視聴率トップとなった『下町ロケット』のあとを受けて、TBS「日曜劇場」枠で放送される、『家族ノカタチ』(1月17日(日)21時〜)をご紹介。こちらは、「チーム・バチスタ」シリーズなどで知られる脚本家・後藤法子のオリジナル作品です。“結婚しない”39歳の男を等身大で演じる香取慎吾と、32歳でバツイチの“結婚しない女”を演じる上野樹里。番組HPには、「結婚することが難しくなった時代に、さまざまな形の“家族のカタチ”を応援する珠玉のドラマ」とありますが、意外にも初共演となる2人は、本作の中で、果たしてどんな関係性を取り結んで行くのでしょうか。香取の父を演じる西田敏行、上野の母を演じる風吹ジュンといったベテランはもちろん、水原希子、荒川良々、千葉雄大など、脇を固める共演者たちにも注目の一本です。ちなみに、“家族”というテーマで言うならば、『医龍』や『アイムホーム』などの脚本家・林宏司が手掛けるオリジナル作、『お義父さんと呼ばせて』(1月19日(火)22時〜/フジテレビ)も気になります。遠藤憲一と渡部篤郎という演技派俳優のダブル主演はともかく、そのふたりが親子を演じるとは! しかも、1961年生まれの遠藤が、1968年生まれの渡部の義理の息子という意表をついた設定。そんな2人のあいだに立つヒロインを演じる蓮佛美沙子ともども、意外な取り合わせによる軽妙なアンサンブルが期待されます。

 その他のオリジナル作としては、堀北真希が主演する『ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜』(1月13日(水)22時〜/日本テレビ)、草なぎ剛が主演する『スペシャリスト』(1月14日(木)21時〜/テレビ朝日)などがありますが、いずれも過去に放送された単発ドラマの世界観をベースに、それを連続ドラマ化したものとなっています。特に、『スペシャリスト』は、これまで4本も単発ドラマが作られているだけに、まさしく「待望」あるいは「満を持して」といった感じの作品になる模様。というか、草なぎ剛にとって新たな「当たり役」となる可能性を秘めた作品です。ちなみに、女性だけの捜査チーム、通称「ヒガンバナ」の活躍を描く前者と、服役経験によって犯罪心理のスペシャリストとなった刑事(草なぎ)を主人公とした後者。両者とも、かなりクセのある刑事が活躍するなど、何かと共通点が多そうな作品だけに、これら2本を見比べてみるのもいいかもしれません。さらにオリジナル物としては、松尾スズキが初めて時代劇に挑む『ちかえもん』(1月14日(木)20時〜/NHK総合)も要チェック。連続テレビ小説『ちりとてちん』や大河ドラマ『平清盛』など、NHKからの信頼も厚い脚本家・藤本有紀が、独自の解釈をもとに描き出す“ちかえもん”こと、江戸時代の人形浄瑠璃・歌舞伎作者「近松門左衛門」。松尾演じる近松と、物語の鍵を握る謎の渡世人・万吉を演じる青木崇高のコミカルなバディっぷりが見どころとなっているようです。

 さて、今クールのラインナップを眺めてみて、ひとつ大きな傾向として言えるのは、人気小説のドラマ化が、いつにも増して多いということです。とりわけ、その一報が入ったとき、個人的に何よりも驚いたのが、綾瀬はるか主演の『わたしを離さないで』(1月15日(金)22時〜/TBS)でした。日系イギリス人作家カズオ・イシグロによるベストセラー小説の連続ドラマ化である本作。マーク・ロマネク監督、キャリー・マリガン主演で2011年に日本公開された映画版の記憶も新しい(しかも、なかなかの秀作だった)だけに、今回の連続ドラマ化は、かなり冒険的な試みと言って良いでしょう。実は大きな「ネタバレ」を含む作品だけに、あまり多くのことは語りませんが、近未来のイギリスを舞台とした小説を、果たしてどのように翻案するのか、大いに気になるところです。そんな本作の脚本を担当するのは、『仁 -JIN-』や連続テレビ小説『ごちそうさん』などで知られる脚本家・森下佳子。来年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』の脚本を書くことが決定している実力派だけに、その手腕に注目が集まります。ちなみに、映画版のキャストになぞらえて言うならば、キャリー・マリガンの役を綾瀬はるかが、アンドリュー・ガーフィールドの役を三浦春馬が、そしてキーラ・ナイトレイの役を水川あさみが演じることになる模様。個人的には今クール、かなり注目している一本です。

     
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