監督&メインキャストが勢揃い 来日記者会見で明らかになった『フォースの覚醒』新事実とは?

『スター・ウォーズ』来日記者会見レポート
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ジョン・ボイエガ、デイジー・リドリー、J・J・エイブラムス監督、アダム・ドライバー、BB-8

 いよいよ公開まであと1週間、12月18日の世界同時公開直前にプロモーションのために来日中のJ・J・エイブラムス監督、デイジー・リドリー(レイ役)、ジョン・ボイエガ(フィン役)、アダム・ドライバー(カイロ・レン役)、そしてBB-8の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』御一行が、10日夜に六本木ヒルズアリーナで開催されたジャパンプレミアに続いて、11日午後、東京ディズニーランドに隣接したシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルで記者会見をおこなった。

 実は、この日の午前中には東京ディズニーランドのシンデレラ城前でフォトコールが行われる予定だったが、残念ながら朝からの悪天候のために中止に。過密スケジュールで世界中を回っているメインキャストたちにとっては貴重なオフタイムとなったようで、デイジー・リドリーは年頃の女の子らしく原宿に観光へ、ジョン・ボイエガは秋葉原で「よく考えたらいらないものをたくさん買ってしまった」とのこと。一体何を買ったんだ?

 相変わらず『フォースの覚醒』の内容についてはガードが固く、J・J・エイブラムス監督いわく「近頃は映画を観に行っても、観終わった後、『こういう話だって知ってたよ』と思う作品が多いんだ。僕はみんなに『スター・ウォーズ』でそういう気持ちにさせたくないんだ」とのこと。また、現在公開されている予告編では、ストーリー上とても重要なシーンや大きなサプライズとなるに違いないポイントを隠してあるとも明言。さらに、「日本向けに一つだけ事実を明かそう」と前置きして、作品の中にタコダナという名前の惑星が登場すること、その名前は自分が初めて日本に旅行に来た時に泊まったユースホステルのあった高田馬場に由来していると教えてくれた。惑星メジロや惑星シンオオクボが出てこないことを祈ります……。

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J・J・エイブラムス監督、アダム・ドライバー、BB-8
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BB-8

 個人的に最も興味を引かれたのは、カイロ・レンのキャラクターについて質問を受けた際のアダム・ドライバーの次の言葉だった。「カイロ・レンを演じる上では、そのコスチュームやマスクがキャラクター作りの大きな手がかりとなった。人が誰かについて何かを判断する時は、通常はまず相手の目を見ることになる。でも、カイロ・レンの目は誰からも覗くことができない。その“目が見えない”というところが、このキャラクターのメタファー、そして作品全体のメタファーになっている」。マスクの奥の表情を探れないという意味では、過去のダース・ベイダーや一連のトルーパーたちと同じだが、あえて他者から「目が見えない」ことを彼が強調したのには、何か特別な理由があるのだろうか?

 最後に一つだけ。本物のBB-8が予告編などからイメージしていた以上に小さいこと(R2-D2よりも二周りくらい小さい!)、そしてイメージしていた以上にマジでカワイイことをお伝えしておきます。現場からは以上です。

(取材=宇野維正)

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮新書)、2016年1月16日発売。Twitter

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