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早見沙織、キネマ倶楽部ワンマンで見せたシンガーとしての大きな“成長”

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 早見沙織のライブ『Hayami Saori Birthday Special Live 2018』が、5月29日に東京キネマ倶楽部にて開催された。

 早見にとって、観客を入れた単独名義でのライブは数年ぶり。筆者も一年前に同じ会場で行われたコンベンションライブを見て以来の彼女の歌を聴く機会となった。今回のレポートでは、そんな記念すべき日から、第一部の模様をお届けする。

 この日、会場に入ると、開場SEはAbsofacto「Lies」からKimbra「Cameo Lover」、Rhye「Taste」、Marlena Shaw「You Me and Ethel/Street Walkin’ Woman」、Billy Cobham「Some Skunk Funk」、Tower of Power「You Got To Funkifize」と、比較的新しめのクラブミュージック〜R&Bからシブめのファンクへ移り変わっていく流れだった。これまでのインタビューで語っていたAbsofactoやRhyeなどの楽曲が続々と聴こえてきたので、本人の選曲だろうと思ったが、やはり早見によるものだったようだ(参考:1stミニアルバム『live for LIVE』リリースインタビュー早見沙織に“影響”を与えた楽曲は? )。

 そんな開演前からライブが始まっているような雰囲気のなか、かどしゅんたろう(Dr)のドラムソロからライブはスタート。この日のバンドメンバーは彼に加え、黒須克彦(Ba)、増田武史(Gt)、角脇真(Key)という、これまでも早見の歌を支えていた4人だ。そんな彼らのバックアップを得て、彼女は「Secret」を原曲よりも艶っぽいジャズアレンジで歌い上げる。終盤にはフェイクを連続で披露し、早速その歌唱力の高さを見せつけてくれた。

 そこから「夢の果てまで」を経て、原曲のアーバンな雰囲気とは一味違うソフトロック調のアレンジが施された「SIDE SEET TRAVEL」、ダンサブルなビートでフロアを盛り上げた「水槽」、黒須のファンキーなベースプレイに体が揺れる「where we are」、客席から多く拳が上がったロックな「僕らのアンサー」と、バラエティに富んだ楽曲が続く。

 ここからがライブのハイライト。ブレスを効果的に使うことでさらに魅力的になった「Installation」は、Dメロ→ラスサビの爆発力が格段に増していたし、増田のアコースティックギター1本をバックにしたMCからスムーズな流れで歌われた「やさしい希望」は、歌とギターのシンプルな構成にしたぶん、楽曲が持つ柔和な印象をより深化させているように聴こえた。

 かと思えば、かどがスティックをブラシに、黒須がベースをアップライトに持ち替えたあとの「ESCORT」は、金管こそないもののスウィング感が存分に出ていたし、インタールードのセッションを経てのフェイクを交えた熱唱は、本格的なジャズシンガーのそれだった。そんな衝撃に引き続いての「ブルーアワーに祈りを」では、落ち着いた伴奏を同じ温度感ながら力強い歌声で引っ張り、次第に熱量を上げていくというテクニカルな歌唱をみせる。

      

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