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渡辺俊美×瑠伊 特別対談 音楽とファッションから見えるクリエイティブの形

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TOKYO No.1 SOUL SET
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 1990年にTOKYO No.1 SOUL SETとしてデビューし、2002年からはソロユニット・THE ZOOT16としての活動、2011年には猪苗代湖ズを結成と精力的な音楽活動を行う渡辺俊美。一方、vistlipとして今年結成10周年を迎え、同バンドのボーカル智とのユニット・Lillとしても活動する瑠伊。今回、リアルサウンドでは両者の対談が実現。それぞれ世代や表現する音楽性は違えど、その音楽による影響力だけでなく、独自のファッション感覚で多くの支持を受けている。今回の対談では、お互いの音楽とファッションに傾倒していくようになったきっかけやカルチャーに対する思いを語ってもらった。そこから感じられる両者の表現者としての深い個性を感じてほしい。(編集部)

友だちには、「元祖不思議ちゃん」って言われていた(渡辺俊美)

ーー今日は音楽とファッションについて、お二方に語っていただきたいと思っています。(渡辺)俊美さんは、もともと……。

渡辺俊美(以下、俊美):僕はもともと、大学進学で福島から東京に出てきて、ツバキハウスっていうクラブでやっていた「ロンドンナイト」のイベントに遊びに行ったりしていて。その流れで、アパレル関係者と仲良くなったんですよね。で、そういうところに夜な夜な集まっていた仲間たちと、自然発生的にできたのが、TOKYO No1. SOUL SETだったという(笑)。

ーー瑠伊さんは、世代的に言うと、どのあたりになるのでしょう?

瑠伊:僕の時代は、渋谷のギャル男とか、黒ギャルとかですよね(笑)。音楽に関して言えば、ダンスグループがいっぱい出てきた時代で……DA PUMPさんとかSPEEDさんとか、ダンスしながら歌うグループが、すごい目立っていた時代で。僕のまわりにも、そういうグループを追っ掛けている人は多かったですね。

俊美:そっか、モーニング娘。とかAKB48が出てくる前になるのかな。瑠伊くんも、そういうグループが好きだったの?

瑠伊:ええと……僕はそういう人たちではなくジャニーズが好きで、ジャニーズに入りたいってずっと思っていたんですよね(笑)。

俊美:そうなんだ? どんなグループが好きだったの?

瑠伊:当時、僕がいちばん好きだったのは、KinKi Kidsさんですね。自分のお金で初めて買ったCDもKinKi Kidsさんだったし。あとV6さんとか。で、ずっとジャニーズに入りたいなって思っていたんですけど、中学校に入ってから、バンドというものに出会って。友だちが、学校にギターを持ってきていたんですけど、その様がとってもカッコ良かったんです。

俊美:わかる(笑)。というか、その文化は、瑠伊くんの頃にもあったんだね。

瑠伊:ありました(笑)。で、そこから、その友だちが聴いている音楽を聴くようになって。あと、お姉ちゃんが、もともとバンド系を聴いていたので、その影響でL’Arc~en~CielさんとかGLAYさん、あとLUNA SEAさんとかを聴くようになって。で、だんだん僕もやりたいなって思うようになっていった感じですね。

俊美:それにつられて、ファッション的にも、だんだんそっち系になっていったの?

瑠伊:だんだんっていうよりも……僕はもともと、すごい人見知りだし、恥ずかしがり屋なんですよね。で、ビジュアル系って、メイクをするじゃないですか。そのメイクが仮面の代わりというか、要はメイクをすることによって、「瑠伊」っていう人格になることができるんです。僕の理想とする「瑠伊」という人がいて、その人になりきるための仮面みたいな感じなんですよね。なので、だんだんメイクが濃くなっていって、それに合わせるように、衣装とかもゴシック寄りになっていったという。

渡辺俊美

ーー俊美さんも若い頃は、かなり奇抜な服を着ていたと聞いていますが?

俊美:東京に出てきたからには、とりあえず目立たないとダメだなって思っていたんですよね(笑)。で、やっぱり、原宿で目立ちたいと思って、ランドセルを背負ったり、袴をはいてガーゼシャツを着たりしていました。友だちには、「元祖不思議ちゃん」って言われていたし(笑)。

瑠伊:えっ、そういう感じだったんですか?

俊美:(笑)。そう、高校時代はずっと坊主で……でも、当時はDURAN DURANとか、イギリスではニューロマが流行っていたじゃないですか。で、そういうロンドンのストリート雑誌とかを見たら、もう普通のパンクじゃ目立たないって。とりあえず、目立てば何とかなるだろうと思って、派手な格好はいつもしていましたね。あと、クラブに行って顔を覚えられるのは、そういう派手な格好をしている人だったから(笑)。

瑠伊:なるほど。

俊美:ただ、さっき瑠伊くんが言っていた、照れ屋さんだったからっていう話もすごくわかるんだよね。派手な格好をしていると、あんまり話しかけられないじゃない。みんな、ちょっと避けるみたいな(笑)。それが僕にとっては、ちょうど良かったんですよね。

ーー俊美さんは、もともと音楽よりもファッション寄りの人だったのですか?

俊美:そうですね。パンクバンドはやっていたんですけど、20歳の頃に自分でお店をやるようになって……そしたら、普通のバンドは組めないんですよ。お店が夜8時まであるし、経営者だったから、休みもなかったので。だから、すぐにバンドは辞めてしまって、夜に何かできないかなって思ったらDJがあって。それでDJをやり始めたんです。それが22歳の頃だったかな?

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