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ドリカムの探求心が生み出す豊かな音楽 アルバム&ツアーから“最新モード”を読み解く

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DREAMS COME TRUE
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 現在、全国ツアー『DREAMS COME TRUE CONCERT TOUR 2017/2018』を開催しているDREAMS COME TRUE。今回のツアーで彼らは、最新アルバム『THE DREAM QUEST』を中心にした“最新型のドリカム”をダイレクトに体現している。

 これまでの軌跡を感じさせながら、現在のDREAMS COME TRUEの最新モードへとつながっていくライブ構成は、アルバムのテーマ“音楽的な冒険”ともリンクしていると言えるだろう。そこで本稿では、アルバム『THE DREAM QUEST』の魅力について改めて記しておきたい。

 『ATTACK25』(2014年8月)以来、約3年ぶりとなる18thアルバム『THE DREAM QUEST』。「あなたのように」(かんぽ生命 キャンペーンソング)、「その日は必ず来る」(ENEOSエネルギーソング)、「KNOCKKNOCK!」(花王ソフィーナ プリマヴィスタ CMソング)などのタイアップ曲に加えて、新曲「世界中からサヨウナラ」「堕ちちゃえ」「秘密」、さらに三浦大知に提供した「普通の今夜のことを ー let tonight be forever remembered ー 」、観月ありさへの提供曲「あなたが笑えば」のセルフカバーを含む全18曲を収録した本作は、“QUEST”を含むタイトル通り、音楽的な冒険に満ちた作品に仕上がっている。また今回のアルバムには、3名の筆者によるライナーノーツが同封。そのなかから音楽プロデューサーの蔦谷好位置氏、書評家の豊﨑由美氏の文章を引用しながら、『THE DREAM QUEST』の魅力を紐解いてみたい。

 前作『ATTACK25』の収録曲「さぁ鐘を鳴らせ」をモチーフにしたアルバムのテーマ曲「THE THEME OF THE DREAM QUEST」から始まる本作(通称“ドリクエ”)。まず印象に残るのは、吉田美和、中村正人のルーツである70年代~80年代のファンク、ソウルミュージックのエッセンスがこれまで以上の濃度で反映されていることだ。シングルバージョンよりもR&B、ファンクのテイストを強めた「あなたと同じ空の下 -TDQ VERSION -」、ブルー・アイド・ソウル的な雰囲気を感じさせながら、多彩なリズムパターンが繰り出される「普通の今夜のことを ー let tonight be forever remembered ー 」などに顕著なこの傾向について蔦谷好位置氏は「バックトラックのサウンドは70’sのファンクやソウルのマナーで緻密に彩られる」「それ以外のジャンルのサウンドを取り入れたとしても、どれにも寄り過ぎていない、そしてどのジャンルをも寄せ付けない圧倒的な個性がある。ここが他のポップスとは違う、そして他のディスコやダンスナンバーとも違う、ドリカムにしか出せない大きな武器だ」と記している。さらにカルヴィン・ハリスの新作『Funk Wav Bounces Vol.1』や、トロピカルハウス、フューチャーポップを中心とした世界のトレンドと関連づけながら「日本の一部のミュージシャンも、それにリンクするようなサウンドを鳴らし始めている。しかし、それは時代が回りに回ってきただけで、ドリカムは以前から『Funk Wav Bounces Vol.1』のようなサウンドを鳴らしていたし、ずっとフューチャーポップ的アプローチも続けていた。それが今このタイミングで、世界の潮流とリンクしているというのも非常に面白い」と言及。自らのルーツミュージックを軸にしながら、時代のトレンドを意識しつつ、新しさと普遍性を共存させたポップミュージックを生み出してきたドリカム。そのなかで培われた技術とセンス、圧倒的な個性は本作『THE DREAM QUEST』においてさらなる高みに達したと言っていいだろう。

 また、アジア的なメロディラインと裏打ちのギターを軸にしたエキゾチックなビートがひとつになった「世界中からサヨウナラ」、グレッグ・アダムス(Tower of Power)のトランペット・ソロと吉田美和の哀切なボーカルが美しく溶け合うバラードナンバー「秘密」、日本のクワイア・チーム(THE SOULMATICS And FSM Gospel Ensemble)をフィーチャーしたメッセージソング「その日は必ず来る -TDQ VERSION-」などにも優れた音楽的アイデアと凄腕のプレイヤーたちによる演奏、そして、中村正人のエディットセンスが随所に活かされている。聴き返すたびに深みが増すようなサウンドメイクもまた、このアルバムの大きな魅力だと思う。

      

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