>  > 結城アイラ、歌手/作詞家としてのキャリア

『decade wind』リリースインタビュー

『アイマス』『ドリフェス』では作詞家として活躍 シンガー結城アイラが振り返る10年のキャリア

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 ボーカリストとしては『宇宙戦艦ヤマト2199』や『伝説の勇者の伝説』などの主題歌を歌唱し、作詞家としては田所あずさ、大橋彩香、petit milady、神谷浩史への提供や『ドリフェス!』、『アイドリッシュセブン』『アイドルマスター SideM』などの楽曲で活躍する結城アイラ。彼女がデビュー10周年を記念したベストアルバム『decade wind』を6月28日にリリースした。同作は、2007年のメジャーデビュー作『colorless wind』から今年3月の最新シングル『ペールムーンをさがして』までを網羅しながら、彼女が作詞作曲を手がけた新曲「うた」で新たな道を示す構成に。また、2017年7月19日発売号の『季刊 Net Audio』には、「うた」の768kHz/32bitの高音質音源バージョンが付録として収録されることも話題となっている。今回リアルサウンドは、ベスト作と共に彼女のキャリアを振り返るインタビューを行ない、デビューにまつわるエピソードや作詞家としての活躍と独自の作詞法、これから目指すアーティスト像などについて、じっくりと話を訊いた。(編集部)

 「当時は『作詞がダメ』とずっと言われてた」

ーーまずはデビューから10年を迎え、ベスト盤が発売された率直な感想から教えてください。

結城:そもそも、こうしてベストアルバムを出していただけることがありがたいです。私、2007年にデビューをしてから、実は◯周年記念〜みたいなイベントをしたことがなくて。ずっと「10年この活動ができたら盛大にお祝いしよう」と思っていたんです。なので、例えばファンのみなさんが「5周年おめでとう!」と言ってくださっても、私は大々的に自分から言わないようにしていて。今回やっと10周年を迎えられたので嬉しいですし、声を大にして「10歳になったよ!」と言いたいですね。

ーーそこまで細かく祝わなかったのは、活動初期に顔出しをしていなかったことも影響しているのでしょうか。

結城:それも大きかったですね。急に出てきて「◯周年です!」と言っても困惑させてしまうだけじゃないかなというのもありました。2012年に『宇宙戦艦ヤマト』の曲を歌わせていただいたタイミングから、イベント出演やメディア露出もするようになったんですけど。

ーー楽曲はDisc1が1stアルバム『REFLECTION』と2ndアルバム『Eternalize.』から、Disc2が3rdアルバム『For My Dear…』を中心に収録していますが、これらを選曲した基準とは?

結城:これまでのタイアップ曲をほぼ網羅させていただいて、それらの楽曲を発売順に並べました。10年の歴史を感じて欲しかったのと、入れられない曲もたくさんある中で選曲に迷った時は、耳馴染みの良いほうを選んだという基準もあります。

ーー10年の活動のなかでは色んな転機があったと思うので、改めてベストの曲とともに振り返っていければと思います。結城さんにとって最初の転機といえる楽曲はどれでしょうか。

結城:やはり1stシングルの「colorless wind」ですね。私がデビューするきっかけになった曲でもあるので。

ーーデビュー曲はもちろん思い出深いですよね。

結城:いえ、そういうことじゃないんです。当時、ランティスさんがこの曲を歌う人を探していて、私は別の活動をしていたんですけど、当時の事務所のスタッフさんから「この曲覚えて歌ってみてくれない?」と誘われて、オーディションだと知らずに歌ったら、知らない間にデビューが決まっていて(笑)。顔出しが出来ないことを伝えても、ランティスさんからは「それでもいいですよ」と言っていただけて。この曲があったからこそ、今の私があるので。アニメにはこれまで、歌に作詞にと関わらせていただいてきましたが、その始まりという意味でも大きい1曲です。

ーーその次の転機はどこでしょう?

結城:少し飛びますけど、7thシングルの「LAMENT〜やがて喜びを〜」ですね。このあたりからライブやイベントにも出演し始めたので、ある種節目の曲といえます。同じく外に出ていくきっかけという意味合いでは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』の第1章エンディングテーマ「星が永遠を照らしてる」も転機の曲です。年の離れた兄の影響で、幼い頃から『宇宙戦艦ヤマト』を見ていたので、そこで聴いていた「宇宙戦艦ヤマト」と「真っ赤なスカーフ」の印象も強かったんですけど、まさか自分がその「真っ赤なスカーフ」の位置を担当させていただけるなんて夢にも思わなくて。『宇宙戦艦ヤマト2199発進式』というイベントでささきいさおさんとも共演させていただいたんですけど、歌唱前は責任感やプレッシャー、会場の空気に押しつぶされそうになったのを覚えています。でも、そのときはささきさんから「ヤマトに新しい風を吹かせてね」と声をかけていただいたことで奮い立ちました。

ーー露出をすることで、ご自身の音楽が変わってきたという印象はありますか?

結城:これまではタイアップに合わせて、頂いた曲を全力で歌うというものだったのが、露出が増えるにつれて「こういうことをやってみたい」とか「歌詞を書いて作品に携わりたい」と思うようになりました。最初の方は四つ打ちの曲が多かったんですけど、もっと私らしい変拍子の曲とか、バラードがこの辺から増えてきました。

ーーなるほど。Disc2に入っている「LETTER SONG」は、ファンの方への感謝を綴った、キャリアの中でも大きな曲ですよね。

結城:そうなんです。タイアップ曲ではないんですけど、デビューしてからこれまで、色んな方々に結城アイラというものを形作っていただいたことも含め、どういう思いをみんなに伝えたいかディレクターと話し合って出来た曲なので、絶対に外せないかなと思いました。それがあって11曲目の「REINCARNATION BLUE」で初の自作詞を担当したんですけど、これをきっかけに作詞家としてもお仕事させていただけるようになったので。

ーー結城さんは作詞家として2015年に作詞家デビューし、数々の名曲を生み出しています。デビューが2年前とは思えないくらい、作品が世に出ているイメージですが。

結城:ちょうど先日、作詞した曲が100曲に到達したんです。

ーーデビュー前は作詞作曲もしていましたよね。

結城:そうなんですけど、当時は「作詞がダメ」とずっと言われてたんですよ。

ーーえっ! 今の結城さんからはまったく想像もつかないですね……。

結城:私自身もそんな経歴で作詞家として活動できているのがビックリです。まあ、これまでの現場で偉大な作詞家の方々とお仕事させていただいて、そのなかで自然といろんなものを受け取っていたのかもしれません。特にご一緒しているのは畑亜貴さんと松井洋平さんですが、畑さんはメロディと音の乗り方の素晴らしさ、松井さんは「やっちゃっていいよ、広い世界に向けて書いていいよ」というスタンスに影響を受けているように思えるので、そこが上手く出ていると感じていただけたなら嬉しいです。

      

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