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森朋之の「本日、フラゲ日!」vol.29

SMAP、でんぱ、OKAMOTO’S、雨パレ、金爆……聴くと“何か”を思い出す作品たち

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 「I Guess Everything Reminds You of Something」(何を見ても何かを思い出す)はアーネスト・ヘミングウェイの短編集のタイトルだが、音楽を聴いているときに別の音楽(アーティスト)を思い出すことも多いのではないだろうか。その楽曲の元ネタに気付いたり、楽曲の作詞作曲を手がけたアーティスト、演奏しているミュージシャンのことを考えたり、そのバンドのルーツに思いを馳せたり。まるで葉脈のようにつながる要素が多ければ多いほど、その音楽の豊かさを実感できるのもまた事実。今回は“曲を聴けば、何かを思い出す”という作用が強い新作をピックアップします。

 年内で解散する(と報道されている)SMAPのベストアルバム『SMAP 25 YEARS』の収録曲には、ファンのリクエストが反映されている。投票結果の上位10曲にシングルが2曲しか入っていないのは(ちなみに上位3曲は「STAY」「オレンジ」「BEST FRIEND」)ファンのみなさんがSMAPの音楽を隅々まで愛していたことの証左だと思うし、ベストアルバムのスペシャルサイトに紹介されているファンの方々のエピソードを読むと「彼らの歌はリスナーひとりひとりの人生に深く関わっていたんだな」ということが改めて実感できる。SMAPのもうひとつの功績は、楽曲制作に個性的なアーティストを積極的に採用してきたこと。特に「華麗なる逆襲」(作詞作曲/椎名林檎)、「Amazing Disocvoery」(作詞作曲/中田ヤスタカ)、「Joy!!」(作詞作曲/津野米咲)などのコラボレーションは、アイドルとアーティストをつなぐうえできわめて重要な意味を持っていたと思う。

 アイドル、ゲーム、アニメ、コスプレなどのファクターを背負い、自らが媒体となって最先端のジャパンカルチャーを発信し続けているでんぱ組.inc。2011年12月25日の初ワンマンライブからジャスト5年の節目のタイミングで発売されるベストセレクションアルバム『WWWDBEST 〜電波良好!〜』は、あらゆるオタク文化とつながりながら予想不能の変化を続けてきた彼女たちの最初の集大成と言えるだろう。CDジャケットのビジュアルは、初期の作品を手掛けきたファンタジスタ歌麿呂が担当。さらに特筆すべきは、前山田健一、畑亜貴、meg rock、かせきさいだぁ、只野菜摘、NOBEが作詞、玉屋2060%、浅野尚志、釣俊輔、Tom-H@ck、小池雅也が作曲を共作した新曲「WWDBEST」が収録されていること。クリエイターの才能を集約、増幅させるハブとしての機能を備えているのもまた、でんぱ組.incの魅力だ。

でんぱ組.inc「WWDBEST」

 OKAMOTO’Sの完全生産限定盤『BL-EP』はTシャツ付きアナログ盤と配信によるリリース。「Burning Love」(映画『にがくてあまい』主題歌)、「Border Line」は全世界的トレンドとなっている80sブラックミュージックのテイストを全面的に押し出したファンキー&ソウルフルなダンスチューン。レコーディングエンジニアの渡辺省二郎氏とOKAMOTO’Sのタッグによる高品質のバンドサウンド、80年代のプリンス、デヴィッド・ボウイを想起させるオカモトショウの中性的なボーカルにもニヤリとさせられる。さらに「NEKO(Remix) feat.呂布/MUD」には、OKAMOTO’Sと同世代のヒップホップクルー・KANDYTOWNの呂布、MUDが参加。世界のシーンと重なる音楽を地元(東京・世田谷)の仲間とセッションしながら生み出す彼らの在り方はとんでもなくカッコいい。

OKAMOTO’S 「NEKO(Remix) feat.呂布/MUD」

      

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