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『~SPECIAL DJ×LIVE ZEPP TOUR 2016~「YSTK×KPP」』ライブ評

中田ヤスタカ×きゃりーぱみゅぱみゅ、ツーマンライブで見せた飾らない表情と2人の最新型

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 11月10日のZepp Nagoyaを皮切りにZepp東名阪を巡った中田ヤスタカときゃりーぱみゅぱみゅのツーマンライブツアー『~SPECIAL DJ×LIVE ZEPP TOUR 2016~「YSTK×KPP」』。きゃりーは各公演が終わる度、自身のTwitterへライブの楽しさとツアーが終わってしまう寂しさを吐露していた。ツアーファイナルとなった11月14日のZepp DiverCityでのライブは、最新型の中田ヤスタカときゃりーぱみゅぱみゅを提示すると同時に、ライブを楽しむ素の姿の2人を垣間見ることができるものであった。

 説明するまでもないが、中田ヤスタカは音楽ユニットCAPSULEのメンバーの一人であり、音楽プロデューサーとしてきゃりー、Perfumeのほか、テレビドラマ『ライアーゲーム(フジテレビ系)、映画『何者』の劇伴を手がける日本が誇るトップクリエイターだ。きゃりーがほかアーティストとツアーを巡るのは、今回が初めてのことであり、自身の生みの親とも言える中田とツアーを開催することは彼女にとっても念願であったことだろう。

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 会場には、2階まで続く巨大なDJセットとそれを球体型に取り囲むライトが鎮座する。一人DJセットの前に現れた中田は、1曲目に「Dancing Planet feat.VERBAL」をチョイス。会場が小刻みに揺れるほどの重低音でフロアを縦に揺らしていく。会場はあっという間にクラブと化す中、中田が「CANDY CANDY -remix ver-」をプレイするとステージ下手から赤いワンピースにサングラス姿のきゃりーが登場。「みんなのうた -extended mix-」「きらきらキラー -extended mix-」「もんだいガール」など自身の楽曲のほかに、CAPSULEの「Motor Force」ではきゃりーがマイクを握った。きゃりーの初期代表曲「PONPONPON」では、Perfumeの「ポリリズム」をマッシュアップさせ会場のファンを喜ばせる。バックダンサーを従え彩り豊かな衣装に身を包んだ単独ツアーでの彼女の姿とは違い、時折歓声を上げながらパフォーマンスする飾らない素のきゃりーが印象的だった。

 昨年、12月6日に東京国際フォーラム ホールAで開催した『きゃりーぱみゅぱみゅ JAPAN HALL TOUR Crazy Party Night 2015』に足を運んだ際、今回の中田とのツアーに近い立ち振る舞いであったのを思い出す。中田のリミックス曲をセットリストに入れ、“チャラいぶち上げ系のナイトクラブ”をイメージしたその時のライブで、彼女は「私は、無機質な人形さんのようにパフォーマンスをすることをいつも意識してるんですけど、今回は『イェイ!』『フゥフゥ!』みたいに、すごく楽しくライブをさせてもらってます」と満面の笑みを浮かべながら話していた。5周年記念のベストアルバムを携え、ワールドクラスのエンターテインメントを表現した8月の日本武道館でのライブでも、きゃりーの一つの側面が見えたが、今回のようなラフな彼女の姿もまた一人の“アーティスト”であることを認識させられる。

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