秦 基博、笑顔で迎えた10周年 プロデューサーを務めた『Augusta Camp 2016』レポート
富士急ハイランド コニファーフォレストにて9月17日、『Augusta Camp 2016~produced by秦 基博』が開催された。『Augusta Camp』は毎年、オフィスオーガスタ所属のアーティストが一堂に会するイベントで、今年は秦 基博のデビュー10周年を祝し、秦がプロデューサーも務める形となった。今回は第1部ではアコースティックで秦の楽曲を出演アーティストとコラボレーション、第2部ではバンド編成で出演アーティストの楽曲を秦とコラボレーション、そして第3部は秦によるワンマンライブ、という3部構成。そして幕間で、2016年オフィスオーガスタの注目アーティストともいうべき、NakamuraEmi、元ちとせ with UQiYOのステージが繰り広げられた。
秦の近年のライブ映像から遡り、デビュー3、4カ月前のオーガスタキャンプ出演時の映像を映し出すと、今日の主役である秦がステージに登場。デビュー曲であり、10年前に同会場で開催された『Augusta Camp』でも披露した「シンクロ」を弾き語りで歌いあげ、イベントが幕を開けた。そのままステージにさかいゆうを呼び込むと、さかいが「自転車という歌詞が入ってる曲の中で1番好き」だという「青い蝶」を歌唱。さかいの淀みない声が、爽やかな歌詞と曲調によくマッチしていた。
続いて秦が「唯一先輩風を吹かすことができる」と話した、秦の後輩にあたる松室政哉と浜端ヨウヘイが登場。2人と共に、「虹が消えた日」を披露した。次に、上下ジャージ姿で登場したのは竹原ピストル。ブルージーな歌声で、明日への希望を描いた「Dear Mr.Tomorrow」を秦とデュエットした。「絶対チャンピオンになっから!」と言い残し、ステージを降りた竹原に続いて、元ちとせとともに、海を表現した歌詞が印象的な「ディープブルー」を歌唱。そして、スキマスイッチとは、かつて大橋卓弥(Vo.)がその歌詞に言及したというエピソードから、秦が選曲した「僕らをつなぐもの」を伸びやかに歌いあげた。
そのまま常田真太郎(Key)を残し、COIL・岡本定義と共に、ゆったりとした雰囲気で「休日」をセッションした。続いて杏子がステージに現れると、第1部で1番ビートがある、という「Fast Life」。杏子が「で、どうしたいの?秦 基博」と歌詞を変えて歌うと、「お客さんと盛り上がりたい!」と秦が返すなど、それまでのゆるい雰囲気とは一変し、会場を盛り上げた。さらに、杏子と大橋がコーラスを務め、山崎まさよしと「風景」を披露。最後に残ったのは、同じくデビュー10周年を迎えた長澤知之。長澤は10年前の『Augusta Camp』で、秦とともにジェットコースターに乗った思い出を語ると、バラード曲「アイ」を真っ直ぐに歌いあげた。そして、「夏も終わりなんですが」と秦が前置きしながら、岡本定義が作詞作曲を務めた福耳の「夏はこれからだ!」を全員で歌唱し、第1部は終了した。
続いてステージに現れたのは、NakamuraEmi。小柄な容姿からは想像できないほどパワフルな歌声で「YAMABIKO」「使命」を披露し、会場を圧倒していく。さらに、メジャーデビューできたことへの感謝の思いを伝え、「めしあがれ」「メジャーデビュー」を歌い上げると、客席の空気をガラリと変えていった。