NMB48 渡辺美優紀の卒業でグループはどうなる? “山本彩不在”コンサートに注目

 NMB48の渡辺美優紀が、8月9日のNMB48劇場公演『「逆上がり」公演 渡辺美優紀 卒業公演』にてグループを卒業する。

 渡辺は、今年4月13日に行った同劇場公演にてグループの卒業を発表。7月3日、4日には神戸ワールド記念ホールにて、自身の卒業コンサート『最後までわるきーでゴメンなさい』を開催した。コンサートでは、2日間で披露した58曲中、51曲を渡辺がセンターポジションを務め、共に初期からグループを支えてきた盟友の山本彩が初作曲した、2人の最初で最期のデュエット曲「今ならば」を初披露した。渡辺は、山本とは1期生同士であり、“さやみるきー”としてライバル同士で競い合った仲。そんな渡辺に山本はコンサート中、「可愛いく、人懐っこく、自分にないものを持っているみるきーと比べられ、最初は嫌だった。でも、隣がみるきーやったから、私らしくいられた」と感謝の言葉を贈ったことを『月刊AKB48新聞 2016年7月号』が報じている。

【MV】僕はいない(Short ver.) / NMB48[公式]

 渡辺美優紀というグループにとって大きな柱を失うこととなるNMB48は、次のフェーズに向けて動き出そうとしている。8月3日には、渡辺の卒業シングル『僕はいない』をリリースしたが、8月26日に神戸ワールド記念ホールにて開催する“山本彩以外のメンバー”が出演するコンサート『いつまで山本彩に頼るのか?』にて会場が満席になった場合、出演メンバーから次回シングルのセンターが決定。空席があった場合は、山本彩がセンターを務める。これまでの歴代NMB48のセンターは、山本、渡辺、須藤凛々花、卒業した山田菜々、白間美瑠と矢倉楓子でのダブルセンター。中でも、山本はこれまで多くのシングルセンターを務めてきており、『AKB48 45thシングル 選抜総選挙』でも第4位を獲得。NMB48を背負って立つ、グループの顔でもある。次にランクインしているのが第24位の白間であるため、グループ内で大きな開きが出来てしまっているとも言えるだろう。AKB48の向井地美音やHKT48の松岡はななど、各グループから新センターが台頭してきている中、それに匹敵する新星を生み出そうというのが今回のコンサートの目的だ。それでは、新星になりうるメンバーとは誰なのか。山本に次ぐ順位である白間は『ブブカ』(2016年7月号)にて渡辺の穴を埋めるメンバーとして、矢倉楓子、薮下柊、渋谷凪咲、須藤凛々花、太田夢莉の名前を挙げている。

 また、6月にNMB48の5期生が10人加入したが、その中には卒業生の山田菜々の妹である山田寿々、現役メンバー上西恵の妹、上西怜が同時に加入するといった動きもある。卒業生を含むメンバーの妹が複数同時に加入するのは今回が初めてのことだ。

 次作シングルのセンターは、渡辺の穴を埋めるメンバーが務めるのか。それとも山本がセンターを務める結果になるのか。NMB48の未来は『いつまで山本彩に頼るのか?』に委ねられていると言っても過言ではないだろう。

(文=渡辺彰浩)

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