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1stアルバム『RICH』インタビュー

ベッド・イン、バブル文化と音楽への情熱を語る「“素敵なサムシング”をどんどん取り入れて…」

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 ベッド・インがキングレコードからメジャー・デビューして完成させた1stアルバムのサウンドは、まさに「RICH」ーー。

 ベッド・インの1stアルバム『RICH』では、agehaspringsの音楽クリエイティブチーム・onetrapがサウンド・プロデュースを担当。バブル時代を彷彿とさせるダウンス・サウンドを導入しながらも、一方ではバンド畑であるルーツも忘れることなく、インディーズ時代から一緒にライブをしてきたパートタイムラバーズと演奏する楽曲もある。さらには、サイプレス上野とロベルト吉野を迎えてのラップや、ラテン歌謡にも挑戦するなど、ベッド・インの音楽性の幅は一気に広がった。

 今回は、ミュージシャンとしてのベッド・インに敬意を表して、あくまで音楽面にのみフォーカスを当てたインタビューを行った。しかし、息をする間にも会話に挿入される下ネタや、たびたびベッド・インが発する「あーん▽(▽の正式表記はハートマーク)」という喘ぎ声を前に、小生の愚息もタジタジに。

 はたしてベッド・インに音楽のことだけを聞くインタビューの行方は……? ぜひベッド・インの益子寺かおりと中尊寺まいの音楽への情熱を受け止めてほしい。(宗像明将)

「ウチら“やっぱりナマが好き▽”」(益子寺かおり)

ーー今回はおふたりに音楽の話だけを聞こうと思いまして。

益子寺かおり・中尊寺まい:あっ……▽

ーーなんで胸をまさぐるんですか! 資料にも、益子寺かおりさんが「妖精達」、中尊寺まいさんが「ex.例のK」と、バンドで活動してきたことが書かれていますが、今回のアルバムのサウンドはどういうイメージにしようとしましたか?

益子寺かおり(以下、かおり):サウンドに関してはウチらがベッド・インを結成してから大事MANにしてきたスタイルをあえて変えず、そのままズッポシ貫いた感じです▽

中尊寺まい(以下、ちゃんまい):メジャー発射の一発目ということで、名刺代わりになるようなアルバムにしたいと思って。

かおり:というのも、ベッド・インを知らない人……チェリーやヴァージンがこの日本にはまだまだたくさんいると思うので(笑)誰が見ても、誰が聴いてもまずはウチらが“バブル文化をリスクペクトしながら活動している地下セクシーアイドル”だということがわかるようにしよう、というのがずっと制作中に意識してたことですね。

ちゃんまい:なので淫ディーズ時代のベッド・インの集大成、そして、その延長線であって、奇をてらった感じではないと思います。

かおり:だけど「せっかくアルバムを作れるなら楽曲のバリエーションはリッチにしたいね」と、ヤリたいことは全部ヤリました!ウチら、ヤリマンだ・か・ら▽ ロック・ナンバーあり、昭和歌謡みたいなデュエットソングあり、さらにはラップまで……楽曲のバリエーションも多彩な1枚が完性したと思っています。

160727_bi_k.jpeg益子寺かおり

ーーなるほど、メジャー・デビュー・アルバムにして集大成なわけですね。

かおり・ちゃんまい:あっ……▽

ーーなんで喘ぐんですか! おふたりの考える音楽面のバブル感とはどういうものでしょうか?

ちゃんまい:私がなんでバブル文化がスキスキス~かというと、その熱量なんですよね。その部分は音楽を取ってもそうだと思っていて。バブル時代の楽曲って、昭和歌謡に洋楽の流れが入り、それを昇華した楽曲が沢山あった時代なんじゃないかな、と。そういう意味では楽曲のクォリティーもバリエーションもすごく充実していた時代だと思うんです。そんな時代だからこそ、AVギャルの憂木瞳ちゃんとイジリー岡田さんがコラボで曲をだしたり、寺内タケシさんがセクシーアイドルとコラボしたり……そういう遊び心のある楽曲も生まれたんだと思うし。今は不景気だと言われてますけど、私たちもそういったキモチだけは忘れないようにしたいですし、本気でバブル文化やあの頃の楽曲がDAISUKI!だからこそ、モノマネにならないよう、自分たちのオリジナリティとしての“ロック”の要素を挿入しようと……

かおり:そうなんです。ベッド・インの音楽は、歌謡曲のようにメロディはしっかり口ずさめるように、ビートは洋楽っぽい要素も挿入して踊れるイキフンを目指しつつ、そこにウチらがバンドマンとして培ってきた「ロック姐ちゃん魂」をドッピュン注ぎ込んた「ボディコンロック」という新しいスタイルを掲げているんです。
さっきも少し触れましたが、バブル時代の楽曲って、ちょうど昭和歌謡と洋楽が融合している曲が多いと思っていて。サウンドは洋楽の要素がありつつもメロディーは歌謡らしく頭に残るものだったり、洋楽と歌謡が絶妙にマッチングされている部分もタマランチ会長な魅力だと思っているので、リスペクトの想いも込めてこの部分は必ず意識して楽曲を作るようにしています。

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ーーおふたりがバンド活動をしてきた影響はあるでしょうか?

かおり・ちゃんまい:100%……SOかもね~!

かおり:この「ボディコンロック」が生まれた経緯を振り返ってみると……“淫ディーズ時代”に自主制作した8cm短冊シングルCD(2014年の1stシングル『ワケあり DANCE たてついて / POISON〜プワゾン〜』)は周りのバンド仲間と一緒に作った曲なんですが、マン%バンドサウンドだったんです。ロンモチでこの2曲もお気に入りですけど、バブル時代の“セクシーアイドル”の世界観を表現するには、今後ダンス・ミュージックのような要素も必要だと思っていたんです。
だけどウチら、バンドでもロック一筋でヤッていたので、打ち込みについて全くわからずトホホな状態で……。そんななか、マル金パパ(onetrap)が楽曲面で協力いただけることになり、実現できるようになって。『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』から、ロックとダンス・ビートを融合させた「ボディコンロック」というスタイルが生まれた感じですね。

ちゃんまい:ボヨヨンロックじゃないですヨ? なんちて▽ やっぱり色んな人に聴いてもらう為にわかりやすく【バブル】を表現する必要があると思ったんです。それにはビートが必須だったって感じですね。

かおり:ただ、ウチら“やっぱりナマが好き▽”なんですよね。ロックバンド畑で生きてきた身としては“生っぽさ”がないと、どうしても違和感が生まれてしまって。今回のアルバムのミックスをしたときも、サウンドはデジタルな部分があったとしても、ボーカルのエフェクトはなるべくかけないように要望しました。お互いロックから影響をびんびん物語に受け、バンドマンとして“おナマ”で勝負してきたからだと思うんですが、そこはどうしても譲れなかったですね。

ちゃんまい:ギターのソロもキレイすぎない印象的な部分を重視してもらいました。生っぽい粗悪さがないと、ロックとは言えないと思ってるので。

かおり:今ってボーカルにガンガンにエフェクトをぶっかけて、まるで声も楽器の一部のようなアプローチに仕上がっている曲も多いと思うんですが、それは自分たちが愛してきた音楽とは方向性が違くて。
歌声がしっかり聴こえるからこそ感情や熱が伝わり、メロディが残り、歌詞が残り、メッセージが体に沁み渡るものだと思っているので。なので、ボーカルが埋もれないように前に出しつつも、歌声の“味”を殺さない臨場感のあるミックスを心掛けています。桃色吐息ひとつまで感じ取って欲しいな……▽

ちゃんまい:楽曲をいただいたときも「CoCoの部分は現代的すぎるなぁ……」とかね。

ーーバブル時代っぽい音色を作るような、わかりやすい次元の話ではないわけですね。

かおり:バブル時代に活躍された先人の方々をリスペクトしているからこそ、当時の音色をそのまま焼き直しするのではなく、あくまでもベッド・インとしてのオリジナル……“進化形”の新しいスタイルとして「ボディコンロック」を掲げているんです。
なので、実はサウンドとメロディは当時っぽく、ビートに関してはあえて現代的な要素を取り入れるようにしていて。これによって、当時を知らないガラスの十代の子たちにとっても聴きやすい楽曲になっているんじゃないかと思ってます。

ーービートという言葉が何度も出てきますね。

ちゃんまい:自分たちが憧れていたバブル時代の音楽や「セクシーアイドル」を現代に蘇らせるためのキーワードかもしれないですね。

ーーなるほどキーワード。

かおり・ちゃんまい:はあぁ~ん……▽

かおり:イッケナ~イ! 話がチンカチンカにかたくなっちゃった……まいっちんぐぅ~///

ーーおふたりが喘がないと、それはそれで寂しい気がしますのでありがとうございます。サウンド・プロデュースはインディーズ時代の『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』(2015年)と『C調び〜なす!/ZIG ZAG ハートブレイク』(2015年)に続いて、onetrapが担当していますが、どんなリクエストをしましたか?

ちゃんまい:onetrapさんとのお突き合いは「♂×♀×ポーカーゲーム」からなのですが、最初に「夜っぽくて、女らしいんだけど、タカビ~な曲をください▽」とお願いして、候補曲をいただいたんです。その候補曲の中にも素敵な楽曲がいっぱいあったので、二人でモッコシモコモコ盛り上がりながら選曲して今回のアルバムに挿入させていただきました▽

かおり:自分たちがマンピクした原曲デモをもとに、変更して欲しい部分を涙のリクエストして調整してもらいつつ、制作を進めてイッた感じですね▽ たとえば「GOLDの快感」も原曲はもっとミドルテンポでゆったり聴けるような曲だったんですけど、勢いとスピード感があるゴージャスな曲調にアレンジしてもらったり。「ROSA -魅惑のバリライト-」も、原曲はラテンっぽい要素は一切ナシンコだったんですが、無理矢理挿入してもらって……KATSUMIさんの「危険な女神」みたいなイメージで▽

ちゃんまい:「Give me!〜哀・してる〜」や「V.H.S.」も現代的だったので、音色を昭和っぽくしてください! とか、後ろのビートをもう少し抑えめに…! など、わがままジュリエット炸裂しちゃった……▽ そこに自分でギターを挿れてみたり、手直しを一緒にしていただいたって感じですね▽

ーーそういうお話を聞くと、一般的なアイドルのアルバムの作り方とは全然違いますね。

かおり・ちゃんまい:あっ……▽

ちゃんまい:もうすっかり、いや、ずっぽしヌキ挿しならぬ関係……ってやつ?▽ セキメ~ン////

かおり:ウチら誰かとチョメチョメしながら、一緒に作るのがスキスキス―だから……あ~ん、ズッコンバッコン▽

ーー今回はかなりスワッピングされていますね。

かおり・ちゃんまい:はぁああああん……▽

かおり:そうなんです~▽ アソコがDRY DRYになる暇がないくらい色んな男たちと入れ替わり勃ちかわり、シコシコ曲を作っちゃった▽ たとえば「Summer Dream」と「SEXY HERO」はバックバンドである“パートタイムラバーズ”と一緒に作りました。他の曲の顔ぶれとの相性も考えて、バランスを見てもらうという点でonetrapさんに監修をしてもらいつつ。

ちゃんまい:アルバムに統一性を出すという点もあるんですが、アン・ルイスさんはじめ、SHOW-YAさんや浜田麻里さん、本田美奈子さんのWILD CATSみたいに歌謡曲として昇華されているロックを作りたかったんです。

ーー完全にミュージシャンの発言で気持ちいいですね。

かおり・ちゃんまい:あーん……▽ ABCDE気持ち!

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