ベッド・イン、バブル文化と音楽への情熱を語る「“素敵なサムシング”をどんどん取り入れて…」

ベッド・イン、バブル文化と音楽への情熱を語る

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「あの頃のオイニ~はするけど、新しいものを作りたい」(中尊寺まい)

ーー4曲目の打ち込みの90年代サウンドの「GIVE ME!〜哀・してる〜」への展開にも驚きました。具体的なイメージはあったのでしょうか?

ちゃんまい:選曲する時に、後期Winkさんみたいですごく気に入ってしまって▽ アイドルっぽい部分は残しつつも、セクシーで踊れるような“夜ソング”だなって。

かおり:この曲が今回のアルバムで一番アイドルらしい曲でもあったので、絶対にダンスは入れたくて。「GOLDの快感」と一緒に今回air:manさんが振付けを手掛けて下さったんですが、Winkさんみたいに印象的な手の振付けなどを中心に構成して作っていただきました。まいがギターを持ちながらのダンスも新しい試みだったんですが、結果とても気に入ってます! おギグでもみんな一緒にダンシング・ヒーローしてくれたらマン激~▽

ちゃんまい:バブル時代の文化が本当にDAISUKI!でリスペクトしているからこそ、当時を生きヌいた方々にも「ちゃんと好きでヤッてるんだな」と思ってもらえるように。そこは常に考えてますね。ナニ事も真摯に取り組もうと。ナウでヤングな性徒諸クンには新しいモノとして楽しんでいただければマンモスうれPです▽

ーーすでにライブの客層も老若男女が混ざっていて、開場前の列を見ても誰のライブかわからないですよね。

かおり・ちゃんまい:あーん……▽

かおり:マンモスうれPことですね。“ねるとん”みたいでタマランチ会長▽

ーー5曲目の「成りアガり VICTORY」にサイプレス上野とロベルト吉野が参加したのはどういう経緯なのでしょうか?

ちゃんまい:ウチらががラップしたぁ~い▽ ってお二人にやまだかつてないモーションをぶっかけた所からですね▽ 大黒摩季さんとか、田中美奈子さんの曲のようなラップをやりたくて「ヴァージンを奪ってもらうならサ上さんとロ吉さんだよね▽」って!

かおり:サ上(サイプレス上野)さんとはベッド・インを始めてから、ラジオやおギグで共演する機会が結構あったりして、ウチらが一方的にDA~ISUKI!だったっていうのもあるんですが、実はわたし、学生時代に「サイプレス上野とロベルト吉野」としてのおギグを観たり曲を聴いたりしていたので、私のなかではソロ活動より2人での活動イメージの方が俄然強かったんです。なので「できればロ吉(ロベルト吉野)さんも一緒に乱交をお願いします……!」とおねだりしてみたら、念願叶って4Pになっちゃいました▽

ちゃんまい:1本の竿じゃケンカになっちゃうし、マン足できないじゃないですかぁ~▽ ヒップホップ死語、例えば「チェケラッチYO!」や「IN THE HOUSE」なんかも歌詞に盛り込みました!

かおり:レコーディング当日にその場のノリで盛り込んだこともたくさんあって、その化学反応が楽し過ぎた~▽ たとえば曲のラスサビで私が突然歌い上げる部分があるんですが、CoCoもその場の思いつきで「ヤッてみてもいいですか?」って実験的に歌ってみたんです。ローリン・ヒルを意識して(笑)ほんと、遊び心がマン載な曲になったよね!

ちゃんまい:初体験だったけど、優しくリードしてもらって無事にフィニッシュできましたね。今じゃすっかり、バイブスを下半身で感じられるように……▽

かおり:DA.YO.NE~♪ラップ処女のウチらが肩の力をヌいて、自由に楽しくヤラせてもらえたのは、サ上さんとロ吉さんの人柄と懐の広さだと思っていて。本当に感射マン激サネあられです……! あと、ロ吉さんのスクラッチが加藤鷹さんばりのテクニシャンな動きで、ビションコに濡れちゃった…////目の前でコスってもらったのだけど、カッコよすぎて終始喘いでました……▽

ーー7曲目の「ROSA-涙のバリライト-」や8曲目の「V.H.S.」はかなり歌謡曲寄りですね。そしてソロ曲です。

かおり:ソロ曲も初の試みですね。アルバム制作の話がある前からソロ曲はいつか作ってみたいってZUTTO話してたので、今回ようやく念願叶って実現したカンジです▽

ちゃんまい:ちゃんまい、東京パフォーマンスドールさんに憧れているのでソロ曲とかやってみたかったんですよね~▽

かおり:作る時に意識したのは、もともと私はタカビー担当、まいはアーパー担当というバランスもあるので、それぞれのカラーが出るような曲にしたいなと考えていて。

ちゃんまい:キャラ分けがちゃんとできたらいいなと思いました。それに、全体をみて足りない曲調を考えたときに、ラテンは挿れた方が面白いよね、とか、あとは、切なめの曲がほしいなって。

かおり:色をわかりやすく分けるのって、恐らく声質が大きく影響すると思ったので、それぞれの声質に合いそうな楽曲を最終的に選んだ感じでしたね。「V.H.S.」は原曲を聴いた瞬間ふーみんこと細川ふみえさんみたいに可愛い声が合う曲だからまいに合うと思ったし、「ROSA-涙のバリライト-」は大黒摩季さんが力強く歌い上げているようなイメージが浮かんだので、こっちはマン%で私の出番だぞと(笑)

ーー大黒摩季の名前がこんなに何度も出てくるインタビューは初体験です……。

かおり:ああん! わたし、パワフルな歌声と熱いパッションが大黒摩季パイセンに似てるって昔からイッていただけるコトが多くて……。あと、オコチャマの頃初めて購乳したアルバムが大黒摩季さんとCHAGE and ASKAの二枚買いだったからかな~////(笑)

ちゃんまい:わはは! ちなみにちゃんまいは、とんねるずさんの『3才からのとんねるず』でした▽

ーー「ROSA-涙のバリライト-」のイントロは荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」オマージュですね。こういう大ネタの引用が実は少ないのも意外でした。

ちゃんまい:入れたい気持ちはロンモチであるんですよ。淫ディーズの「ワケありDANCEたてついて」では石井明美さんのCHA-CHA-CHAオマージュだったりもするので。でも、今の自分たちはあんまり求めてないかも知れないですね。あの頃のオイニ~はするけど、聴いたことがない、新しいものを作りたいっていう気持ちの方が強いかも。

かおり:そうですね。なので、今回の「RICH」にオマージュを積極的に取り入れる考えはあまりなかったですね。当時の作品に関しては先人の皆さんへのリスペクトの気持ちも込めて、おギグでカバーをさせて頂けたらいいなと思っていて。まいも私も生き様含めて「自分らしさ」をZUTTO追求してきた性分なので、オリジナル曲に関してはベッド・インならではのカラーを突き詰めたいなと思っています!

ちゃまい:ウチらの根っからのパンク精神みたいな所かも▽

ーー11曲目の「真夜中のディスタンス」はシティ感が溢れていて新鮮ですね。

かおり:そうなんです、このアルバムいちトレンディでアーバンな1曲▽ デモを聴いた瞬間、真っ先に夜のドライブデートの情景が浮かんだので、自分の実体験も交えて歌詞もカキコキしちゃいました▽

ちゃんまい:ファミコンの「シティーコネクション」的な女性の一人旅のお伴としてカーステレオで流してほしいですね▽

かおり:実はこの曲はonetrapさんが一番最初にウチらにプレゼントしてくれた曲だったんですが、シングルじゃなくていつかアルバムを作る時に取っておきたいと思っていて……なので(突然ふたりで声を合わせて)マンを持して、今回アルバムに入れちゃいました▽

ーー「マンを持して」でふたりで声を合わせないでください!

ちゃんまい:わたせせいぞうさんのトレンディな世界観でDAISUKI!な曲だったのですが、まだ自分たちで消化しきれないだろうと思ってたんです。でも、今ならできる!って。

かおり:歌い方も今までとちがうアプローチをしていたり、この曲でベッド・インの新しい一面を見せることができた気がしています。ぜひドライブ中に意中の相手とこの曲を聴いて、ふたりのディスタンスを近付けてくれたらマンモスうれPな……▽

ーー12曲目の「白黒つかない」はラテン歌謡で、これでアルバムを終えるのが新鮮でした。

かおり:この曲はチバテレビのアンジャッシュさんの冠番組「白黒アンジャッシュ」の“エンディング・テーマを作ろう!”という企画から生まれたんです。せっかくアンジャッシュさんとコラボさせてもらえるなら、けん&マーシーの「婆様と爺様のセレナーデ」みたいな「ザ・企画モノ」ソングを作りたくて……!

ちゃんまい:オヨネーズの「麦畑」と美樹克彦さんと小林幸子さんの「もしかしてPart2」をごちゃ混ぜにして2で割ったような迷曲ができあがりました(笑)

かおり:舐める派JAPANにイメージを伝えて原曲を作ってもらって、そこに私がメロディを考えて乗せました。歌詞は2人で考えたんですが、アンジャッシュのお2人に語ってもらう“口説き文句”の部分だけあえて穴あき状態にして、番組中にその穴をズッポシ埋めてもらう、という形で完性~▽

ちゃんまい:どうしても「児嶋だよ!!」って言ってもらいたくて! 言わせるにはどうしたらいいのかなぁって考えながら歌詞を書きました(笑)

かおり:それを言ってもらうための伏線とかストーリー設定に苦戦したり(笑)実はところどころにアンジャッシュさんならではのネタが盛り込まれてるんです▽ そのためにアンジャッシュさんについて淫ぐり悶ぐりリサーチさせていただきました!

ちゃんまい:アンジャッシュさんの名前の由来をギンギラギンにさりげなく挿入してみたり……▽

かおり:喜怒哀楽「JOY、ANGRY、SAD、HAPPY」の頭文字と、それを否定する「UN」をつけてUNJASH→「アンジャッシュ」となったと知り「喜怒哀楽」というワードを挿入してみたり、児島さんの「鼻毛村」のエピソードを盛り込んでみたり……気になるワードはパソコン通信で調べてみてチョンマゲ~♪

ちゃんまい:でも、前曲「真夜中のディスタンス」からの流れがちょっと唐突すぎるなと思いまして……。

かおり:そう、突然この曲でコミカルなイキフンになるので(笑)気持ちよくフィニッシュを迎えられるように、「真夜中のディスタンス」との曲間のつなぎ“中折れタイム”として車の騒音を挿入してもらったんです。「真夜中のディスタンス」でのドライブデートからドラマのストーリーがそのまま続いているようなイキフンにして。

ちゃんまい:このSEを挿入することによって、より「白黒つかない」が引き立ったなと。カーテンコール的な意味合いにもできた気がするんです。「ベッド・インでした~▽」って感じで!

かおり:こういう細かい“遊び心”こそ当時らしいマインドでもあると思いますし、ウチらがこだわってきた部分だったりするんです。そういう所にも注目してアルバムを味わってみてクリクリ~▽

ーーベッド・インがどういうアルバムを作るのか想像できなかったので、完成度の高さに驚きました。

かおり・ちゃんまい:あーん……▽

ーーそうやって胸を揺らされても私はガン見するだけですので……。このアルバムの手応えはいかがですか?

ちゃんまい:売れちゃうんじゃないかなぁ~?(笑)それくらいの自信作ですね。また億ションに近づいちゃったゾ!みたいな▽ 名刺代わりになる捨て曲なしのやまだかつてない1枚になったので、単純にいろんな方に聴いていただきたいどぇす▽

かおり:全曲タ~ウ~してもらいたい! まずはオケカラに全曲挿れてもらえるように、お枕をユンケルンバでガンバルンバしま~す▽ あとは景気よく、目指せ全曲タイアップ!(笑)「GOLDの快感」は深夜アニメソング、「Summer Dream」は航空会社のCMソング、「SEXY HERO」はプロレスの入場曲にチリバツに合うと思うんです~! 採用してくれるマル金パパは、今すぐウチらの下半身のポケベルを鳴らしてぇ~▽

ちゃんまい:今こそ、おマクラっこ倶楽部おマクラ組の実力が試される時……!

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ーーこれだけ「お枕」という単語が出てくるとなんだか感動してきますね……。音楽的にも新機軸が多いですが、今後ベッド・インはミュージシャンとしてどこへ向かいたいですか?

かおり:今回は名刺代わりという意識のもと、今までの“ボディコンロック”の流れを汲んで作りましたが、まだまだヤリたいことは尽きない! 今後は柔軟に“素敵なサムシング”をどんどん取り入れて、発展させていけたら面白いなと思ってます。たとえば「ドラゴン体操」や「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」よろしく子供向けの体操の曲とか「ベッド・イン音頭」とか……。あとはチャイナ・ドレス着て中華なオイニ~とかも憧れるよねぇ~▽ ボディコンにジュリ扇だけじゃなくてサ!

ちゃんまい:いつもギリギリガールズな中、全力で作っているので今はまだ次のことを考えられないのが正直なところですね……とりあえず、ハケ水車にでも乗りながら、これからの事をじっくり下半身でチンキングしたいと思いまぁ~す▽

(取材・文=宗像明将/写真=石川真魚)

■リリース情報
『RICH』
発売:2016年7月27日
価格:¥3,000(税抜)
<CD収録>
1.GOLDの快感
2.♂×♀×ポーカーゲーム
3.Summer Dream
4.GIVE ME ! ~哀・してる~
5.成りアガり VICTORY (ベッド・イン×サイプレス上野とロベルト吉野)
6.太陽を信じて... ※映画「大怪獣モノ」EDテーマ
7.ROSA -魅惑のバリライト-
8.V.H.S.
9.SEXY HERO
10.C調び~なす! ※映画「101回目のベッド・イン」主題歌
11.真夜中のディスタンス
12.白黒つかない (feat.アンジャッシュ) ※チバテレビ「白黒アンジャッシュ」EDテーマ

■ツアー情報
祝!“RICH”発射記念ツアー ~そこのけ そこのけ バブルが通る~
11月3日(木・祝) 札幌COLONY
11月5日(土) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
11月12日(土) 広島BACK BEAT
11月13日(日) 福岡DRUM SON
11月19日(土) 名古屋RAD HALL
11月20日(日) 大阪FANJ TWICE
12月4日(日) 仙台HOOK
12月18日(日) 赤坂BLITZ

■オフィシャルHP
http://bedin1919.chu.jp/

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