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フレンチ・キス解散から読み解く、AKB48グループ“派生ユニット”の役割とは?

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香月孝史
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フレンチ・キス『French Kiss(通常盤A)』

 AKB48の派生ユニットであるフレンチ・キスが、11月5日にさいたまスーパーアリーナで開催するライブをもって、ユニットを解散すると発表した。(参考記事:AKB48派生ユニット、フレンチ・キス解散&ラスト作発表 柏木由紀「たくさんの夢を叶えてくれました」

 フレンチ・キスの他にも、ノースリーブス、渡り廊下走り隊7、Not yet、DIVA……と派生ユニットが挙げられるが、現在活動を継続しているのはノースリーブスとNot yetの2つのみ。また、Not yetも大島優子がAKB48を卒業して以降、『リクエストアワー』でのお披露目などはあるが、目立った活動は行われていないのが現状だ。

 若手ユニットはシングルのカップリングやアルバム曲で活躍しているものの、独り立ちにはもう一歩という状態。グループ内でユニットの価値観が変化している現在について、『「アイドル」の読み方: 混乱する「語り」を問う』の著者であり、AKB48グループに詳しいライターの香月孝史氏はこう語る。

「AKB48グループにおけるユニット結成の意味合いについては『その時期に旬を迎えているメンバーをピックアップして組みあわせることで、グループのダイナミズムに刺激を与える』ためのものだったといえます。ノースリーブスやフレンチ・キス、Not yetは、ユニットとしてまとめて動かしやすいであろう、同じ所属事務所のメンバーで結成されていて、グループの知名度を高めるべき時期だった当時のAKB48にとって重要な責務を負っていました。そして現在も、各グループの若手メンバーから選抜された、てんとうむChu!やでんでんむChu!のように、若手の有望株を集め、本人や他メンバーを刺激してドラマを生むことで、グループ内に地殻変動を恣意的に起こしています」

 続けて同氏は、てんとうむChu!やでんでんむChu!があくまでAKB48のカップリングなどに音楽活動の場をとどめている理由に“グループの大規模化”が関係していると述べた。

「売上やライブ動員が増え、グループの人気が高まっている近年、グループ外でユニットとして活動することがそもそも現実的に厳しい。また、ベテランメンバーはソロで一定数の数字を叩き出せるようになっているなど、グループ内での課外活動のあり方も変化しています。もちろん、昔作ったユニットは時折コンサートでファンを喜ばせる、あるいは所属メンバー間のキャリアや絆を思い起こさせるものとして機能しており、ノースリーブスなどはそれに顕著です。フレンチ・キスは柏木由紀さんがソロで横浜アリーナ公演を成功させたり、高城亜樹さんがJKT48の活動を行うためにジャカルタへ渡るなど、コンスタントな活動の継続は難しいと感じさせる要素もありました。このことから、解散や活動停止などはメンバー個々が多忙になり、また個人のキャリアを積んできていることが大きな理由のひとつであり、必ずしも停滞を表すものではないといえるでしょう」

     
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