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嵐の音楽的方向性を決定づけた大野智 その表現のルーツを辿る

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松下博夫
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歌やダンスの面でもリーダーシップを発揮している大野智。

 嵐のリーダー・大野智は、独特のリーダーシップ論を持つことで知られている。女性向けエンターテイメント雑誌『SODA』7月号では、TVドラマ『死神くん』(テレビ朝日)についてのインタビューにて、リーダーとしてのスタンスを問われて次のように答えている。「リーダーとしては、がっつり後ろから見てる感じは全然ない(笑)。リーダーってどうしても仕切らなきゃいけないとかあるけど、それができないから後ろから見ていればいいかなっていう感覚だけだよね」。このように“一歩引いた”スタンスこそが、大野のリーダーとしてのあり方なのだろう。

 もっとも、歌やダンスなどのパフォーマンスにおいて、嵐を引っ張っているのは間違いなく大野である。たとえばダンスの面では、2004年のソロ曲「TOP SECRET」以降、たびたび振り付けをこなしている。最近では『失恋ショコラティエ』の主題歌となった「Bittersweet」でも振り付けを担当。大野ならではのアーティスティックな感覚が活かされたダンスで、ファンはもちろん、メンバーにも好評だ。

 歌の面でも、大野の歌唱こそが“嵐らしさ”につながるとする声は多く、生歌の美しさに加えビブラートやファルセット、シャウトといった技法を巧みにこなすソウルフルなボーカルは、音楽評論家やミュージシャンの間でも評価が高い。NONA REEVESの西寺郷太氏は「嵐のデビュー曲『A・RA・SHI』。これはプリンスが映画『バッドマン』のために書き下ろした楽曲『Batdance』の日本版ともいえる映像的でマッドな楽曲で、発売当時大野君のボーカルに感動しました」と絶賛。お笑い芸人でありながらポップミュージックの造詣の深さで昨今、活躍の幅を拡げるダイノジ・大谷ノブ彦氏は「『FUNKY』は大野さんのボーカルが実にソウルフルで、フェイク(アドリブ)も素晴らしい。ダフト・パンクが台頭したことでブームを巻き起こしたディスコミュージックを、ジャニーズはどう料理するか?をど真ん中で堂々と表現した曲です。(中略)(『Troublemaker』における)大野さんのボーカルは、まるでジャスティン・ティンバーレイクのようですよ」と評している。(参考:『サイゾー』2014年8月号)

 ライムスターの宇多丸氏は、嵐の音楽性について「さまざまな音楽にチャレンジしてその方向性を模索するなか、大野智のボーカルを存分に活かせるようなものへと落ち着いた」と指摘しており、『ARASHIC』以降、初期に参照していたSMAPからはコンテンポラリー・ブラックテイストやアーバンな雰囲気を踏襲し、リリースされる楽曲はファンキーなものやソウルフルなものになったという。嵐の楽曲は全員のボーカルやパフォーマンスが活かされるように作られているが、その方向性を決定付けているのが大野である、という構図もまた、彼ならではのリーダーシップが垣間みれて興味深いポイントだ。(参考:嵐を音楽面で引っ張る大野智の歌唱力 ミュージシャンも太鼓判を押すテクニックとは?

     
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