笑顔でネガティブな気持ちを歌うアイドル いずこねこの「終わらせ方」を読む

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 活動休止や解散、そして新しいグループの結成などはアイドルシーンにおいては日常茶飯事のことだが、ソロアイドル・いずこねこが発表した「終わらせ方」は、その中でもかなり珍しいものだった。

 5月21日に発表されたリリースをまとめると、以下の内容になる。

・2014年8月31日のライブを最後に活動が終了
・最終プロジェクトとして、最初で最後の主演映画『世界の終わりのいずこねこ』の制作が決定
・8月31日のラストライブ以降も、映画に伴うものに限りいずこねことしての活動が続行すること

 映画のスタッフが豪華だったことも話題となった。監督・脚本には、神聖かまってちゃんのライブ動画などを担当する竹内道宏。企画・プロデュースは『劇場版 神聖かまってちゃん』、BiSの『アイドル・イズ・デッド』シリーズ、東京女子流の『5つ数えれば君の夢』などを手がけるSPOTTED PRODUCTIONS。原案・音楽は、いずこねこのプロデューサー・サクライケンタ。さらに漫画家の西島大介が共同脚本を手がけ、自ら本作の漫画バージョンを制作するという。

ライブDVD「いずこねこライブ2014 THE END OF IZUKONEKO」ダイジェスト映像

「いずこねこ」最初で最後の主演映画『世界の終わりのいずこねこ』応援プロジェクト

ソロアイドルとしてトップクラスの人気

 いずこねこは大手事務所やメジャーなレコード会社に所属していないにも関わらず、500人規模のワンマンライブを成功させ、タワーレコードの『NO MUSIC, NO IDOL?』のポスターに起用されるなど、グループアイドル全盛の中でいえばトップクラスで活躍しているライブ系のソロアイドルだ。さらに前述の映画のクラウドファンディングでは1日で目標金額に達成、既に300万近くの支援金が集まっている。

 そもそも最終プロジェクトに向けて気鋭のクリエーターたちが集結したことも、「いずこねこ」にそれだけの魅力があったからに他ならない。

 では、そのいずこねこの魅力とは一体何なのだろうか。

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