モー娘。は“負け美女”にならない? 人気コラムニスト・犬山紙子が現メンバーの魅力を語る

 『負け美女』著者の犬山紙子氏に、モーニング娘。の魅力について語ってもらう集中連載。前編ではファンになった経緯、女性ファンから見たモー娘。の魅力について語ってもらったが、後編では新生モーニング娘。のメンバーについて詳しく訊いてみた。

前編:「モー娘。は、過去の自分を成仏させてくれる」“負け美女”犬山紙子が同性ファンの心理を解説

――メディア露出が増えましたが、メンバー一人一人の個性まではまだ浸透していないのが現状かと思います。彼女たちの見どころ、一人一人の個性を解説すると?

犬山:あくまで個人的意見なのですが…。テレビでもよく紹介されているのが石田亜佑美さんと鞘師里保さんのアドリブダンスです。「アイドルがここまで踊れる」ということをしっかり見せてくれているのが魅力ですね。外見的なことで言えば、鞘師さんやJuice=Juiceのメンバーがそうですけれど、デカ目ブームの終焉を感じさせるのがいいですね。ここ10年ぐらいメイクでグリグリと目を大きくするのが流行っているけど、一重や奥二重の女の子の可愛さをハロプロが押し出してくれるのは、色んな女の子に勇気を与えると思うんですよ。私も奥二重がコンプレックスだったけど、彼女達を見てからほんのすこーしだけアイメイクが薄くなりました。

そして、初見の人に見てほしいのは、工藤遥の美少女ぶりです。彼女は声もハスキーボイスで男っぽいんだけど、顔が一級品の美人で。私も『恋愛ハンター』で何このかわいい子!?ってテンションすごくあがりました。美少女と言えば、生田衣梨奈のおっとりした美少女ぶりと不思議なキャラのギャップも最高!

モーニング娘。『恋愛ハンター』(UP FRONT WORKS Z = MUSIC =)

――前編では、道重さんがお好きという話もありました。

犬山:彼女には、すごく感動を覚えます。彼女はモー娘。が不遇な時代もずっと独りでテレビに出て、あの「ナルシストで毒舌」を披露していました。しかもそれがちゃんとおもしろかったのですが、あれって彼女が努力して手に入れたトーク力あっての賜物。けれどああいうキャラは壮絶なバッシングを受けますから。自分が有名になりたいというだけの動機でなかなかできることじゃないと思うんです。私も今テレビに少し出させてもらっているのですが、ちょっとキツイこと言うだけで「死ねブス」のオンパレードです笑。やり通したのは、グループのため、という愛があってこそだと思うんですよ。自分が悪役になってでもグループのために全力でぶつかる。どこかプロレスのヒールのようで…彼女の努力を思うと泣けてしまうんですよ。そしてモーニング娘はまた花開いたわけですが、夏に放送された「しゃべくりOO7」でね、道重さんが背負ってた大変な荷物が少し軽くなったように見えて。マリアみたいな顔になってて、またテレビの前で号泣。

 道重さんは見た目もパーフェクトですしね。顔はすっぴんでもお人形みたいにかわいいし、体つきがとにかくエロい! 女としての目標にもなり得るし、精神の強さには本当に元気をもらいます。「アイドルから元気をもらうってことが本当にあるんだ!?」と初めて感じたのが道重さんでした。

――ズッキ(鈴木香音)はどうですか?

犬山:ズッキは最高です! ぽっちゃりしたことばかり話題されていますが、彼女は愛嬌の塊で、笑顔が天使のようにかわいいんです。魂が浄化される感じ。きっといろいろ言われていることは知っていると思いますが、それでも笑顔を絶やさないのはなかなかできることではありませんし、見る人をファンにさせます。思春期の女の子が太ったり痩せたりするのは彼女に限ったことじゃないから、過剰に笑いのネタにするのはなあ……という憤りはあるんですけど、ネット界隈で愛されて、モーニング娘。を広めている部分もあるのかな、とも思います。アンチをも好きにさせる力を考えると、一番モテる力が強いのはズッキかもしれないですね。

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