モー娘。は“負け美女”にならない? 人気コラムニスト・犬山紙子が現メンバーの魅力を語る

――最新メンバーの小田さくらさんはどうですか?

犬山:小田さくらさんは、その歌唱力に感動しっぱなしです。「Help me!」でデビューしましたけれど、それ以降のソロパートも歌い上げる箇所が多くて聞いてて気持ちが良いですね。つんく♂さんの、グループとしての完成度を高めるためのプロフェッショナルな人選が表れていると思います。彼女が入って明らかに歌がグッと変わりましたから。

――変わった性格だとして注目される、佐藤優樹はどうしょう?

犬山:彼女は……不思議すぎです(笑)。ハロプロは上下関係が厳しいと思いますが、そこをヒュッと抜けて、田中れいなさんも妹みたいにかわいがってましたね。何しでかすかわからないワクワクする人で、子犬みたいな魅力といいますか。多少いたずらされても「子犬がじゃれてるなーっ」ってヨシヨシしたくなるかわいさがありますよね。

――サブリーダーの2人は?

犬山:飯窪さんは漫画好きで、しかも「ジョジョの奇妙な冒険」が好きだったりして、親近感を感じるんですよ。身をわきまえてるつもりの私も「ひょっとしたら友達になってもらえるかも?」なんてありえない事をふっと思っちゃいましたから。これってすごく魅力ですよね。

 譜久村さんは、ハロプロ歴が長いということもあって激動の娘。たちの中で見ると安心できる存在。顔も癒し系ですし、もし私が男だったら彼女にしたいNO1です。一緒に太鼓の達人やってコテンパにされたい。

――卒業メンバーが不祥事を起こしたり、スキャンダルで辞めたメンバーも過去にいましたが、女性ファンとしてはそういうものはどう感じるのでしょう?

犬山:アイドルだから不祥事になりますが、10代20代の女の子グループ全員にスキャンダルを起こさせないのはほぼ無理だと思うんです。本人が「私はスキャンダル起こさないぞ」って決めてても恋に落ちるのってコントロールできないですし…。だからむしろスキャンダルを起こしていないメンバーは意志の強さが超人の域だ!って思います。逆に恋愛してたってだけでその子が「悪い子」って思われて欲しくないなあって。同性だからか「ファンを裏切ってしまってる」という罪悪感から「でも気持ちが抑えられない」というところまで気持ちが理解できるので…。最終的には幸せになってほしいなあと思います。

――今後モー娘。に期待することはありますか?

犬山:期待と言うよりは、なるべく傷つくことの少ない環境で、伸び伸びと歌と踊りを楽しんで欲しいと思います。PVや音楽番組などで心から楽しんでる笑顔を見せてもらえればもうそれでいいです。そして、彼女達のCDを買って、ちゃんとお金を落とすことで応援できればと思うんですよ。まだまだファン歴は浅いですが、大人のファンとして最低出たCDは買い続けようと。

――最後に、大人になって「負け美女」になりそうな人はいますか?

犬山:ここはなって欲しくないという願いも込めて「いない!」です。みんな幸せな人生を送りますよ!負け美女は負け美女でみんな幸せそうですけどね。
(取材=編集部/構成=小林郁太)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる