あおぎり高校の“姉妹校”は個性派ぞろいに ディアステのVTuberプロジェクトも再始動

【6月23日号】Weekly Virtual News

 VTuber、XR技術、メタバース――様々な“バーチャル”に関するトピックは、日々多く生まれている。企業による巨大な施策から、個人によるマイクロだが熱気あふれる取り組みまで、その規模は様々だ。

 連載「Weekly Virtual News」では、一週間のうちに起きた“バーチャル業界”に関連する様々な話題をピックアップ。ニュースとして紹介するだけでなく、筆者の独断と興味関心からフックアップしたいトピックも取り上げる。

あおぎりの姉妹校・ゆうぎり高校がデビュー

 あおぎり高校などを擁するviviONから、新たなVTuberグループが始動した。名前は「ゆうぎり高校」。その名から察せられる通り、あおぎり高校とは姉妹校的な関係となるグループであり、あおぎり高校とは理念や世界観を共有しているという。

 デビュー者は運命メイナ、天羅洲テラス、LN_へるぷ.exe、篠崎シャノン、宮霧りりいの5名。全員が3DモデルVTuberで構成されるあおぎり高校とは異なり、こちらはLive2DモデルのVTuberで構成されている。そしていずれも、あおぎり高校の系譜を継ぐかのように個性派がそろっている。

【初配信まとめ】あおぎり高校の姉妹校?ゆうぎり高校から新人VTuberがデビュー!【運命メイナ / 天羅洲テラス / LN_へるぷ.exe / 篠崎シャノン / 宮霧りりい】

 そして、6月頭から始動したviviONのクリエイターコミュニティ「VHS City」にも本グループは参加。デビュー配信直後には早速、5名分の切り抜きが公式で作成・展開されている。「デビュー数が多すぎて初動から追いきれない」という課題へうまくアプローチを試みている印象だ。そして、グループそのものの方向性はまだまだ読みきれないが、viviONの多角的な拡大の動きを思えば納得感のある展開と言えよう。

GEMS COMPANYはGEMSCOMとしてリブランディング

 一方、先週報じたバーチャルアイドルグループ・GEMS COMPANYの公式アカウントについては、大まかな動向が判明した。ざっくり言えば、新グループ/プロジェクト「GEMSCOM」へのリブランディングが行われた形だ。

 公式サイトがリニューアルされつつ、鮮豆千緒、暁月宵音、皇モナカ、琥乃こごまの4名の新規タレントがデビュー。6月19日〜20日には初配信を行い、本格的な活動を始めている。なお、GEMS COMPANY時代の公式サイトは、リニューアルされた公式サイト内にアーカイブとして残されている。

 メインの活動拠点はTwitchになるものと思われる。各タレントのTwitchチャンネルには「Twitchでの配信を中心に、音楽・ライブ・3D/VRなどを組み合わせながら」活動を展開していくと記されており、どちらかと言えばストリーマー文化に近しい形が見られる。

 Xは運用されているが、YouTubeについては積極的な運用が見られておらず、またInstagramとTikTokも開設されている。Twitch以外のプラットフォームについてはGEMS COMPANY時代から運用実績があるため、それを拡大発展させたものと思われる。

 座組は明確ではないが、公式サイトのコピーライト表記にはディアステージとイルカの名前が記載されており、GEMS COMPANYのプロデュースを担当したスクウェア・エニックスが関与しているかは定かではない。まだまだ謎が多いが、ひとまずは各メンバーの通常活動が方向性を探るヒントになるのはたしかだ。

『超かぐや姫!』のVRChatイベントが12月に開催 夏にはVRChat公式の七夕イベントも

 Netflix発アニメ『超かぐや姫!』の、約4カ月におよぶ劇場上映が6月18日に終了した……と思いきや19日、9月からの再上映を発表した。通常上映だけでなく、4DXやSCREENX、Dolby Atomsなどの特殊フォーマットも解禁され、より迫力ある劇場上映が堪能できる。

『超かぐや姫!』特別フォーマット版特報|9月18日(金) より 特別フォーマット&通常版 復活上映決定

 そして本連載的には、合わせて発表された「ツクヨミ感謝祭」の開催時期発表の報は捨てがたい。クラウドファンディングサイトでグッズの受注販売を受け付け、その売上をもとに『VRChat』上に特設ワールドを建造。作中の仮想世界「ツクヨミ」をイメージしたワールドで、作中キャラクターたちのライブイベントが実施される企画だ。

 気になるイベント開催時期は12月。それよりも早く、ワールド自体は公開される予定だという。9月からの秋季はパワーアップした劇場上映で盛り上げ、その熱気を12月の「ツクヨミ感謝祭」までつなげていこうという戦略的な要素もうかがえる。なんにせよ、2026年は『超かぐや姫!』が常に話題にのぼる一年となりそうだ。

 そして、『超かぐや姫!』のミニライブによって同時接続数記録が更新された『VRChat』だが、先週は公式企画として「七夕企画」が発表された。デフォルトのホームワールドを期間限定で七夕デザインに変え、そこにユーザーから募集した願い事を短冊にして飾るというシンプルなイベントだ。

 こうした実に日本ライクなイベントを、『VRChat』の英語公式Xでも発表し、大々的に打ち出している点は興味深い。ユーザー数が急増し、クリエイターや関連ビジネスの数も多い日本ユーザーを、『VRChat』本体も重く見ているがゆえの施策……と推測することもできそうだ。

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