mekParkの新ユニット・ACHRORAが始動 Nornisの活動終了にYuNiの卒業&独立など、去就の続くバーチャル業界

去就の続くバーチャル業界

 VTuber、XR技術、メタバース――様々な“バーチャル”に関するトピックは、日々多く生まれている。企業による巨大な施策から、個人によるマイクロだが熱気あふれる取り組みまで、その規模は様々だ。

 連載「Weekly Virtual News」では、一週間のうちに起きた“バーチャル業界”に関連する様々な話題をピックアップ。ニュースとして紹介するだけでなく、筆者の独断と興味関心からフックアップしたいトピックも取り上げる。

事務所卒業&会社設立に活動休止――去就の報告が続くVTuber業界

 6月は年度の切り替わりタイミングゆえか、にわかにVTuber業界の去就が騒がしくなってきた。

 まず、2018年デビューのバーチャルシンガー・YuNiは、事務所の卒業と起業を発表した。社名は株式会社YuNi on BMC。YuNi自身がオーナーとなり、より自由な幅広い活動を目指していく。

【超重要】とても大事なお知らせがあります!!!

 具体的には、セルフプロデュースプロジェクト「cyAnos」の活動を再開するほか、カバーソング投稿の再開に、メンバーシップ限定のゲーム配信、週に一回のYouTube歌配信の実施などが挙げられている。さらに、今後の活動をより拡充するためのクラウドファンディングもスタートした。

 長い活動キャリアの中で、YuNiは節目節目で活動形態などを少しずつ変化させてきたが、今回は過去最大の変化と言えるだろう。独立し、スタンドアローンに近い立場となったことで、どのような活動を見せていくか期待したいところだ。

 一方、中京テレビ所属のVTuber・大蔦エルは、6月末をもって活動を終了する。2018年の9月にデビューし、VTuberでありながら中京テレビのアナウンス部にも所属、そのポジションを活かしたユニークな動画を展開してきた。

 また大蔦は、愛知県の“ご当地VTuber”として長年活動してきたVTuberでもある。現在に至るまで、類似する形態のVTuberは数少なく、その希少性をフックに知る人もいた。一時期は『VRChat』など、メタバースを紹介する活動をしていたこともあり、筆者個人も、本人と『VRChat』で遭遇し、その活動の一端を目にした経験がある。

メタバース構図やってみた!!

 黎明期の人材がまた一人、業界から去るさみしさもありつつ、8年という活動歴を思えばよくここまで頑張った、と言えるだろうか。今後は6月24日に最終配信、6月27日にファン向けのオフラインイベントを予定している。

 ほかにも、カバー・mekParkのACHRORAが活動を開始したり、にじさんじの戌亥とこ、町田ちまのユニット・Nornisが活動終了となったり、2024年に活動終了したバーチャルアイドルグループ・GEMS COMPANYが突如再始動(または別ユニットへの新生)を発表したりと、慌ただしい動きが各所で見られる。

【ティザーPV】🫧ACHRORA活動開始!🫧【 #ACHRORA 】

キタニタツヤ楽曲MVの世界を追体験できるワールドが公開 VRChatを巡る“とある虚報”も

スクリーンショット

 『VRChat』でMVが撮影された楽曲「れびてーしょん」を公開したキタニタツヤが、新たな動きを見せた。MVで撮影された空間が、6月14日に『VRChat』のワールドとして公開されたのである。

 ワールドそのものは、シンプルな深夜の住宅街。これといった派手なギミックがあるわけではなく、いわば撮影スタジオを公開しているような場だ。唯一、ワールド内に設置されたハンディカムが手元のカメラ映像を上書きする仕掛けが施されており、これを片手にワールド内を散策することでMVの内容を疑似体験することができる。

 ユニークな点として、本ワールドには撮影、配信、「MVカバーの撮影」許諾が明記されている。このワールドを使った、ユーザーによるMV再現も使い道の一つに含まれていると考えてよさそうだ。

 ちなみにこのワールド、6月27日までの期間限定公開となるが、公開時刻が午前0時〜午前5時に設定されている点もおもしろい。MVの世界観、そして楽曲の世界観を、こうしたところからも追体験できる仕掛け方と思われるが、派手な演出を挟まずともコンテンツへの没入体験を作り出せることは、『VRChat』進出の糸口として覚えておくとよさそうだ。

 こうしたユニークなコンテンツが登場した一方で、先週は「『VRChat』から200万人以上の個人情報が流出した」という虚報も飛び出した。米国のメイン州司法長官事務所に『VRChat』のデータ漏洩が報告されたものの、これは無関係の第三者によるものだったらしく、後に訂正された。(参考

 おそらく悪意ある攻撃、ないし愉快犯と思われるが、その対象に『VRChat』が選ばれている点は興味深い。米国においても、それだけ存在感が生まれつつあるということだろうか。

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