赤見かるび、たいじなど人気配信者を翻弄 理不尽すぎるインディーゲーム『利用規約に同意したい』に注目

 Steamで配信されているインディーゲーム『利用規約に同意したい』は、公開後じわじわとプレイヤーの関心を集めつつあるタイトルだ。本作が注目される最大のポイントは「利用規約への同意」そのものをゲーム化してしまった奇抜な構造。プレイヤーはゲーム開始直後から全12項目の利用規約に同意する必要がある。

 しかし、この同意プロセスは単なる長文確認ではない。スロットやクレーンゲーム、パズル、爆弾解除など、多彩なミニゲームを突破しなければ同意ボタンにたどり着けない仕様となっており、同意という行為がそのままゲームプレイとして機能している点が特徴だ。さらに、利用規約を開いた時点からタイマーが進行しており、同意作業自体がタイムアタックの対象となるユニークな設計になっている。

 全項目に同意し終えると、ようやく横スクロールのアクションゲーム本編がスタートする。走る・跳ぶといったシンプルな操作でゴールを目指す構造だが、タイムアタック形式でランキングを競える仕様が導入されており「競う楽しさ」も確保されている。本編と利用規約部分のギャップや、前段階の同意ミニゲームを含めて総合タイムを突き詰めたくなるデザインが特徴的だ。

 また、本作は公式ストアページにて「YouTubeやTwitchでぜひぜひ配信してください!」と明言しており、実況プレイへの歓迎姿勢がはっきり打ち出されている点もストリーマーから注目される要因と言える。ミニゲームのバラエティ、新規性のあるゲーム構造、利用規約という身近な題材を笑いに変える演出など、視聴者が反応しやすい見どころが多く、配信向きのコンテンツとして成立しやすい。

 ストリーマーとしては赤見かるびやたいじなどが本作に挑戦していたが、理不尽な仕様に思わず声を荒らげてしまうこともあった。特に苦戦を強いられていたかるびは「癖で同意とかいつも押しちゃってる人にとってはマジでこのゲームやばい」と感想を話している。なお、本作は一度失敗すると最初からリスタートするモードの他に、そのまま再挑戦できるカジュアルモードも用意されている。かるびも最終的にはこのカジュアルモードを活用してクリアしていた。ジャンルとしては苦行ゲーに該当するが、難易度を調節しやすくハードゲーマーでなくても楽しめるのは嬉しいポイントだ。

「利用規約に同意する」ゲームがクリアできず発狂するかるびww【赤見かるび切り抜き 利用規約に同意したい】

 ランキング機能の搭載や配信歓迎の方針から、今後もプレイヤーは増えていく可能性がある。Steam内での評価や配信本数がどのように推移するか、タイムアタックの記録競争が盛り上がるかといった点は、今後注目すべきポイントだろう。利用規約を「読む」「確認する」という行為をここまで大胆にゲーム化したタイトルは珍しく、インディー作品ならではの挑戦的な設計が光る一作と言える。

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