キッチンを快適にする奥行き数センチの力 最新冷蔵庫から見える、狭小スペースの活かし方

ひとくちに家電といっても電子レンジなどの調理家電、掃除機などの生活家電、シェーバーなどの理美容家電と分かれているが、大物が多いのが「生活家電」のジャンル。その中でもひときわ、大物クラスなのが冷蔵庫だ。建具のように一度配置したら、引っ越しや買い替えという一大イベントでもない限り、そうそう簡単に動かすことはないだろう。

設置してしまえばもはや、家の構造部の一部とも化す冷蔵庫。そこで頭を悩ませるのが配置、特にサイズの問題だ。元々、諸外国に比べて狭い日本の家、そしてキッチン。リビングや寝室を優先することによってぎゅっとスペースが凝縮されている事情もあるが、冷蔵庫はもはや必須の家電でもあり、この限られたスペースでいかに上手く収めるかが住まいの快適度にも関わってくる。各社ともに狭小スペースに収まる冷蔵庫を切磋琢磨して開発しているが、12月19日に発売される最新冷蔵庫で興味深いアイテムが登場する。それが、アクアが発売する『AQR-S40A』だ。
奥行き60cmを達成した最新冷蔵庫『AQR-S40A』

5ドア冷蔵庫で容量は401リットルと二人暮らしは勿論、ファミリー層もカバーする大容量ながらも幅は60cm、そして奥行きも60cmを達成したこれまでにないコンパクトさが特徴の冷蔵庫だ。このクラスは各社ともに幅60cmは達成しているが奥行きは60cm+αがあるのがこれまでだったが、同社はこの数センチの壁を超えてきた。家電量販店などの広大なエリアで見ていると数センチというと大したことがないように感じるが、実際に狭小スペースに置くとこの僅かな違いが、キッチンでの圧迫度や物理的な移動制約を変えてくれる。
たかが数センチ、されど数センチ。実はアクアは機微ある家電作りで定評があった三洋電機の流れを汲むメーカーでもあるが、その観察眼と開発力はさすがで、同社担当者は「昨今の住宅事情(狭小化)や、世帯構成の変化(小世帯化)から、設置スペースに制約があっても大容量を求めるユーザーニーズが高まると考え、本商品を開発しました。60㎝×60㎝を実現するため、設計を見直しつつ、ビルトイン冷蔵庫の底放熱技術を応用。401Lの容量を確保すべく、真空断熱材を多用し壁を極限まで薄くして5ドア・独立製氷でも最大容量を実現しました」と語る。

コンパクトなだけでなく、他にもクイック冷凍や2リットルボトルも立てたまま入れられる野菜室など嬉しい機能も搭載している。今月はボーナス商戦&春の引っ越しを見通して、冷蔵庫売り場が賑わうシーズンでもある。自宅キッチンに冷蔵庫置いたらどうなるのか?のシミュレーションは奥行きに注目してみるのもアリだ。






















