『S.T.A.L.K.E.R. 2』PS5版、青春オカルトタクティカルRPG『Demonschool』など…2025年11月注目のAA&インディータイトル

2025年11月注目のAA&インディータイトル

 毎月、ぜひチェックしておきたい期待のAA&インディーのゲームタイトルをピックアップしてお届けする本企画。2025年11月は昼は学校生活・夜は悪魔狩りに勤しむタクティカルRPG『Demonschool』や、名作落ちものパズルを現代風にリファインした『Tetris® Effect: Connected』で知られるEnhanceの新作『Lumines Arise』など4作品をピックアップした。

『Demonschool』

 『Demonschool』は、学園生活と悪魔退治を組み合わせた戦略RPGである。舞台は孤島の大学。昼は授業や部活、仲間との交流を通してキャラクターを育て、夜は悪魔と戦う――そんな二重生活が展開される。

 戦闘は一般的なタクティカルRPG(シミュレーションRPG)と同じような設計だ。グリッド型のマップ構成で、キャラクターを動かして敵を倒していく。仲間同士の位置関係で連携攻撃が起こせるので、戦略的な戦闘を楽しむことができるようだ。

『Demonschool』

 アートワークは、70~80年代のアメリカ産ジュブナイルホラーを思わせるようなレトロ感がある。15人ものキャラクターと語られる友情の物語と、頭を使う戦闘システム、そしてポップでどこか不穏な世界観を楽しみたいという人はチェックしてみてほしい。

『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』

 『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』は、ウクライナのチョルノービリ一帯にできあがった「ゾーン」を舞台にした一人称視点サバイバルホラーFPSだ。かねてから発売していたタイトルだが、今月PS5版が発売となる。

 プレイヤーは元海兵隊員のスキフ。自宅がアノマリーによって吹き飛んだことにより、仕方なくゾーンへと足を踏み入れる。序盤ではアーティファクトを巡る探索・戦闘が展開され、バンカーでの出来事をきっかけに旅の目的が変化していく……。

『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』

 本作は完全なオープンワールドで、自然に朽ちた廃墟や沼地、草むらなど、足元も視界も危ないマップを歩くことになる。沼地では草深く視界が悪く、流れ弾が飛び交う中での立ち回りが求められるなど、シビアなステージばかりなうえに、昨今のオープンワールドゲームに当たり前にある機能も満足についていない。しかしながら、その極限の緊張状態が独特な雰囲気と没入感を生んでいる。

 PS5版では技術面も強化されており、ハプティックフィードバックやアダプティブトリガーにも対応している。初めてゾーンに挑むにはとても良い機会だろう。

『Lumines Arise』

 2004年に発売された落ちものパズル『Lumines』は、独特なルールと、卓越したサウンド&ビジュアルによって多くのファンに指示されたタイトルだ。この度『Lumines Arise』として再登場することとなった。

 ルールはオリジナル版と同じ。2×2サイズかつ2色のブロックが上から落ちてくるグリッド上で、同じ色だけで2×2以上のスクエア(四角)を作り出し、画面を左から右へ横断するタイムラインが通過したタイミングでそのスクエアを消去してスコアを得る……というもの。文章にするとわかりづらいが、体験してみると思ったよりもわかりやすく、そのテンポ感がやみつきになる。

『Lumines Arise』

 本作では新たに「BURST」という仕組みが導入されている。ゲージを消費して使用できる大技で、タイムラインが一時停止するので、そのあいだになるべく多くのスクエアを作っておこう……というものだ。これにより、今までの『Lumines』になかった新たな爽快感と、大量スコアを目指せる戦略性が追加された。

 35を超えるステージは、Hydelic and Takako Ishidaによる素晴らしいサウンドと、Enhanceが作り上げてきたビビッドなアートワークで彩られている。目と耳で感じる新時代のゲーム体験を堪能してほしい。VRにも対応している。

『Constance』

 主人公はアーティストとして活動していた“コンスタンス”。仕事に追われ、自分自身を見失っていた彼女は、ある夜、強いパニック発作に襲われて気づくとまったく知らない世界に落ちていた。周囲の輪郭が曖昧になり、異変の中でその旅は始まる。

 ゲームジャンルは2Dアクションアドベンチャー(メトロイドヴァニア)で、絵筆と絵の具をモチーフにしたアクションが特徴だ。コンスタンスは絵筆を使って多才な技を披露し、空中を飛び交いながら敵を倒し、謎や仕掛けを解いていく。

『Constance』

⁠ さらには絵の具に変身できるギミックもあるが、使いすぎると心がニゴってしまい、良くないことが起きるそうだ。探索要素としては、6つ以上のフィールドを行き来し、隠されたアイテムやユニークなキャラクターと出会い、自身の過去や心象を読み取っていくというストーリーになっている。

 近年は大量のメトロイドヴァニアが作り出されてきたが、自らの苦悩やワークライフバランス、創造性に至るストーリーを描くコンテンツは珍しいだろう。ぜひともチェックしてみてほしい。

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