脱出シューティング『ARC Raiders』はなぜ“配信映え”する? 有名配信者と一般プレイヤーとの邂逅が話題に

2025年10月30日に脱出シューティングの最新作である『ARC Raiders』が発売された。今作は荒廃した世界が舞台で、システムとしてPvPvEを採用。人類の脅威となる機械「ARC」が地上をさまよっており、安全を確保しながら物資を探索して帰還を目指す。さらに、他のプレイヤーもフィールド内にいるため、襲って物資を奪ったりその場で協力して強敵を倒したりすることも可能だ。
リリースされたばかりの本作であるが、すでにSteamの全世界売上ランキング1位と最大同時接続者数35万4836人を達成。有名ストリーマーも数多くプレイしており、SHAKAや加藤純一、k4senといった配信者が長時間遊ぶ様子を公開している。
美麗なグラフィックやリアルさを重視したサウンドなど、魅力が数多くある本作だが、特に特徴的なのが自分以外のプレイヤーとの思いがけない出会いだ。収集した物資を手に入れるためには専用の出口から「スペランザ」という地下居住区に脱出しなければいけないのだが、途中でライフがゼロになった場合は全てのアイテムをロスしてしまう。そのため、他のプレイヤーとフィールド内で出会ったとしても100%信用することはできず、お互いに疑心暗鬼の状態が続く。
実際、SHAKAの配信では偶然出会ったプレイヤーと協力して強敵を倒し、レアな物資を手に入れていたが「アイテムを漁っている最中に後ろから撃たれるのではないか?」「脱出間際に裏切られるのではないか?」という緊張感が常に生まれていた。そんな状態が続いたあと無事に拠点まで戻れた時には、安心感と同時に他のゲームでは体験できないような達成感を味わえる。
もちろん、ゲームを進めるなかで良い出会いに恵まれることもある。地上に出没する全ての「ARC」は攻撃力や耐久性が高く設定されているため、知識や装備が揃っていない状態だと苦戦を強いられてしまう。ギリギリの戦いのなかでダウン寸前の絶望的な状態になったとき、銃声を聞いた他のプレイヤーに助けられ、協力して脱出を試みることもあるのだ。このように、映画のような出会いが多数生まれることが配信映えする要因のひとつになっている。
配信者のなかには、VCで他者とコミュニケーションを図る人だけでなく、黙々と一人でプレイして物資を集める人や持ち前の射撃スキルで他のプレイヤーを積極的に倒す人もいる。それぞれの楽しみ方によって配信のスタイルが変わっているため、自分に合ったストリーマーを見つけるのもおすすめだ。
すでに全世界で流行している『ARC Raiders』だが、2025年11月15日には脱出ゲームの金字塔ともいえる『Escape from Tarkov』が正式リリースされる。また、2025年11月14日には世界的人気を集めるFPSゲームの最新作『Call of Duty®: Black Ops 7』も販売が開始される予定だ。『ARC Raiders』がライバルたちを押しのけて流行の波に乗り続けられるのか、引き続き注目していきたい。
























