西野未姫、YouTubeは“ホームビデオ”の感覚　大反響の出産動画は「もっと撮りたかった！」

出産動画への大反響に感じたこと

ーーこれまでの動画の中では「【無痛分娩】破水〜出産の瞬間まで全てお見せします」が一番再生されていますが、なぜ撮影しようと思ったのでしょう。

西野：妊婦のときにつわりの動画とかを上げていたら、「勉強になりました」とか「参考にさせてもらいました」とコメントをくれる妊婦の方がたくさんいたんです。その中で、出産は一番大きな出来事で。私も不安で、ほかの方がYouTubeに上げてくださっている出産レポ動画を見ては安心材料にしていたので、私の動画でみなさんが少しでも安心できればいいなと思って撮りました。あと、みんなが出産に向けて応援してくれているからこそ、（出産の様子を）見せたいというのもありましたね。

ーー出来上がった動画を見たときはどう思いました？

西野：あの動画は出産してから2週間後にアップしたんですけど、それでも「なんか懐かしい」みたいな（笑）。産む瞬間に山本さんがどういう様子だったのか覚えていなかったんで、「こんな感じだったんだ」と思いました。

　本当は、痛すぎて床にうずくまっていたところも撮りたかったんです！（笑）　無痛分娩だったんですけど、それでもこんなに痛いときもあるというのを知ってほしくて。でも本当に撮る余裕がないぐらい痛かった。私が山本さんに「撮って！」と言っていれば……。ちょっと悔しいですね。

ーーすごいバラエティ魂ですね。反響も大きかったかと思います。

西野：そうですね。「参考になります」とか「出産動画は怖くて見られなかったけど、未姫ちゃんの動画を見たらすごく安心できました」というコメントやDMをもらって嬉しかったです。頑張って撮ってよかったなと思います。

ーー私は西野さんの動画で、山本さんのイメージが変わりました。面白さが伝わってきます。

西野：面白さ、出てるんだ！（笑）　私はそこが『けいちょんチャンネル』との違いだなと思っていて。やっぱり『けいちょんチャンネル』では、“芸人・山本圭壱”なんですよ。でも、私のチャンネルでは日常の様子を出してほしいので、何も言わずにカメラを回し始めます（笑）。

ーー仕事モードといえば、以前に他媒体のインタビューで「バラエティに出始めた頃は、ウケを狙うあまり、空回りすることも多くてつらかった」という話をされていたと思います。だからこそ自分で管理できるYouTubeでは、ありのままの自分を出しているのでしょうか？

西野：テレビはみなさんで作るもので、台本があって、メイクをして、制作スタッフさんが撮影・編集をしてくださいます。YouTubeは撮影も編集も自分で考えて、観てる人に伝えたいことを伝えることができるということに気づいたんです。だから逆にキレイに見せようとはせず 、寝起きで髪の毛がボサボサの状態でも撮ります。最初から等身大の姿を見せたいと思って始めたわけではなくて、続けていたら自然と今のスタイルになっていました。

ーーテレビでの経験があってこそですね。プライベートをオープンにすることに抵抗はないのでしょうか。

西野：撮影をしなければ、何も考えずに過ごせるから楽なんですよ。でもそうすると、「これで1本分撮れるのにもったいない！」みたいな気持ちになって（笑）。プライベートと切り分けているわけでもないので、あとから後悔するくらいなら撮ろう、という感じです。

「子どもの顔出し」終了時期は悩み中

ーーYouTubeの登録者数が伸びたことで、ファン層は変わりましたか？

西野：にこちゃんはよく気づかれるんですけど、私はあまり外で声をかけられることがないんですよ。毛玉がついたズボンと山本さんのお下がりのTシャツとかで買い物に行っちゃうから、そんなに芸能人感がないのか……。でも前よりも、主婦層の方に声をかけられることは増えたかもしれない。

ーーいろいろ変化がありますね。お子さんの顔出しをいつやめるか、ルールなどはあるのでしょうか。

西野：子どものプライバシーを守ってあげたいというのもあって、最初は生後3カ月くらいで娘の顔出しをやめようと思っていたんです。でも、にこちゃんファンが増えて、そのまま続けていたら半年経って……。とはいえ芸能人にさせたいわけではないので、やめるとしたら3歳ぐらいか、自我が芽生える前なのか、悩み中です。

ーーそのうち、にこちゃんにお仕事の依頼が来ることもあるのでは？

西野：私のママが「おむつのモデルをやらせたい」と言っているんですけど、私は出たがりだと思われたら恥ずかしくて（笑）。でも、いい思い出になるんだったら、（もし依頼をいただけたら）受けたいなと思っています。

ーーYouTubeがライフワークのようになってきていますが、続けている理由はありますか？

西野：YouTubeのおかげで、子育てや夫婦の関係がプラスになっているからですね。子育てを経験した人がいろいろなことを教えてくれるので安心に繋がっているし、落ち込んだときも「同じ悩みを抱えている人がいるんだ」と元気になれたり、すごく助けられているんです。だからこれからも続けていきたいし、続けている理由でもあります。

ーー今後、YouTubeでチャレンジしたいことや展望を教えてください。

西野：にこちゃんが大きくなったときに、産まれたときからの成長を（動画で）一緒に見られるし、山本さんが90歳になったときも、私との出会いから振り返ることができる。それに、動画を見たファンの方が「私も頑張ろう」と思えて、それによって私も助けられる、みんながWin-Winな状態をこれからも継続できたらいいなと思います。