ボーズ『QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)』を発表 人気アニメとのコラボプロジェクトも始動

Bose(ボーズ)は2025年夏の新製品として、ワイヤレスイヤホン『QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)』と、ポータブルBluetoothスピーカー『SoundLink Plus』を発表した。また、人気アニメ『ダンダダン』とのコラボプロジェクトも発表した。
ノイズキャンセリング性能だけでなく、イヤホンとしての音質と装着感にもこだわった
新製品の『QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)』はボーズ自慢のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した新世代モデル。実はボーズは1978年からノイズキャンセリグ技術を研究してきたパイオニアでもあり、当初は兵士やパイロットといった特殊用途を想定していたが、その後に同技術を搭載した民生用ヘッドホン『QuistConfort』を2000年に発売。それから四半世紀に渡り、常にノイズキャンセリング機能を進化させてきた。
現在は単純にノイズを抑える(消す)だけでなく、消音をベースに基本的な音質と装着感を重視した製品作りを重視している。そのための独自の「Custom Tune」テクノロジーを開発。これはイヤホンを装着した際の起動音で耳の内側の特性を測り、精度の高いノイズキャンセリング効果を実現するというもの。
なおノイズキャンセリングは常時オンで、効果量はBOSEアプリから調整可能(カスタムモードを作成する)。さらに外音取り込み(Awareモード)時に大きな音を感知すると自動的に取り込む外音を小さくして、音楽と周囲の音のバランスを取ってくれるActiv Sence2.0テクノロジーも採用されている。

AIを使ったノイズリジェクションマイクの効果は絶大 街中でもクリーンな声を相手に届けてくれる
再生モードでは「Quiet」(フルキャンセル)、「Aware」(外音取り込み)、「Immersion」(空間オーディオ)に加えて、「Cinema」(動画向け空間オーディオ)が新搭載される。これは映画コンテンツ視聴時にセリフの迫力を向上させるモードで、発売日前後にファームウェアアップデートを実施予定とのことだ。なお「Immersion」や「Cinema」は2ch音源を独自アルゴリズムでアップコンバートするもので、ドルビーアトモスなどのイマーシブオーディオのデコードには対応していない。
通話機能ではAIを使ったノイズリジェクションマイク機能が進化。駅構内などの騒音環境でも話者の声を的確に取り出し、通話相手に聞きやすい音として届けるというもの。発表会でそのデモも行われたが、相当うるさい環境(会場で説明の声が聞き取りにくいレベル)であっても内容は聞き取ることができた。この機能は9月頃のアップデートを予定している。
BluetoothのコーデックはSBCとAAC、aptX Adaptiveに対応。ふたつのデバイスに同時接続できるマルチポイント機能にも対応。本体バッテリーで最大約6時間の再生が可能(Immersionモードでは最大約4時間)で、ケースはフル充電の状態で最大3回の本体チャージが可能。USB-Cコネクタに加え、ワイヤレス充電も可能となっている。

圧倒的なノイズキャンセリング効果を確認 伸びやかなサウンドで、豊かな低音も楽しめる
今回、筆者は『QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)』の試聴機を借用できたので、ソニーの『NW-ZX707』とペアリングしてみた。なおこの組み合わせではaptXで接続できなかったので、AAC接続の音で視聴した。
イヤホンを装着するとCustom Tuneによる自動測定が開始され、ノイズキャンセリングがオンに。同時にエアコンの動作音などがすっと収まり、音楽が浮き上がるように感じられた。今回は初期値である「Quiet」で視聴したが、個人的にはもう少し弱めでもいい気もしたので、好みに応じてキャンセル効果を調整するといいだろう。
AACで聞く女性ボーカルは声に力のある、主張を持った再現になる。歌に込められた情感などもはっきり出す方向で、メリハリのある表現とも思う。クラシック音楽でも、静かな中から管楽器が立ち上がってくる様子などクリアーに響くし、チェロの響きも豊かで、力のある低域が楽しめる。
『QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)』は、どのジャンルでも、ボーズらしい元気のある再現性が持ち味と感じた。ロックやソウルなどを好んで聞くという方はきっとこの音が気にいるだろう。ただし『QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)』のパフォーマンスを最大限引き出すには、aptX Adaptive対応のプレーヤーと組み合わせた方がよさそうだ。
人気の「SOUNDLINK」シリーズに、手軽なサイズと迫力サウンドを備えた新製品を追加

そして今回は同時にポータブルスピーカーの『SoundLink Plus』も発表された。現行の『Micro』『Flex』『Max』という「SoundLink」シリーズに、上から2番目のラインナップとして加わることになる。
スピーカーユニットは、ツイーターとウーファーを各1台と、パッシブラジエーターを4台搭載する。パッシブラジエーターは本体の前と後ろにそれぞれふたつずつ対向配置しており、これによって本体の振動を抑え、クリーンで力のある低音を再現可能。ボリュームに合わせて音を自動調整してくれるアクティブEQで低音も備えているので、常にバランスのいいサウンドを楽しめる。

アウトドアでも活躍する、耐衝撃性や防水対応も魅力だ
BluetoothのコーデックはaptXにも対応済みで、BOSEアプリを使えば3バンドのイコライザーによる調整なども可能。2台の『SOUNDLINK PLUS』を使ったステレオ再生も可能で、この場合は片方が親機、片方が子機として認識される。
本体サイズは幅約28.4×高さ約10.5×奥行き約8.7cmで、重さは1.53kg。シリコンカバーを備えた本体は耐衝撃性もあり、防水規格IP67対応なので屋外での使用でも安心だ。内蔵バッテリーで約20時間の再生ができる他、チャージアウト機能(USB-C)も備えているので、スマホの充電も可能となっている。
人気マンガ『ダンダダン』とのコラボパッケージも展開
コラボプロジェクトについてはボーズの人気製品3モデルに『ダンダダン』のキャラクターをあしらったスペシャルパッケージで発売する。具体的には、『QuietComfort Earbuds』『Ultra Open Earbuds』『QuietComfort Headphones』について、合計5種類のパッケージが準備されている。
ボーズ合同会社リセラーマーケティングマネージャーの渥美藍氏によると、『ダンダダン』とのコラボは、この作品が持つ色の世界観、音楽の特長がボーズ製品と合うのではないかという発想から始まったそうだ(本人が作品の大ファンという理由もあるとか)。まずは日本国内での展開だが、海外でも同作品は人気なので、他の国でも採用される可能性もあるとのことだ。

商品名:ワイヤレスイヤホン
型名:『QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)』
発売日:8月7日(木)
価格:3万9600円(税込)商品名:ポータブルスピーカー
型名:『SOUNDLINK PLUS』
発売日:発売中
価格:3万9600円(税込)◼︎参考資料
https://www.bose.co.jp/ja_jp/index.html























