ストリーマー・LIGHTが語る、“理想の配信環境” 「ストリーマーのベーシックになるべき」と絶賛する『Wave Link』の実力

ストリーマー・LIGHT。YouTubeでのゲーム実況と動画投稿と、Twitchでの配信活動も積極的におこなう、人気ストリーマーのひとりだ。現在は『GTA5』のサーバー『ストグラ(ストリートグラフィティ ロールプレイ)』を主戦場に活動しており、イベントの開催や音楽など、マルチな才能を発揮している。
昨年冬に開催された、vaultroomとCrazy Raccoonによるストリーマーサーバー企画『VCR GTA』では、LIGHTが発起人として立ち上げた組織「NOCTURNAL」の面々と共に、オリジナル楽曲を発表。LIGHTが作詞・作曲をし、歌唱に天月(Crazy Raccoon)、狂蘭メロコ(にじさんじEN)、八雲べに(ぶいすぽっ!)を迎えたこの楽曲は一躍ヒットを記録した。
今回、リアルサウンドテックは配信機材メーカー・Elgatoとタッグを組み、LIGHTへインタビューをおこなった。ストリーマー・音楽家としての経歴や『ストグラ』への魅力を語ってもらうと共に、Elgatoが提供している配信者向けのミキサーアプリ『Wave Link』の使用感についても話を伺った。ストリーマーであり、音楽家でもあるLIGHTが絶賛した『Wave Link』の魅力とは。
“無限大のパワー”を感じる『ストグラ』の現在地
——まずはLIGHTさんの配信歴を振り返らせてください。ことしで配信歴は何年目になりますか?
LIGHT:8年目くらいですかね。『PUBG: BATTLEGROUNDS(PUBG)』が出て半年後くらいに始めたので。
――配信を始めたのはどなたかの影響を受けて?
LIGHT:誰かの影響というのはあまりなくて、単に『PUBG』にハマって、そのときにPCで配信ができるんだと知って、勢いで始めました。ゲーム配信の存在もその頃に初めて知ったんですよ。
――そこから現在メインで活動されている『ストリートグラフィティ ロールプレイ(ストグラ)』に出会うまでは間があると思うのですが、それまではどんなゲームをしていたんですか?
LIGHT:いろんなゲームをやってましたね。『Among Us』をやったり、人狼ゲームやホラーゲームとかもやったり……あと『原神』とかも遊んでみたりもしました。
『ストグラ』をプレイし始めたのは、サーバーが開いて1ヶ月くらい経ってからですね。サーバー運営のしょぼすけさんとは同じゲームをやることが多くて。『Among Us』もそうですし、『Dread Hunger』というゲームも一緒に遊んでいました。その流れでしょぼすけさんが始めた「新しいコミュニティ」だったので、僕も参加させてもらいました。最初は参加者も少人数だったんですが、そこからどんどん人が増えていって、第2フェーズくらいの時期から僕は参加しましたね。
――少人数からスタートして、今ではすごく大きなコンテンツになりましたよね。リアルイベントも開催するようになり、“街の住人たち”やその営みがまるごと愛されるようになっています。参加した当初、ここまで大きくなることは想像していましたか?
LIGHT:本当に凄いことですよね。はじめは全く想像もしてませんでした。運営のしょぼすけさんや参加している配信者の方のパワーですよね。色々な遊び方ができるストグラみたいなコミュニティが今までになかったからみんな魅力にのめり込んでいったんじゃないでしょうか。
参加者としては、1ヶ月くらいプレイしてサーバー内のストーリーみたいなのを多方面に感じて「イベントとかできそうだな」と思うようになったんですよね。そこから、イベントの開催などに携わらせてもらうようになりました。
今でも色々な表現ができると思ってますし、ゲームの中でいえば“可能性に溢れたコミュニティ”なんじゃないかなと思っています。
――いわゆる“マンネリ化”みたいなことがないですもんね。
LIGHT:もちろんゲームの中で一つの事をやり続けることもできるんですが考えようによっては無限大な気がします。
――『ストグラ』コミュニティの一員として、「いま盛り上がっているな」というタイミングや出来事、ターニングポイントはありましたか?
LIGHT:それは多分『ストグラ』に参加しているみんなが共通して思っていることだと思うんですけど、やっぱり『VCRGTA』ですね。VAULTROOMとCRが一緒にやっている企画なんですが、そこで『GTA』がピックアップされて『ストグラ』チームも運営としてお手伝いさせてもらってたみたいで、そのきっかけで色んな配信者の方々がサーバーに来てくれて、ストグラが多くの人に見られるようになったと思います。そこからは“無限大のパワー”を感じていますね。
――外から見ていての主観ですが、あの流れはストリーマーさんたちにとっても良い出来事だったんだろうと思います。
LIGHT:大手配信者さんの気持ちがわかるわけではないんですけど、おそらくそれまで味わったことのない不思議でちょっと奇妙なコンテンツだったと思うんですよね。素性もよく知らない配信者たちと、お互いにまっさらな状態で絡み合って関係を築いていかなきゃいけないっていうのが斬新で新しかったと思うんです。色んな意味で勇気もいると思うんですが、面白いですよね。
急上昇1位、カラオケトレンド1位に輝いた「Nocturnal Night Fever」
――LIGHTさんご自身も、活躍の場が増えていらっしゃいますよね。直近で言えば『VCR GTA』で披露した「Nocturnal Night Fever」がYouTubeの急上昇1位になる程のヒットになったり、カラオケの週間ランキングに入ったり、“スターボーイ”の名にふさわしいご活躍をされていらっしゃる。そもそも『GTA』の中で作った楽曲がカラオケで配信されるというのも、前代未聞ですよね(笑)。
LIGHT:そうなんですよ。本当にありがたいことで、急上昇1位も初めて取れて……奇跡が色々重なったなと思います。
――楽曲の制作時に印象に残った出来事はありますか?
LIGHT:たくさんありますね。本当に楽しくてすべてが印象に残っているんですよね。あの楽曲の歌唱メンバーも、事前に募集や打ち合わせをして集まったわけじゃなくて、ゲーム内のサーバーで遊んでる流れで「一緒にやりましょう」という感じになって、歌は2日くらいで完成させて。
――制作期間が2日というのにも驚きの声が上がっていましたね。
LIGHT:そもそも期間が短いサーバーでしたし、やろうと思ったのも中盤のタイミングだったんですよ。なので急がないといけなかったんです。普段だったらこういうのって、最低でも1週間くらいは必要だったり、人によってはスタジオで録音しないといけない人もいると思うんですけど、歌唱している皆さんが1時間とか2時間とかで録ってくれて、すぐに送ってくれたんです。
――そういう意味では、収録慣れしたメンバーだったのも奇跡的ですよね。
LIGHT:そう思います。みんな所属事務所も違うのに、フットワークよくできたのは奇跡ですね。
――メンバーの力だけでなく、楽曲そのものもめちゃくちゃ良かったです。ものすごいセンスだなと思ったんですが、昔から音楽はやられていたんですか?
LIGHT:音楽を始めたのは、関東に出てきてからなんですよ。田舎から出てきたんですが、当初は何も目的なくただ原宿を歩いてたら何か仕事にスカウトされるんじゃないかな、みたいな脳天気な感じで過ごしていて、それで原宿と表参道を1ヶ月くらいブラブラずっと歩いてたんですけど、話しかけられたのはファッション雑誌とかのスナップ撮影だけで、スカウトにはまったく出会わなくて……。
やっぱりなにか楽器とかの技術を持っていないとまずいなと思って、御茶ノ水にギターを買いに行ったのがスタートなんですよね。そこから右往左往しながら始めました。
――マンガの主人公みたいだ……。それでも音楽を選んだのには、昔から好きだったとか、なにか理由があったのでは?
LIGHT:音楽は昔から好きでしたけれど、人並みだと思います。流行っている曲をカラオケで歌ったりとかするくらいで、ゲームの方が全然好きでしたね(笑)。
――それからあれだけの曲を作れて、弾けるようになるって、ものすごい才能じゃないですか(笑)。楽器にしたって、多種多様な楽器を演奏できますよね。
LIGHT:今となってはたくさんありますね。音楽に興味を持ちだしてから楽器も色々と好きになったんですよ。たとえば『VALORANT』とかって、ひとつのキャラクターより全部のキャラクターに手を出した方が理解度が高まって、よりゲームを楽しめるじゃないですか。それと同じで、一つの楽器だけじゃなく違う楽器にも触るようにすると音楽に対する見え方がまた新しいものがあったりするんです。そういう新鮮さを味わうために色んな楽器に手を出したっていう感じですね。
LIGHTの“配信環境へのこだわり”
――機材やEQ用のアプリなどにも力を入れているんですか?
LIGHT:ソフト系はそんなにですね。メジャーなものならある程度できるという感覚なので、そんなにこだわりはないですね。楽器の方がこだわっているかもしれないです。
オーディオインターフェースもいろんな配信者の方が使っている機材とか選んで使っていますが、配信に適していて、ある程度音楽が録音できるものであればOKという感じですね。
こういうのって、上を目指せばめちゃめちゃ高い機材もあるじゃないですか。キリがないなと思って(笑)、ある程度できればいいと思っているところはあります。
――とはいえ音楽に触れたことで、配信に乗せる音に敏感になったりはしていそうですね。その点はいかがでしょう。
LIGHT:そうですね。とにかく聞き心地が良いのが一番だと思っています。長時間配信もするので、ノイズとかリップノイズなどの雑音が入らないことと、配信中に視聴者さんにも聞いたりして音量バランスは気にしています。
――具体的に、どうやって調整していますか?
LIGHT:インターフェースのEQをいじったり、『OBS(配信用アプリケーション)』の細かいEQをいじったりということがメインですかね。特に『OBS』の調整が結構大変で……ゲームによって変えたりするので少し面倒に思いながらやっています。
――音のトラブルがご自身や周りで起こったことはありますか?
LIGHT:そこまで大きなのはないんですが、事故っちゃってる人は見たことがありますね。とくに『ストグラ』って音回りの設定が難しいんですよ。
僕は楽器の音も出したりしますし、ゲーム内で歌唱する人もループバックとかを使いながらやってたりして、そういうバランスって、自分で聞いているものと周囲にいる人の環境で聞こえる音が全然違ったりするんですよね。BGMが全然聞こえなくてほぼアカペラで歌っていたり、ブツブツ途切れていたり……、逆にBGMが大きくて声が全然聞こえないとかも見たことがあります。
あとは、『Discord』とかで一緒に話しているときやゲームだと『VALORANT』をしているときとか、カチャカチャとキーボードの音がずっと入っていると結構ストレスに感じでたりする人もいますよね。
――今回ご紹介する『Wave Link』を使えば、そのあたりのノイズ対策もかなり簡単になるので、ぜひ注目していただきたいと思います。
LIGHT:楽しみです!























