連載「#bienoZ世代インサイト」第8回
Z世代のスマホ事情って? 神アプリからリアルなサブスクの使い方まで本音を語る

スマホ依存は悪いことだけじゃない?
ーー大学では、パソコンが必須ですか?
中野:実は、レポートもパワポ(=PowerPoint)も、全部スマホで作っています(笑)。
ーーそれはすごい……!
中野:かなり珍しいタイプだと思います。
bieno担当者:スマホでパワポを使うのって、大変じゃないですか?
中野:かなり使いにくいですね。なので、ある程度作ってから、ややこしい部分だけパソコンで微調整をすることもあります。ただ、パソコンを開く頻度が年に4回くらいなので、社会人になってからが心配です。
ーー逆に、スマホに関連したことで嫌だなと感じることはありますか?
中野:一緒にいるときは会話を楽しみたいから、相手がずっとスマホを触っていたら嫌かもです。たまに、「何を見てるんやろ?」と思うくらいにいじっている友だちとかいるんですよ。
ーーたしかに、それは悲しいですね。
中野:あと、Zenlyってフリーズ機能(=いる場所を隠せる機能)があったんですけど、それを解除するように何回も要請してくる友だちがいて。
ーーそれは、どうして?
中野:「絶対に、見せろ!」みたいな。それを解除しなかったら“悪”くらいの勢いで要請が来ていたので、しんどかったですね。わたしは、あくまで便利なアプリとして使いたかっただけなので、みんながどこにいるか把握できて当たり前みたいになるのは怖いかなって。
bieno担当者:わたしは、会議の議事録をスマホでとるのが苦手なんですよね。タイピングより、スマホの方が早いからとか理由があるのは分かるんだけど……。気持ちの問題なんですかね。スマホしかなかったら仕方がないなと思うけれど、パソコンがあるなら「なんで?」ってなっちゃいます。
ーーたとえば、相槌などをちゃんとしていても気になりますか?
bieno担当者:気になりますね。わたしが気になるってことは、もっと上の世代だとさらに気になると思うんですよ。「スマホで議事録をとらせていただきます」とか、ケアする言葉があったらいいのかもしれないけど、やっぱりビジネスのときは違うなって思っちゃいます。
中野:わたし、教授にそう思われてるんかぁ……。
bieno担当者:スマホで取ってる?
中野:はい。講義中も、スマホでレジュメをダウンロードして、編集したりしてます。たしかに、まわりから見たらただのスマホいじってる奴に見えちゃうかもですね。とくに、初対面だったら「サボりやん」って悪印象を残すことにもなりかねないので、気をつけなきゃ。社会人になったら、すべてをパソコンに移行していきたいです。あとは、寝る前にスマホを見ないようにしたい(笑)。山本さん、アドバイスお願いします!
ーー山本さんは、スマホ依存を脱したきっかけはあるんですか?
山本:海外でスマホを盗まれた経験があって、それからかもしれないです。「スマホがないと何もできない」ってなったときに、怖くなったんですよね。だから、全部を託さないようにしなきゃって。
bieno担当者:ただ、スマホ依存になった方が効率が良くなっていることもあるから難しいよね。「手元にパソコンがないのでできません」と言わなきゃいけなかったものが、「あっ、すぐに直して送ります」と言えるようになったり。オンライン会議のツールが発達したおかげで、どんな場所にいても会議に参加できるようになったし。一人ひとりが持てるタスクが増えたのは、スマホのおかげなんじゃないかな? と思うこともあります。というか、最近の子にとっては「スマホ=連絡手段」じゃないのかも。
中野:それ、あります。わたしはスマホを見ている時間が長いけど、返信が早いわけじゃないし。LINEは「返すか〜」という気持ちになってから、一気に返すことが多いです。
bieno担当者:スマホをいじる時間が長いからといって、たくさんの人とコミュニケーションを取っているわけじゃないってことだよね。
中野:これは、性格によるかもしれませんが、BeReal.もほかの子が何をやっているのか知りたくてやっているというよりは、いつか自分で「このとき、こんなことしてたんだ〜」と振り返られるようにやっている感じなんです。自分の思い出のために。
bieno担当者:あまり他人に興味がないんだ(笑)。
中野:ないですね! ただ、まわりを見ていると、いまの子は友だちが何をしているのかをすごく気にしているなと思います。これも、スマホ依存が影響しているかもしれませんね。





















