ついに明かされた“黒幕の正体” 眞木蔵人がJin Doggと吉村界人に託した思い『警視庁麻薬取締課 MOGURA』第4話

『警視庁麻薬取締課 MOGURA』第4話

 「REDHEAD」とのラップバトルに負け、「9門」を去ることとなった火薬。それによって、大麻畑のありかを突き止めようと動いていた伊弉諾翔吉(般若)の捜査も行き詰まってしまう。その間にヘブンでは事足りず、大麻畑を欲していた「REDHEAD」が「9門」のアジトに押しかけてくる。しかし、尊敬するカタビラから譲り受けた大麻畑の場所は火薬しか知らない。

 そんな中、ハルク(眞木蔵人)は、ラッパーの間で蔓延しているヘブンに異物が混入されていることに気づく。カタビラから火薬とBorn-D(吉村界人)を任されていたハルクは、後輩のラッパーを育成するという大切なことを思い出していた。Born-Dを連れて、ヘブンを作っている研究所へと向かったハルクは、そこでヘブンに異物が入れられているのを目撃する。「ヘブン捌くのをやめろ」とBorn-Dに忠告するが、Born-Dは耳も貸さずその場を去ってしまう。

 そして、Born-Dは自分のスニーカーに発信機がついていることを発見。それは「REDHEAD」が「9門」のアジトに押しかけてきたときに、伊弉諾が瞬時の判断でつけたものだった。すぐに発信機を壊すが、時すでに遅し。ヘブンが作られている場所を突き止めた伊弉諾だが、Born-Dの手下にバレてしまい、追い詰められる。しかし、そのピンチを救ったのがハルクだった。ハルクは火薬が病院で意識不明の重体になっていることを伝え、伊弉諾に手紙を託し火薬のもとへ急ぐように促す。

 ハルクは決意を固め、110番通報して自首を申し出る。そう、ハルクには、なぜヘブンに混ぜものが入っているのか見当がついていたのだ。それを裏で操っていたのは、焼川市長の安堂誠(風間俊介)だった。あれだけ違法薬物の根絶を主張していた安堂は、市長としての地位を確立するためにハルクを利用していたのだ。表では善を装っていても、裏では悪に手を染めている。狂気的な二面性。それは権力を握る常套手段でもある。

 ハルクはすでに110番にかけていたが、それも市長の権力によってうやむやにされてしまっていた。ハルクは市長秘書の燃志(板橋駿谷)にバットで殴打され、静かに息を引き取る。静かとはいえ、それはあまりにも残虐的なものだった。

 病床のテレビでハルクの死を知った伊弉諾と火薬。ハルクの手紙にはラッパーのためとはいえ、安堂と取引きしたことが過ちだったことが書かれていた。そしてもう一つ、ハルクの願いは火薬とBorn-Dが作るヒップホップのシーンを見ることだった。それはもう叶うことがない願い。だが、ハルクの思いを受け継いでいくことはできる。

 市長が黒であるということは、警察側もその可能性があるということだ。高橋舞子(成海璃子)も市長とつながっていた。ラッパーと警察、どちらが本当の悪なのだろうか。次回は大きく物語が動いていきそうだ。

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