ChroNoiRが武道館で初のリアルイベント開催 XRデバイスも続々登場で盛り上がるバーチャル業界

盛り上がりを見せた1月のバーチャル業界

今年も開催が近づく『サンリオVfes』 『VRChat』の人気ワールドには意外な使い道も?

 まもなく開催が迫る『Sanrio Virtual Festival 2025』からは、第2弾情報解禁があった。出演アーティストが全て出揃い、新作パレードやアトラクション、コミュニティとのコラボ企画も追加で発表された形だ。

 とりわけ、出演アーティストでは『小学館Presents マツケン☆トシちゃん☆きらりん☆レボリューション SPECIAL LIVE』が異様なまでに目を惹く。『ちゃお』の人気作品『きらりん☆レボリューション』と田原俊彦、そして松平健が共演する……とのことだ。さすがにこのステージばかりはなにも予想がつかない。素直に本番を楽しみにしたい。

 そして、サンリオのさらなる展開として『Sanrio Digital Collection』が発表された。サンリオキャラクターズとイラストレーターがコラボした衣装や小物が3Dアイテムとして登場予定だそうで、これまでの文脈を見るに、『VRChat』向け展開の可能性も考えられる。第1弾のリリースは2月上旬。ちょうど『Sanrio Virtual Festival 2025』の前半だ。

 スタンミとトコロバの出会いを生んだ人気ワールド「NAGiSA」は、なんと就職活動にも活用されるようだ。GMOペパボによる「NAGiSA」を活用した「スーパーカジュアル面談」が、1月29日に実施予定である。一定時間で強制的に会話相手が入れ替わる1対1トークは、たしかにカジュアル面談との相性は良さそうだ。GMOペパボは昨年VRChat社とのパートナーシップ契約を結んでいるが、契約締結後の初手がこの企画というのはユニークだ。

 『バーチャルマーケット』で著名なHIKKYは、ECサイト「Vket Store」のサービス終了を発表した。『バーチャルマーケット』と連動したECサイトとして活用され、独自機能やここだけで販売される出展企業販売アイテムも多いなど特色はあったのだが、ここへきてその歴史に幕を下ろすことになる。また、ANAが2023年12月に国内リリースした独自メタバース『ANA GranWhale』もサービス終了が告げられた。2025年の頭から一区切りをつける企業も、少なからず見られる。

ChroNoiRが武道館でのリアルイベント開催 今年も勢いが続くVTuberシーン

ビーナスバグ / 星街すいせい(official)

 VTuberシーンにおいては、年初からさまざまなビッグニュースが飛び出した。

 ホロライブ・星街すいせいは、話題作となった『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』にて挿入歌を担当したほか、Billboard JAPANチャートでは『ビビデバ』がストリーミング累計再生回数1億回を突破。新曲『ビーナスバグ』も意欲的なMVを持ち込んでおり、その勢いは2025年も健在のようだ。

 一方、にじさんじでは、叶・葛葉のユニット「ChroNoiR」が武道館でのリアルイベント開催を発表。公式番組『くろのわーるがなんかやる』のリアルイベント『くろのわーるが武道館でなんかやる』開催がアナウンスされた。にじさんじにとっても史上初となる記念すべきイベントだが、ゆるめの番組のイベントであるためか、「本イベントでは歌唱パートはございません」と潔く断言されている点はおもしろい。

 eスポーツチームブランド・NORTHEPTIONには、5周年記念オーディションにて選出された4名のストリーマーが加入したが、いずれもVTuberないし、アバターを利用した配信者である。同チームには以前から瀬戸あさひなどのVTuberが所属しており、昨年もちょくちょくこの方面の加入者が増えている。昨年のREJECTのように、アバター系ストリーマー(としてのVTuber)採用の流れは、今後も各所で強まっていきそうだ。

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