USJ『ドンキーコング・カントリー』オープン前夜祭レポート 任天堂・宮本茂氏「ついにシリーズの世界が現実に」

USJ『ドンキーコング・カントリー』前夜祭レポ

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の「スーパー・ニンテンドー・ワールド™」内に新エリア『ドンキーコング・カントリー』が12月11日、ついにグランドオープン。これを記念した前夜祭セレモニーが開催された。

 本セレモニーは『ドンキーコング・カントリー』のメインゲート付近にある広場にて実施。華々しいパフォーマンスの後で、任天堂で代表取締役フェローを務める宮本茂氏、ユニバーサル・ディスティネーション&エクスペリエンス会長兼CEOのマーク・ウッドベリー氏、合同会社ユー・エス・ジェイ社長CEOのジャン・ルイ・ボニエ氏、俳優の福原遥の4名による点灯式とスピーチが行われた。

 セレモニーの冒頭は、約40名のスペシャルパフォーマーたちによるオープニングアクトからスタート。こちらは『ドンキーコング・カントリー』のキャッチコピー“PLAY WILD”をイメージした内容で、おなじみのテーマソングに乗せたダンスと演奏でセレモニーに華を添えた。

 パフォーマンスの最後には、新エリアの顔役たるドンキーコングが「ドンキーコングの家」から現れる演出も。さらに司会者の呼びかけで、ジャン氏、宮本氏、マーク氏、そして福原がステージに登壇。4名の手には、それぞれ「K」「O」「N」「G」の文字が1文字ずつ握られていた。

 「ドンキーコング」シリーズでおなじみの「K」「O」「N」「G」の文字の収集要素は、この『ドンキーコング・カントリー』でも再現されており、これらの文字パネルがエリア内に散りばめられているとのこと。

 登壇者らが持ち寄った「K」「O」「N」「G」の文字を並べると、周囲の照明が消灯。次いでステージ後方の左奥にそびえる「黄金のしんでん」がライトアップされ、冬の夜空をバックに煌々と照らし出された。

 「黄金のしんでん」点灯式に続いては、登壇者らがスピーチを実施。はじめにジャン氏が「私はいま、世界初のドンキーコングをテーマとしたエリアである『ドンキーコング・カントリー』に足を踏み入れ、明日になればこの素晴らしい世界にゲストが訪れることを想像し、大変興奮しています」とコメント。

 また「『ドンキーコング・カントリー』誕生にふさわしい地である、ここユニバーサル・スタジオ・ジャパンで、また新しいテーマパークの時代が始まると言えるでしょう」と、日本生まれのゲームキャラクターであるドンキーコングに寄せて新エリア開業への思いを語った。

 「ドンキーコングというキャラクターは、1981年にゲームセンター向けのゲームのために作ったんです」とシリーズの歴史を振り返るのは宮本氏。その後、ファミリーコンピューターからNintendo Switchにいたるまで、さまざまなシリーズ展開を行ってきたなかで、「ついにシリーズの世界が、ここユニバーサル・スタジオ・ジャパンで現実のものとなりました!」と万感の思いを吐露した。

 同氏は新エリアについて、「昼だけではなく夜の様子も大変魅力的で、時間帯によっていろいろな表情を見せてくれるエリアです」とも語り、BGMに紛れて聞こえてくる鳥のさえずりや動物の鳴き声、ジャングルをイメージした本物の植栽なども、余すところ楽しんでほしいと見どころをアピールする。

 マーク氏は「任天堂のみなさまは、わたしたちにとって理想的なパートナーです。世界中にいる非常に多くのファンの方々から愛されており、任天堂が描く魅力的なキャラクター、誰もが夢中になる冒険など、すべてが私たちのエンターテインメントと相性がいいと思っています」と任天堂とのパートナーシップについてコメント。

 同氏は「スーパー・ニンテンドー・ワールド™」が、アメリカ・フロリダ州オーランドのユニバーサル・オーランド・リゾートに2025年5月開業予定の「ユニバーサル・エピック・ユニバースに、そしてその後はシンガポールにおいてもオープンを予定しているグローバルプロジェクトであるとし、任天堂への感謝の言葉に添えて、「ともに任天堂が生み出す世界の興奮と感動を世界中に届けていけることを誇りに思います」と語った。

 幼少期から家族で「ドンキーコング」シリーズを楽しんできたという福原は、「エリアに足を踏み入れた瞬間から感じられる、圧倒的なクオリティに感動しました!」と目を輝かせ、「今回、初めてドンキーコングとお会いできて、ハグまでしてもらっちゃってうれしかったです」と念願が叶ったことの喜びを報告。

 「トロッコに乗って大冒険するライドアトラクションでは、途切れたレールをジャンプして大爆走するような体験に大興奮でした」と新アトラクションの『ドンキーコングのクレイジー・トロッコ』にも触れ、「エリアでの体験を通して自分が“超”元気になっていく感覚にワクワクが止まりませんでした。日本にまたひとつ、世界に誇れる素晴らしい場所が誕生したことがとてもうれしいですし、世界中の人に自信を持ってオススメしたいです」と語ってコメントを締めくくった。

 最後に、福原の「アソビの本能、大爆走! Let’s……」との呼びかけに合わせ、登壇者・パフォーマー全員が「PLAY WILD!」と掛け声を発してセレモニーは閉幕となった。

 USJの新エリア『ドンキーコング・カントリー』は12月11日よりオープン。訪れた際は、ぜひドンキーコングのように各々の内に眠る野生の本能を解放して、心ゆくまで楽しんでほしい。

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