Z世代のリアルな“推し活”事情とは? 現役大学生たちが語り合う

Z世代のリアルな“推し活”事情

 最近、話題になっている“推し活”。ちょっと前までは、アイドルなどの人物を推すことがおもな推し活になっていたが、最近はキャラクターや身近な先生など、推しの定義が広がってきているようだ。

 そこで今回は、“推し活”について、ミスター&ミス中央コンテスト2024に出場中の鈴木萌々花と、ミスキャンパス同志社2024に出場中の檜山叶果、そしてZ世代をターゲットにしたブランド・マーケティング支援を行う株式会社bienoの代表取締役である奥原ゆきのに話を聞いた。なお、本取材はbienoの実地した「最新!Z世代の推し活事情」の結果に基づき進行する。

推しを見つけて知っていく過程が楽しい

――まずは、鈴木さんの自己紹介をお願いします。

鈴木萌々花

鈴木萌々花(以下、鈴木):ミスター&ミス中央コンテスト2024に出場しております中央大学経済学部経済学科3年の鈴木萌々花です。サークルはテニスサークルに所属していて、SNS特化の学生団体の立ち上げもしました。φ NEW FINALというグループでアイドル活動もしています。

――SNS特化の学生団体とは、どのようなことをされているのでしょうか。

鈴木:動画クリエイターになりたいとか、インフルエンサーになりたいとか、モデルをやってみたいとか、そういった夢を持っている子たちの交流の場を作っています。Z世代のテレビ局を作りたい! という目標のもと、頑張っているところです。

――ありがとうございます。では、檜山さんもお願いします。

檜山叶果

檜山叶果(以下、檜山):ミスキャンパス同志社2024に出場しております、同志社大学制作学部制作学科3年の檜山叶果です。将来はアナウンサーを目指しています。ゼミでは、京都の問題に対して政治的・法律的・経済的観点から、問題解決のアプローチを考えています。外部のプロジェクトでは商品開発をやっておりまして、様々な会社さんとコラボをした商品を作っています。

――どのような商品を制作されているのですか?

檜山:食品の商品開発です。サジーと呼ばれているスーパーフードを用いた食品などを作っています。

――今回のテーマは推し活で、実際の調査結果によると「大学生で推し活をしたことがある方」は62.2%にもなるのだとか。お二人は推し活はされていますか?

鈴木:かなりその時によるのですが、今はIVEのレイちゃんを推しています。

――どのくらいの期間推されているんですか?

鈴木:高校生のときからなので、結構長いです。わたしは基本的に飽き性というか。レイちゃん以外の推しはあまり続いたことがないんですよね。軽く、短期間のうちに推すタイプなので。

――どのジャンルで推し活をしているかという調査結果でも、K-POPなどのアイドルがかなり多い比率でした。鈴木さんはこれまでも、アイドルを推した経験はあるんですか?

鈴木:あります! K-POPや乃木坂46……キャラクターだとちいかわのうさぎが好きでした。ただ、キャラクターの場合は半年とかでブームが過ぎ去ってしまうし、アイドルに関しては3ヶ月くらいで冷める場合もあります。

檜山:わたしは、推し活をしたことがないんですよね。そもそも、趣味がなくて。

――檜山さんは、どういったところにお金をかけられるんですか?

檜山:あまり使っていないのかもしれないです(笑)。休みの日は、バイトをして、終わりみたいな。どちらかというと、お金を使うのなら自分磨きに使うタイプです。ただ、まわりに推し活をしている子が多いので、「こういう感じなんだな」というのは分かります。たとえば、お母さんが嵐が好きだったりする子は、小さいころから一種の英才教育を受けていて。10年間とかずっと好き! みたいな子もいます。

――奥原さんはいかがですか?

奥原ゆきの

奥原ゆきの(以下、奥原):わたしはたぬきが好きなので、たぬきのぬいぐるみを集めています。遠くにある動物園に、たぬきを観に行ったこともあります。ただ、お金をかけたくてもたぬきのグッズってなかなか世の中にないんですよね……。だから、貢ぎたくても貢げないもどかしさがあります。

――あまり、アイドルなどにはハマったことはない?

奥原:ドラマがきっかけで、「このアイドルすごいかっこいい!」ってなったりしたことはあります。ただ、今ってSNS社会なので、供給がめちゃくちゃあるじゃないですか。そうなると、3〜4日もあれば、その人のほとんどを知れたような気持ちになっちゃうんですよね。だから、知りすぎて蛙化……みたいになって、ちょっと冷めちゃうみたいな。昔は、雑誌を集めてみたり、地道に収集していくものだったはずなんだけど。

鈴木:本来は、推しを見つけてから知っていく過程が楽しいんですよね。

奥原:それが、ひとりの推しを推す期間の短さにもつながっているのかも知れません。

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