『フォートナイト』新チャプター6“鬼ノ島”は日本がテーマ! 『ゴジラ』コラボも判明したメディア向け発表会レポート
Epic Gamesは12月1日、バトルロイヤルゲーム『フォートナイト(Fortnite)』において、最新シーズンとなるチャプター6をリリースした。それに先駆けて11月26日にメディア向け発表会が都内で実施され、同社のグローバルパートナーシップ Vice Presidentを務めるネイト・ナンザー氏、 Epic Games Japan代表の河崎高之氏、Epic Games Japanシニアプロデューサーのロブ・グレイ氏が登壇した。
発表会の冒頭にて、「今日は記念すべき日」と切り出した河崎氏。これにはふたつの理由があり、ひとつ目は、本作のメディア向け発表会を、アメリカ以外の地で開催するのが今回で史上初となること。ふたつ目に、Epic Gamesがアメリカ以外で設立した現地拠点の第1号である横浜オフィスが、2024年をもって開設から15周年を迎えたことがあると説明した。
続いて同氏は、「日本には素晴らしいアーティストや、ブランド、世界的なIPがそろっている」と前置きしたうえで、「日本の世界に対する文化的影響力の高さは計り知れない」と語った。そしてそれはゲーム分野においても同様であり、Epic Gamesの開発者たちも日本の文化に多くのインスピレーションを受けてきたのだそう。
また、日本のゲーム市場に関してもプレイヤー数、エンゲージメント数ともに世界トップクラスの規模があるとのことで、同社としても日本のゲーム市場を非常に重要視していることを強調した。
ちなみに、昨今では『フォートナイト』内でさまざまなUGC(ユーザー生成コンテンツ)を楽しむプレイヤーが増えてきており、日本発のコンテンツである“逃走中 CREATED IN FORTNITE”や、“マツケンサンバII Rise Up the World”なども大きな注目を集めているのだとか。
今回発表するチャプター6では、日本にインスパイアされた新たな武器、コスチューム、ゲームプレイが続々登場予定。そこには日本のポップカルチャーやエンタメコンテンツに触れて育ってきた『フォートナイト』開発チームからの、感謝の思いも込められているとのこと。
ビデオメッセージ形式での出演となった、デザインチームリーダーのニック・ドナルドソン氏と、シニアディレクターのアンドリュー・ベインズ氏も、日本で生まれたゲームやアニメに親しんできており、そうした経験はゲームクリエイターとなったいまも世界観の構築などに役立っているそう。
「たとえば、鬼。伝説の生き物はゲームに活気を与えてくれます」と、チャプター6でも象徴的に扱われている“鬼”に関して言及したニック氏。またアンドリュー氏も、「今回のチャプター6では、日本にインスパイアされた神秘の世界を作ることが目標でした」とコメント。加えて、新たなマップ内には、山々と木々が織りなす豊かな森林地帯や、日本の伝統建築をイメージした古い寺院や“鬼の道場”、80~90年代の繁華街をイメージしたネオンきらめくビル街などが登場することを、チャプター6のPVとともに明らかにした。
続いてネイト氏より、チャプター6では『ベイマックス』、そして『ゴジラ』がコラボ登場することが発表された。
その後に実施された河崎氏とネイト氏による質疑応答コーナーでは、まず「先に開催されたチャプター4のシーズン2“メガ”でも日本的な要素が取り入れられていたが、そことの違いは?」という質問に対して、河崎氏より「“メガ”の際は一部に日本風エリアを追加するに留まっていたが、今回はシンプルに規模感も深さも増している」との回答が。
ただしネイト氏からは、こうしてチャプター6で作り上げた日本風の世界観は、“日本を忠実に再現した”ものではなく、あくまで“日本インスパイア”であり『フォートナイト』の独特のカラーに日本のエッセンスを加えた表現になっているとの補足もあった。
そして気になる「『ゴジラ』がどのようにゲーム内でコラボするのか?」という質問には、「まだネタバレはしたくない」との発言で会場の笑いを誘った河崎氏。現時点で明かせる情報としては、『ゴジラ』の要素はバトルパスにも含まれており、「プレイヤーがゴジラになってプレイすることも可能」とのコメントがあったので、続報に期待したい。
発表会の最後では、ロブ氏によりチャプター6の新要素が紹介された。日本風の新マップを構築するとともに、“そのマップをプレイヤーたちがいかに移動するか”にも趣向を凝らした結果として、チャプター6ではパルクール要素が進化。足場の端付近でタイミングよくジャンプをすることで大ジャンプできたり、着地時にロールすることで落下ダメージを軽減できたり、壁登りや壁蹴りジャンプをしたりすることも可能となっており、さながら忍者のような疾走感が味わえるようだ。
新たな近接武器として、タイフーン・ブレードも登場。こちらは日本刀のようなデザインになっており、マップ内のボスを倒すことなどで入手可能。発表会後のチャプター6先行体験会にてさっそく使用してみたところ、左クリックでは複数回にわたって斬撃を放つ連続攻撃となっており、右クリックでは予備動作の後に一定距離を瞬間移動して横一文字に切り払う単発攻撃をくり出すことができた。
“刀”ゆえに射撃武器ほどのリーチは期待できないものの、タイフーン・ブレードを装備中はジャンプ後に短時間ながら空中を滑空できるうえ、左クリック攻撃時はある程度の距離を移動しながら敵に向かってホーミングするような挙動も見せたので、使い手の腕次第ではリーチ差を覆すような大活躍も期待できそうだ。
先のビデオメッセージで、ニック氏が「これまでで一番大胆に新しい世界へと飛び込むものになっている」と語っていたように、相当な意欲作となっていることがうかがえた今回のチャプター6。日本のプレイヤーにおかれては、開発チームの“日本愛”と日本コミュニティに対するリスペクトを真っ向から受け止めるつもりで、隅々まで楽しみ尽くしてほしい。
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