ゴールデンボンバー・歌広場淳の“理想の配信環境”をコーディネート 視聴者に大絶賛された舞台裏をお届け

歌広場淳の配信環境を“アップデート”

歌広場淳の“理想の環境”を想定したセットアップを、いざ体験!

——というわけで、今回は歌広場さんの配信環境を想定したセットを組んでみました。順番に見ていきましょうか。まずカメラは2台で、メインカメラに『FaceCam Pro』、手元用に『FaceCam MK.2』という製品を用意しました。

歌広場:すごい! もう配信環境が出来上がっているじゃないですか! 僕が今日言ってたことをやろうとすると、こういう構成になってくるということですよね。手元カメラもある! こういうの欲しいなとか、こういうのあったらいいなっていう、僕の脳内のものがそのまま出ている感じですね……これ、このまま家に持っていけないですか?((笑)。あと、メインカメラの画角が広いですね! この広い画角、憧れてたんですよ……!

――そうなんです。こちらのカメラは焦点距離が21mmと画角が広いので、お部屋全体を映すことができるんです。パソコンに『Camera Hub』というアプリを入れれば、一眼カメラのような感じでボケ感を作ったり、ズームや撮影もできますよ。

歌広場:すごい! 今、これをみて僕がやりたかったこと、もう一つあったのを思い出しました! 僕、SNSのアカウントを「ゴールデンボンバー・歌広場淳」と「配信者・歌広場淳」で分けていないんですよ。ゲーム関係の投稿が喜ばれるかはわからないから、「これから配信を始めます」というのを、言うときと言わないときがあって。

 でも、もし僕をフォローしてくれているみんなに喜ばれるんだったら、毎回言いたいんですよ。その解決策として、配信を始める前の姿を一緒に載せて告知すればいいんじゃないかと思って。そうしたら、歌広場淳の写真を見に来てくれる人も、ゲームを見に来てくれる人も、どっちも喜んでくれるじゃないですか。

 配信の方向性も見せられるかなと思いますし、ゲームや配信に興味のないファンの子でも「歌広場が映ってるなら、一瞬だけでも観ようかな」という人が増えるんじゃないかなと。

――それなら、今回メインカメラに使っている『FaceCam Pro』はピッタリですね。Xの告知用だったら、配信の画角よりちょっとズームして歌広場さんが目いっぱい写っているほうがいいですよね。このカメラは4K撮影ができる機種なので、ズームしても綺麗な画質で撮影できますよ。

歌広場:じゃあ、1.5倍くらいにして……えぇー、本当だ! しかも、アプリでこのまま撮影まで出来ちゃうんですよね。そんなバカな……これはスゴすぎる(笑)。 

——ちなみに、今日用意した『Stream Deck +』にカメラのズーム操作や撮影ボタンも割り当てられますよ。こうやって操作してあげれば……出来ました。同じElgatoの製品なので設定もすごく簡単で、互換性もバッチリです。

歌広場:本当だ! 僕、いまはじめて互換性の大切さを感じています。しかも、今『Stream Deck +』の設定をするとき、ドラッグ&ドロップでやりましたよね!僕、いろんなソフトの設定をするときに、一回一回文字を打ったり、調整したりするのが本当に苦手で。全部ドラッグ&ドロップでできればいいのに、とずっと思っていたんですよ。

――スマホのホーム画面をいじるような感覚でできるので、簡単ですよね。

歌広場:そう、スマホのホーム画面にアプリを置いたり、並び替えたりするのは機材が苦手な僕でもできるんです。だから、こういう風に操作できるのはうれしいですねえ。

 ……あれ? でも、この『Stream Deck』、僕が持っているのとは形が違いますね。僕が持ってるのはボタンだけのモデルでした。

――この『Stream Deck +』は、回転できるノブと、タッチバーが付いたバージョンですね。この画面を横にスワイプすることで、他のページに登録した機能を呼び出したりもできますよ。

歌広場:まさにスマホのホーム画面みたいな感じですね。このノブにカメラのズームを入れておいたりして、思いついたときにパッと小ボケを挟んだりとかもできるわけですね(笑)。

――そうです(笑)。配信の流れを切らずにボケられるのは、『Stream Deck』の良いところですよね。いわゆる「ポン出し」用に、効果音を入れたりしてもいいですね。僕も『Stream Deck』を使っているんですけど、配信者でなくとも便利なので配信をされる方なら“必須レベル”ですよね。

歌広場:ちなみに、一番使用しているのはなんですか?

――やっぱり、マイクのミュートは一番使いますね。Discordで話しているときに、パッとミュートしたり……。あとは、Elgatoの方から教えてもらった便利な使い方としては、このノブに矢印キーの左右を割り当てておくことです。

歌広場:たしかに、ミュートはしたいですね。ワンボタンでできたらいいなって思ってました。矢印キーはどんな時に便利なんですか?

——たとえば、YouTubeを観るときに5秒スキップや5秒戻しとかがこのノブでできるんです。

歌広場:うわ! それ、めちゃくちゃやりたいです! 微妙に戻したいときとか、特定のシーンを観たいときとか、本当に面倒だったんですよ。配信外でも便利だし、リスナーと一緒に動画を観る、みたいな時にも良いですね。アーカイブが長くなればなるほど、観たいシーンにたどり着くのが大変になるので。

――あとは、配信のツールとしての基本的な使い方ですね。シーンスイッチャーの機能も登録してあるので、「配信準備」のボタンを押してもらってもいいですか?

歌広場:はい……おお、待機画面になった! 今までシーンの設定からポチポチやっていたのが、手元ですぐできるようになるのはめちゃくちゃ良いですね。

――たとえば全画面でゲームをしていて、とっさに蓋絵をしないといけないときも、「ちょっと待って!」とボタンを押せば即座に切り替えられます。あとは、Discordの音声も連携できますよ。自分の声はもちろん、他の人の声の大きさをノブで個別調整したりもできます。

歌広場:いいですね! Discordを使っていてよくあるパターンが、入ってきたときに声が小さい、大きいとかは「配信者あるある」ですから。あと、Discordはミュートしておいて、自分の配信にだけ喋るみたいな設定も、全部手元でやれたらいいなと思っているんです。

――もちろんそれもできますよ。マイク自体のミュートと、Discordのミュートボタンは別で割り当てることができるので、誰かとコラボ配信をしつつ、リスナーさんのコメントに返事をしたり。

歌広場:それがやりたかったんです、本当に! ちなみに、いまマイクが『Stream Deck +』に直接繋がっていると思うんですが、これは……?

――これは『Stream Deck +』の追加アタッチメントで、『XLR Dock』というものです。これがあると、マイク用に別途機材を用意しなくても、今回使ってもらっている『Wave DX』のようなXLR接続の高音質マイクをそのまま使えるんです。

歌広場:なるほど! たしかに、機材はなるべくシンプルな方が嬉しいですね。これに直接マイクが繋がっているという……すごくデジタルな機材なんですが、どこかアナログな安心感があります(笑)。

――マイク周りは以上ですかね。あとは、順番が前後しましたが照明機材として『Key Light』も用意しています。

歌広場:これもさっき見ていて感動しました。やっぱり、照明があるのとないのとでは全然違うんですね。今の配信ブースって、シーリングライトの光だけでやっているので、どうしても顔周りが暗くなってしまうんですよ。あるなしで、本当に印象が違います。こうして見比べると、ライトが無いと「疲れたおじさん」に見えてきちゃいますね……(笑)。もしかして、これも『Stream Deck +』と連携して使えるんですか?

『Key Light MK.2』。Wi-Fiに接続することでスマートフォンや『Stream Deck』からコントロールが可能

――使えますよ。ライト本体がWi-Fiのネットワークに繋がるので、設定をしてあげればライトのオンオフはもちろん、明るさを事前に設定してボタンで切り替えたり、ダイヤルで細かい明るさや色温度の調整までできちゃいます。

歌広場:ええ! Wi-Fiを通すことによって、全部連携するんですか? やばすぎる。手元でなんでもできるじゃないですか(笑)。他の配信者の方を観ていて、やっぱり凝っている方は背景も相まってすごく雰囲気が良いですよね。ちょっとお酒を飲みながら雑談するときはムードのある感じにしたりとか、夢が広がりますね。

――『Stream Deck』は、最初に設定を作るのが少しだけ手間なんですけど、一回作ってしまえば後は本当に楽ですからね。——使いこなしている人の中には、部屋に入ってボタンを押したら部屋のライトが点いてカーテンが閉まるみたいな感じで、スマート家電と組み合わせて使っている方もいるとか……。

歌広場:「なんでもできる」のなんでもが、本当に“なんでも”なのが、もはや怖いくらいですね(笑)。これって、ゲーム内の操作を割り当てることもできるんですか?

『Stream Deck +』。8つのボタンにタッチ式の液晶パネル、4つのダイヤルノブを備える

――キーボードの操作を割り当てることができるので、キーボードで出来ることは大抵できますよ。

歌広場:いまこうして一緒に触っていて思ったんですけど、最初の設定を終わらせるまでが大変そうだけど、これってバンドマンの音作りと似ていますよね。

 楽器を弾く人って、理想の音を作るためにエフェクターの設定を少しずつ、それこそ半日とか一日かけていじっていくらしいんですよ。そうやって準備したものがライブのときには足元にあって、ギターならギターソロのときだけペダルを踏んで……みたいにして演奏している。一生縁がないと思っていたけど、あれが僕でいう『Stream Deck +』だったんだ(笑)。それなら、頑張って1日使って設定をしてみたくなりますね!

いやー、まさに“百聞は一見にしかず”ですね。

――さて、一通りの機材を触っていただきましたが、いかがでしたか?

歌広場:あらためて、『Stream Deck +』がないと、何もできなくなっちゃいそうな怖さがありますよね。最初の設定をクリアすれば、いろんなことが一気にできるようになるんだというのをすごく実感できました。

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