生成AIで鉄道写真が簡単にキレイに!? Adobe×相鉄コラボイベントに潜入してきた

Adobe×相鉄コラボイベントに潜入してきた

 昨今、「撮り鉄」による路沿いの樹木を切る、場所の取り合いで怪我を負わせるなどの鉄道写真撮影時の迷惑行為が社会問題として認識されている。

 そこで鉄道写真撮影において、これまで以上に安全に楽しんでもらおうとアドビと相模鉄道は、生成AI技術をつかって鉄道写真を撮影・編集するワークショップ「楽しく撮り鉄!生成AIで鉄道写真がもっと簡単に!」を初の共催イベントとして2024年11月24日に開催した。

 同イベントに、普段はスナップやポートレートを撮る筆者がNikonの『Z6Ⅲ』を手に、初の撮り鉄へ向かった。

 当日は、星川駅にてホームでの撮影後、臨時回送列車でかしわ台駅へ移動。かしわ台車両センターで撮影し、撮影終了後、アドビのデザインアプリ『Adobe Express』を用いた写真編集のワークショップという流れ。

 まずは星川駅の一室で一日の流れとAdobe IDの登録をしてから、ホームで撮影へ。筆者は前述の通り撮り鉄は初めてなので、何をどう撮っていいかわからずしばし困惑。流し撮りにチャレンジしてみたが、難しくなかなか上手く撮れず…。

流し撮りがなかなか上手くできない…

 また、星川駅の駅長さんも来てくれ、相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」とのツーショットのサービスも。駅員さんの「ただいま、駅長による特別撮影会が開催中です」というアドリブのアナウンスも見事だった。

そうにゃんと一緒に写る星川駅の駅長さん

 星川駅から21000系の臨時回送列車に載り、かしわ台駅に向かう道中にも、抽選で当たった人による車内アナウンスなどのイベントが行われた。

本イベントには、お子さんもたくさん参加されていた

 かしわ台駅に着くと、かしわ台車両センターに移動し、止まってある車両の撮影タイム。スナップをよく撮る筆者にとっては、止まっている電車の方が気分が上がり、シャッターが止まらない。この日は天候もよく、空がきれいだったこともあり、いい写真が撮れた。

 そのあとはいよいよ『Adobe Express』を使って、編集へ。『Adobe Express』は、無料で誰でもかんたんに魅力的なコンテンツを作成でき、ロゴやチラシ、Instagramリールなどの動画も作成可能。今回は生成AIを使って、映り込んだ不要なものを「削除」する体験をした。

アドビ株式会社 Creative Cloud セグメントマーケティング部 マーケティングマネージャー の岩本さん(左)
『日本のもじ鉄 鉄道サインと書体の図鑑』(三才ブックス)の著者・石川祐基さん(右)

 アドビの岩本さんと鉄道とフォントをこよなく愛するゲスト・『日本のもじ鉄 鉄道サインと書体の図鑑』(三才ブックス)の著者・石川祐基さんによるAdobe Expressの使い方講座やトークセッションを受け、実際に体験してみる。

 当日に撮った写真を編集していくが、当初、無料のサービスで映り込んだ不要な対象を綺麗に削除できるのかと疑っていたが、想像していたよりもはるかに違和感がなく、消えているではないか!

 他の参加者の方も、自分の写真に写っていたものが跡形もなく消えている様に驚いていた。アドビの担当者も「お子さんでも使えます!」と自信をもって紹介するほど、簡単に使えるのも魅力だ。筆者は普段、Adobeの『Lightroom』を使用しているが、Lightroomは使い方を覚えると使い勝手がいい一方で、初めて使う人にとっては少し扱いづらいところがある。

 ただ『Adobe Express』は見やすくわかりやすいUIなため、誰でも使え、初心者でもすぐに使えるという利点がある。細かな写真の編集はLightroomに分があるが、画像編集に加えてチラシやInstagramリールなども制作できる 『Adobe Express』は今後も個人的に使用していきたいと感じている。

 近年、生成AIという言葉を耳にすることはあるが、実際に使ったことはないという方も多い中、このように実際に使い方を教えてもらいつつ、普段はできないような体験ができるというイベントは楽しさも学びもあって、需要は高いのではないだろうか。今回は撮り鉄の方を対象に向けたイベントとなったが、食べ物の写真を撮るのが好きな人やスポーツの撮影が好きな人など、コラボの内容によってさまざまな層がターゲットになりそうだと感じた。

 鉄道を撮影する場合は一度「Adobe Express」の生成AI機能を試してみてはいかがだろうか。

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