『Adobe Firefly』に新機能「構成参照」が実装 狙った構図の画像をAI生成可能に

 昨年提供が開始された『Adobe Firefly』は、アドビが提供する生成(ジェネレーティブ)AIサービスだ。この一年の間に、同社が提供するさまざまなアプリケーションとの統合が進んできた。

 本日、アドビはあらたな機能として「テキストから画像生成」で利用可能な「構成参照」機能を発表した。これは既存の画像を参照テンプレートとして使用することで、同じレイアウトの画像を生成できるようになるというもの。たとえば自身の部屋の写真を撮影し、それをアップロードすることで同じ構図・レイアウトの画像を生成することが可能になる。

 この機能の利点は、生成時に指定するプロンプト(命令文)の簡略化が可能になる点だ。たとえば、既存のプロンプトでは「壁に窓があり、中央にはベッドが置いてある部屋」と指定したとしても、視点や配置はランダムになってしまっていた。

 これを解消するためにはより詳細なプロンプトを指定してやる必要があり、狙った通りの画像を生成するのは意外に根気のいる作業だった。しかしこの機能を使えば、リファレンスとする写真やラフスケッチを用意してやることでプロンプトの記述に構図や視点といった要素を含む必要がなくなる。

 さらに、『Adobe Firefly』のもう一つの機能「スタイル参照」を組み合わせることで、画像の構図・視点と、画像のタッチなどを統一することが可能となる。生成AIを用いた画像の「再デザイン」が可能になったというわけだ。

 『Adobe Firefly』の「構成機能」はすでに利用が可能となっている。気になる方はチェックしてみてほしい。

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