ホロライブ・湊あくあの卒業に揺れたVTuber業界 サンリオは新規発掘プロジェクトを始動
サンリオが新機軸の創作プラットフォームを発表 『サンリオVfes』サテライト開催も決定
サンリオが興味深い動きを見せている。創作プラットフォーム「Charaforio」の発表だ。イラスト、小説、漫画などの創作作品の投稿や閲覧ができるWebサービスだが、最大の特徴はIPホルダー側がIPを登録し、ガイドラインを公開できる点にある。
クリエイターはこのガイドラインを遵守して作品を投稿でき、IP側のページにはガイドラインに則った作品のみが表示される。さらにメッセージ機能を利用することで、IP側がクリエイターに制作依頼をすることも、クリエイター同士のコラボも企画できる。「IPホルダーとクリエイターがつながるプラットフォーム」という、ファン活動が重視される現代ならではのスタイルだ。
8/13(火)より開催の #Charaforio 初イベント「次に来る新人VTuber大投票〜国内編〜」の予告ページがオープン!
最優秀賞VTuberにはサンリオが費用全額負担で3Dモデル化、次回「SANRIO Virtual Festival」出演など豪華特典が✨
yueko( @yueko__ )さんご制作のKVにも注目👀https://t.co/tiAjYMJZfb
— Charaforio公式 (@charaforio) August 10, 2024
このサービスで取り扱うIPには、VTuberもふくまれる。これを活かし、8月13日よりイベント『次に来る新人VTuber大投票〜国内編〜』がスタートする。参加申し込みをした個人運営の新人VTuberを対象に投票を実施、ファン側はイラストや応援コメントへ「いいね」を付与し、審査員や運営への露出強化につなげる形で応援ができる。
最優秀賞特典は「次回開催予定の『SANRIO Virtual Festival』無料ステージへの出演権」。さらに、その際にはサンリオ負担で3Dモデル化を支援するという、破格の対応もプラスされる。いわばサンリオによる個人VTuber発掘プロジェクトといったところだろう。
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📢2024年 夏も開催
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みんなで集えるバーチャルテーマパーク「SANRIO Virtual Festival 2024 Summer Edition」開催決定⚡
前回イベントを一部、もう一度ご体験いただけるほか、新たな作品や企画もお楽しみいただけます♪
まだまだ夏を楽しもう!https://t.co/YE3jKvDB6V#サンリオVfes pic.twitter.com/8oKL8B3ykn— SANRIO Virtual Festival 2024 (@SANRIO_Vfes) August 6, 2024
そして、今年2月〜3月に開催された『SANRIO Virtual Festival 2024』が、「Summer Edition」としてサテライト開催される。9月13日から22日にかけて、同イベントの一部演目や企画が再実施され、『VRChat』上の特設ワールドも再公開される。さらに、新作VRショーや『SHOW BY ROCK!!』キャラクターのVRグリーティングなど、新規コンテンツも追加される。ただの再公演ではない、新規・既存ユーザー問わずうれしい企画だ。
『VRChat』の活用はエンタメだけでなく、歴史の記録・保全にも
『VRChat』方面では引き続き、スタンミの配信が連日盛況だ。すっかり有名になった一般ユーザー・トコロバと、既存ユーザーによく知られた芸人的ユーザー・ニックを対決させる配信企画は特に盛り上がり、『RTA in Japan』の裏で4万人以上の同時視聴者を集めた。彼を『VRChat』へ導くきっかけとなった「サキュバス酒場」への訪問もついに叶った。
中日新聞社が収集してきた中部の戦争遺跡の3Dモデルを、VRSNS「VRChat」のワールド(仮想空間)として再構成しました。各地に点在する戦争遺跡を動画とテキストを交えてわかりやすく解説します。https://t.co/tyVKnY2bDz#戦争遺跡 #3Dスキャン #VRChat #Scaniverse #VRChat_world紹介 pic.twitter.com/dSc8UdfuI8
— 中日新聞 (@chunichi_denhen) August 7, 2024
一方で、社会的意義が深い取り組みも見られた。中日新聞による、中部地方の戦争遺跡を取材した終戦特集企画『語り続ける戦争遺跡』の公式ワールドである。
ワールド内には、これまで「中日新聞Web」に公開されてきたものも含む、戦争遺跡の3Dスキャンデータが設置されている。風化が進みつつある戦争遺跡のデジタルアーカイブ・ミュージアムといったところだろう。各地に点在する戦争遺跡をひとつのデジタル空間に集約することで、一日で見て回ることができるのもポイントだ。
『VRChat』には、中銀カプセルタワービルや摩耶観光ホテルなど、重要な建造物を記録・再現した空間が少なくない数存在する。こうした、今は訪れることのできない建造物の在りし日の姿を残し、いつでも「空間」として再訪できるようにする取り組みは、文化や歴史の記録・保全という観点において非常に重要だ。エンタメにとどまらないソーシャルVR/メタバースの可能性に、報道機関が注目していることに、たしかな流れの到来を感じるところだ。
ホロライブ・湊あくあが8月28日をもって卒業 最終日に卒業ライブを開催へ
カバー株式会社が運営するVTuberプロダクション・ホロライブ所属の湊あくあが、卒業を発表した。 発表は自身のYouTube…