似ているようで対照的なぶいすぽっ!後輩コンビ 繊細な声が魅力の藍沢エマ&紫宮るなの足跡
出不精・不摂生・悪ガキ感 どこかエクストリームな紫宮るな
藍沢エマのデビューから数カ月後、彼女の同僚に当たるタレントがデビューした。それが紫宮るなである。
2021年9月23日にSNSに初投稿、初配信は3日後の26日におこなわれている。藍沢が18日に初配信をしていることを思い出せば、立て続けのデビューであったことがわかってもらえるはずだ。
もちろん、当時のぶいすぽっ!ファンはこのデビューラッシュにお祭り騒ぎだったのは言うまでもない。2人には大きな注目が集まり、当時としてはかなり多くの視聴者がそれぞれの配信に集まった。
薄い紫色の髪に、肩まではかからないショートカットかつ左右で髪を結んでおり、着崩した上着に足元は厚底ブーツ、そして肩・腕・足はとても細く小柄な体格をしている。いわゆる“病み系”なムードを放っている紫宮は、自身のことをSNS上で「不健康VTuber」と記している。
その言葉通り、自身はもっぱら家に引きこもっているインドア派であると、これまでの配信で何度も話してきている。自身の食事やちょっとした買い物のほとんどを宅配サービスに頼る生活をしており、あまりの出不精っぷりに先輩らから心配の声があがるほどだ。
食生活に関しても、カップ麺が大好きと初配信で明かしており、カップ麺について話題があがると「ゲームをしながら食べられるのが最高」と答え、SNSのメイン・サブアカウント共にカップ麺の写真を定期的に投稿している。
なお、彼女のお気に入りカップラーメンは「ニュータッチ凄麺」シリーズと「マルちゃん製麺」シリーズらしく、「このメーカーは絶対外れないなと思うやつを食べたほうがいい」とリスナーに“カップ麺道”を説いている。
配信中に名前をあげたことがきっかけで、「ニュータッチ凄麺」シリーズを販売しているヤマダイ株式会社からSNS上でフォローされており、そのことに気づいた際にはコラボ配信中に胡桃のあ、神成きゅぴの先輩2人にうれしそうに報告している。まさに生粋のカップ麺好きである。
— ドドガマル (@SRuna_sub) April 22, 2024
— ドドガマル (@SRuna_sub) December 20, 2022
そもそも紫宮自身は食へのこだわりが無いタイプであり、「思いつく食べ物のレパートリーが無さすぎて、いつも同じものを食べている」と話している。「好きな食べ物は?」とリスナーに聞かれてあげたのが「お茶」「フリスク」と答えたあたり、どの程度なのかがわかってもらえるだろう。
それでいて偏食かつ食わず嫌いとも答えており、「お弁当にゴマが入っている理由がわからない」「揚げ物は別に好きじゃない」と、聞けば聞くほど「そこで引っかかるのか」と驚かされてしまう。
“病み系”のムードを放つ小柄なビジュアル、生粋のカップ麺好きでありつつ食へのこだわりがない点、外に出ることを嫌がり、自身を「不健康VTuber」と称している点、ここに彼女独特のか細くウィスパーぎみな声色が加わることで、より彼女のイメージが固まることになった。
デビュー当初の彼女といえば、ほかメンバーが普通の声量で話していても発言がかき消されそうなほどにか細い声だった。いまでは配信を数多くこなし、音量セッティングをうまく調整できたことで、デビューと比べると声が通るようになった印象がある。
細い声色はそのままに、いきなり「うわあああ!」と驚きの声をあげると、コラボ相手やリスナーから「そんな大きい声出せるの!?」と逆に驚かれるほど。
こういった“弱々しい”イメージ・声色が影響してか、ぶいすぽっ!メンバーのなかでも可愛がられる末っ子ポジションにつくことが多いが、彼女自身は先輩・後輩にかかわらずいじわるをすることが多い、いわゆるいたずらっ子ムーブが大好き。その行動に周囲のメンバーが手を焼くこともしばしばあるほどだ。
また、先述したようにインドア派ということもあり、ぶいすぽっ!メンバー同士でさえオフで会うことは珍しいようだ。彼女と出会った際には「紫宮とオフで会った!」とリスナーに報告されるほどに、紫宮と会うことがひとつのイベントとして認知されており、同じく出不精・インドア派で知られる一ノ瀬うるはや夢野あかりらと同じく、オフで会えないレアキャラとして見られている。
とはいえ、紫宮るなが注目を集めたのは、こうした特徴的なパーソナリティだけではない。初配信をする直前の2021年9月24日にSNSにあげたプレイ動画も、彼女が大きな注目を集めたキッカケのひとつだ。
動画の内容はいわばモンタージュ動画、フラグムービーなどと言われるものなのだが、『Apex Legends』『スプラトゥーン2』のクリップを収めたこの動画で、センスに溢れるプレイを見たぶいすぽっ!ファンは期待を大きく煽られることに。そしてデビュー後の彼女は、その期待に違わぬ卓抜としたプレイスキルで一気にファンの心をつかむことになるのだ。