『Weekly Virtual News』(2024年5月13日号)
日清『U.F.O.』CMでP丸様。が“匂わせ”、『VRChat』はついにiOS対応 変化続くバーチャル業界
『VRChat』がついにiPhoneへ上陸? 日本語対応と合わせて、敷居が“ついに”下がるか?
The iOS Closed Beta is accepting applications now!
Have an iOS device and want to help us test VRChat?
Read our blog below on how to get involved: pic.twitter.com/9AeQdrV84o
— VRChat (@VRChat) May 7, 2024
『VRChat』は突如、iOS版のクローズドベータテスト実施を発表した。すでにAndroidスマートフォンでプレイできるようになった『VRChat』だが、日本人にはおそらくiPhoneのほうがなじみ深いだろう。いまのところはテスト段階で、正式リリース時期も明らかになっていないが、近づいていることはたしかだろう。
そして、日本語対応はより近くに迫ってきた。『VRChat』のオープンベータ版にて、メニュー等の全域に渡るローカライズ機能が配信。これまで英語一択だった『VRChat』に、比較的違和感の少ない日本語が並ぶようになった。「Join」という独特な表現も「ワールドに入る」といった平易な表現が採用され、いまから始める人にやさしいユーザーインターフェースとなった。
「iPhoneでもアクセスできる」ことと「日本語に対応している」こと、この2つの条件がそろうと、これまで日本人の前に立ちはだかっていた、代表的な参入障壁が一気に崩れることになる。アクセス面と言語対応だけでいえば、国産メタバースの『cluster』とほぼ同等の水準になる。
ここから、新たなユーザー層の開拓につながるかどうか――筆者は「少なくとも新たなコミュニティができる」と踏んでいるが、読者のみなさまはどう思うだろうか。
Nianticの位置情報ゲームがMRアプリに発展 仮想のペットと自然にふれあう小気味よさ
NianticのAR位置情報ゲーム『Peridot』は、MR(複合現実)へと歩みを進めた。『Meta Quest 3』向けのアプリ『Hello, Dot』が発表されたのである。
『Peridot』は、「ドット」という生き物とのふれあいを楽しむことができるアプリゲームだ。「ドット」はカメラで認識された現実世界の上に現れ、現実世界のオブジェクトも認識して、活き活きと存在する。Nianticの代表作である『ポケモンGO』ともまた方向性の異なるゲームであり、生成AIもギミックに取り入れつつ、運営は1年目を迎えようとしている。
『Hello, Dot』では、『Meta Quest 3』のMR機能を活用し、「ドット」が眼前に現れる。それどころか、両手に乗っかり、抱き上げ、なでることもできる。スマートフォンの画面越しに指で触れるのではなく、MRヘッドセットの視界越しに両手で触れられる。没入度が一段階上がった体験を楽しめるのだ。
モノとしては「ショーケース」と呼ぶべき簡素な内容だが、いざ自分の手で直接「ドット」にふれて、なでてみると、その自然な操作感と、体験の小気味よさに驚かされる。仮想の生き物と自分の手でふれあうというシンプルな体験こそ、現実と入り交じるMRにはマッチしているかもしれない。派手さはなくとも、自然であることで体験の質が向上することは、『Vision Pro』の体験でも味わったばかりだ。
空間コンピューティングは“自然である”ことと見たり――VR愛好家による『Apple Vision Pro』評
筆者は2018年よりVRデバイスを愛好している。これまで買ったVRヘッドセットは10台以上。先日は『Bigscreen Beyo…