「大人の女性は見向きもしない」アルピー平子のYouTubeは“らしさ全開のお悩み解決”チャンネルに

 さらに、「誰しもがダウンタウンに憧れて芸人になるが、自分は松本人志じゃないということに早く気づいた奴から売れてる。(中略)だから、早いうちにそれを知って止められるきっかけでもあるから、ああこれって違うんだなって早めに知っといたほうが幸せには近づきます」と、この状況を自分の仕事に例えながら恐ろしいまでに的確な答えを導き出していた。

 2020年に発行された著書『今日も嫁を口説こうか』を読んでいても感じたことだが、「愛」について語る平子の言葉には「妻を地球上の誰よりも愛している」という事実からくる圧倒的な説得力がある。

お笑い芸人になりたい高校生のお悩みに答えます!平子の若手時代はどうだった?【アルコ&ピース平子の人生相談】

 また、「お笑い芸人になりたいです、平子さん的にはお笑い芸人の仕事はおすすめできますか?」という夢を持つ高校生男子からの相談には「オススメします! やりましょう一緒に! (お笑い)には色んな考え、テクニックがあってそれを駆使してやってるから遊びじゃないんだという意見を目にすることがあると思いますけど、遊びでいいと思いますけどね。全然そんなのは後からついてくるもんで、遊んでそうだな、楽しそうだな、やりたいなで全然それで始めていいと思うんですよね」と真正面から背中を押す。

 普通こういう職業相談は「やめとけ」と否定から入りがちだが、平子は違う。「お笑い芸人」という仕事の素晴らしさを20分にわたり語っていた。

 凄いのは、アルコ&ピースは決して順風満帆な芸能生活を送ってきた芸人ではないということだ。お笑いの仕事1本では食べていけず、33歳まではアルバイトをして生計を立てていた。『THE MANZAI 2012』で準優勝の結果を出すまでは芸人を辞める決意をしていたという話すら聞く。そんな酸いも甘いも味わった上での「オススメです」の言葉は、とてつもなく大きな意味がある。

 海よりも広い懐で我々の悩みを包みこんでくれるアルコ&ピース平子祐希。彼の言葉はきっと人生という荒波を超えていくうえでの指針になることだろう。

あの『モンスト』や『あつ森』じゃない! ギリギリを攻める野田ゲーの“プロトタイプ”たち

「野田ゲー」といえば、累計15万本の売上を記録したNintendo Switchのあの大ヒットゲームのタイトルを思い浮かべる人も…

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる