フリーターから100万人フォロワー達成 100円で出来る“娯楽”を配信するTikTokerが道のりを明かす

TikToker・100円娯楽(税抜)が道のりを明かす

 100円で買えるものは、どんどん減っている。缶コーヒーは140円になり、回転寿司チェーン店も200円以上の皿が増えている。しかし、ちょっと考え方を工夫すれば、100円で楽しめることはまだまだ残っている。日常の楽しみ方に気づきを与えてくれるのが、TikTokで100万人にフォローされるPPP STUDIO所属のクリエイター「100円娯楽(税抜)」だ。

 キャッチーな言葉で楽しさを表現する動画は、視聴者の支持を集め、2023年にはTikTok  awardで「Review Creator of the Year」を受賞。TikTokを代表するクリエイターとして、注目を集めている。「100円娯楽(税抜)」というアカウントは、どのように生まれて、どんな風に成長を遂げ、どのような考え方を持って動画を製作しているのだろうか。その軌跡、今後の展望について話を聞いた。

悲願の100万人フォロワー達成 車中泊からようやく解放

ーー悲願の100万人フォロワー達成、おめでとうございます。

100円娯楽(税抜):ありがとうございます。これまで応援してくれた視聴者さんに、節目の数字である100万人達成を見せることができて、ホッとしました。

ーーようやく腰を落ち着けますね。

100円娯楽(税抜)

100円娯楽(税抜):そうなんですよ(笑)。フォロワーが60万人になった2022年10月に、「フォロワーが100万人になるまで日本全国を車中泊で旅をする」という企画を立てて、1年以上全国を回っていました。車が壊れたり、11月に北海道に行った時に−3℃の気温に凍えながら車中泊をしたり、車が壊れたりとトラブルも多かったです。ようやく家に帰れました。

ーー旅に出ている時も毎日動画を投稿されていました。動画の撮影や編集はPCでしているのですか。

100円娯楽(税抜):ナレーションの台本はPCで作っています。ただ、それ以外の撮影と編集はスマートフォンです。すべて1人で動画を作っています。

 1日のほとんどの時間を動画製作に費やしています。朝起きたら、前日の動画を編集する。それが終わったら、撮影に出かける。帰宅したら、ナレーションの台本を書く。日によってはアフレコもする。終わるのは18時から20時くらいです。

ーーめちゃくちゃハードですね……!

100円娯楽(税抜):たまに他のクリエイターさんから「お前、身体は大丈夫か……?」と心配の声をかけられます(笑)。でも、動画を作るのが楽しくて。ずっとやっちゃうんですよね。

コロナをきっかけに、フリーターから動画クリエイターに

ーー高校を卒業した後は、会社で働かれていたんですよね。会社を辞めた理由は、なんだったのでしょうか。

100円娯楽(税抜):いわゆるインフラ系の会社で現場監督として働いていました。仕事自体は楽しかったです。でも、夢ができてしまって。もともと料理がとても好きだったのですが、お店を持ちたいと思うようになったんです。食材を集めて、ひとつのものを作り上げて、味わって貰う。そのことに喜びを感じていました。

 ある日、絶対に自分のお店を開こうと気持ちが昂ったときがありました。それで、行動に移すのを止められず、会社を辞めました。そして、夢を追うために、カフェでアルバイトを始めました。

ーーフリーター時代に、最初のYouTubeチャンネル「夢見がちTV」の開設をしています。企画や編集などが凝っていて、いまに通ずるところがあると思います。なぜYouTubeを始めたのですか。

100円娯楽(税抜):この時は、自分でお金を稼いで、飲食店を開業する資金の足しにしたいという想いが1番強かったですね。もちろん表現をするための場も求めていました。ただ、YouTubeで開業資金を稼ぎつつ、自分が有名になって、お店への集客につなげたいと考えていました。

ーーあくまで飲食店のオープンが目的だったのですね。

100円娯楽(税抜):いわゆるYouTuberっぽいおもしろ動画を投稿していました。TikTokも同じアカウント名で運用していて。1回だけ動画がバズりました。その時期に、TikTok厳選クリエイターに声をかけられたので、自分が認められたように感じて、めちゃくちゃテンションが上がったことを覚えています。でも、バズは1回きり。その後は流行している企画に色々と手を出しつつ、同じテイストの動画の投稿を続けた結果、YouTubeもTikTokも迷走。失敗に終わりました。黒歴史なので思い出すといまでも恥ずかしくなります……。

ーーその後は、飲食の夢に向かってコツコツと?

100円娯楽(税抜):カフェで働くのは楽しかったので、飲食店開業の夢に向かって地道に働いていました。ただ、コロナ禍に突入したことをきっかけに、お店を開けない日々が続き、ほとんど収入がなくなってたんです。生活を考えた上で、アルバイト先を変えました。

 スーパーのレジ打ちを始めたのですが、飲食店を開きたいという夢を店長に話していたら、仕事に慣れた頃に、精肉店で包丁を握る仕事を紹介してくれたんです。料理の仕事に携われることが、本当に嬉しかった。そして、ある程度仕事にも慣れて、収入が安定した時に、もう1度動画に挑戦しようと決めました。

ーー紆余曲折があったんですね……!

100円娯楽(税抜):アカウントの方針は決めていたのですが、名前を考えるのに2週間ほどかかりました。どんな投稿をしているのかひと目でわかる名前をつけたいと思っていましたが……。

ーーなるほど。名前を思いついたきっかけはあるのでしょうか?

100円娯楽(税抜):ある日、朝6時に精肉店へ向かって自転車をこいでいるときに、パッとアカウントのコンセプトを思いついたんです。100円で楽しめることを紹介するアカウント、「100円娯楽(税抜)」にしようと。フリーターでお金に余裕がなかったときに、ちょっとしたコンビニの買い物が楽しかったんですね。こういう風に人生を楽しみながら過ごせたらいいなと思っていて。その気持ちがあったので、100円で娯楽を楽しむというコンセプトにたどり着いたのだと思います。

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