ヒカル、10億円でホテル購入 打倒・ヒカキンに向け上場宣言「リスクを全部取る」

 YouTuberのヒカルが2024年3月1日、自身のYouTubeチャンネルを更新。2019年に自身が立ち上げた株式会社ReZARDで「上場を目指す」と宣言した。

 「皆さんにとても大事な報告があります」と題した動画の冒頭、ヒカルは「半年くらい前にパッと思いついたんですけど、上場ってなんなのか。僕のなかでは最も信用が必要なことだと思ったんです。有名人のなかで、半分以上の株を持って、上場した人は、恐らく日本だったら、いないんじゃないかなと思っています。で、僕はReZARDの株を半分以上持っているんです」と切り出した。

 その上で、ReZARDを上場させれば「応援してくれるみんなにとっても大きなことになる。ヒカルを応援してて良かったと思ってくれる」と予測したという。これまでたびたび炎上騒動を起こしているヒカルは、上場させることが信用のなさを払拭する大きな一手になると考えたそうだ。

 続けて、「ただただお金を稼ぐことにもう面白みを感じていない。こんな僕には視聴者がいて、仲間がいて、本当に人に恵まれているんです。そんななかで、この先、どうしようとなったときに、みんなと一緒に大きな祭りを作りたいと。ほかのYouTuberじゃできない事、描けない未来を俺たちなら可能にしていけるんじゃないかな」と語った。視聴者と一緒になって上場を目指し、YouTuberとしてのステージをもうひとつ上げたいという。

 ReZARDの事業拡大のために、小学館100%子会社の「株式会社Candee」から、DtoC事業に関わる部署を買収したと発表した。これまでは在庫を抱えずリスクを取らない方向で事業展開していたが、今後は「会社を本気で大きくしようというタイミングで、リスクも全部取った上でやっていこうと思いました」と決意を語っている。

 さらに、ヒカルは「YouTuberが増えて、広告収益が減っている」「どんどんレッドオーシャンになっている」とYouTube業界の状況について指摘。その上で、自社が展開するサービスを強くすることで、末長く、同じメンバーでYouTubeの撮影ができると考えたそうだ。また、10億円を支払ってホテルを購入したことも告白した。YouTubeで視聴者が沸いてくれることを想定して、購入に踏み切ったそうだ。

 ヒカルはかねてより語っている「日本一のYouTuberになる」という野望を諦めていないそうだ。ヒカルのなかでYouTubeの頂に君臨し続けているのはヒカキン。いつの日か、その牙城を崩すために、上場して足場をがっちり固めたいのだという。「お金を集めるのが目的では?」という声に対しては、「収益は全てYouTubeに注ぐ」と答えていた。同じメンバーで20年先、30年先もYouTubeを取り続けるため、そしてヒカキンを超えるための今回の発表だそうだ。

 この動画を対して視聴者からは「私はもう残り少ない人生だけど壮大なエンタメとヒカルと言うドキュメンタリーを死ぬまで見続けたい。こんなにワクワクさせてくれる人物に出会えて嬉しい」「常に現状に満足せずに高みを目指すヒカル君は本当にカッコいい 絶対日本Iになって欲しい!」などのコメントが寄せられている。

 最後にヒカキンに対し、「勝手にライバル視してますけど、あの人がNo.1でいてくれるから、こんなにも面白い物語が生まれるんだなって。だから感謝してます。心の底から」と語ったヒカル。ファンは引き続き、ヒカルがこれから描くストーリーを楽しみにしていよう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる