フィッシャーズ・シルクロード「結婚報告はハラハラだった」 大記録ずくめの2023年を振り返る
4億回再生を達成できた要因は“曲がらない一本の槍”がグループにあったから
ーーこの結婚発表にはかなり衝撃を受けましたが、8月の1か月間で、再生回数が4億回という歴史的な記録をつくったことも驚きでした。いまだから話せる、4億回という目標への本音を教えていただけますか?
シルクロード:「4億回いける? いけない?」じゃなくて、「いきたい」と思ったんです。みんな青ざめていましたけど、ずっと同じ目標というのもちょっと違うかなと。3億回の難しさというのは知っていたんですけど、「まあでも、ちょっと1億多くしちゃえ」みたいな感じで(笑)。やってみて無理ならまた考えればいいし、1度挑戦することの方が大事だなと思っているので、とりあえず4億回という目標を作った。
そのときにメンバーには「新しい挑戦をしつつ、4億回再生を取ろう」という話をして、目標を例年より2、3倍の目標を設定したわけですけど、不思議と自信があったんです。
ーー根拠のない自信って大事ですね。達成できた要因はなんだと思いますか?
シルクロード:YouTubeは1、2年でいろんな変わり方をするんですけど、そのなかでみんなが目標に向かって頑張るという、結局そういうストレートな思いですかね。なにか少年漫画みたいなことをいっていますが、“曲がらない一本の槍”みたいなものがグループにあったから、達成できたのかなと思います。
ーーフィッシャーズさんはスタッフの方々も入れると大所帯ですが、スタッフも含めて一団となるような秘訣はあるのでしょうか?
シルクロード:総勢12名になるんですが、動画を作ってくれるというのもあるので、夏が始まる前には、メンバーとスタッフ全員で円陣を組む動画を撮って、「君たちも参加しての4億回なんだよ」というのを伝えました。そういう意思疎通が大事だなと。
フィッシャーズのメンバーとは、個別にご飯に行ったり、機会を作って会話して、悩みを解消するんですけど、実はスタッフにも同じことをしているんです。スタッフはメンバーとは別にスタッフ用ハウスがあるんですけど、僕がそこに行って、最近の悩みとか、今後どうしていきたいかみたいな話を細かく聞いています。こういうことをしないと、目標がぶれてくるので、その場ですり合わせをしっかりして、8月を乗り越えました。
ーー以前、「グループYouTubeクリエイターは存続が難しい」といった動画を投稿されていましたね。同じ方向性を向くには、やはり意思疎通は欠かせないということなんですね。
シルクロード:この役割は必ずしもリーダーじゃなくてもいいと思うんですけど、誰かが一人ひとりに会いに行くっていうことをしないと、どこかで空中分解するなと思ったんです。だからメンバー同士は全員近くに住んでいますし、スタッフに関しては若干距離があっても、そこには足を運ぶようにしなきゃいけないなと思っています。それがなくなったときに、変なことをしちゃうとか、目標がぶれちゃうとか、余計なことを考えてしまうということがあると思うので、綿密なコミュニケーションが大事なのかなとは思います。
フィッシャーズで個人チャンネルを開設する難易度の高さ
ーー今年、ンダホさんが個人チャンネルを開設されましたけど、そういった個々の活動に関しても事前にグループ内で話し合いはされるのでしょうか?
シルクロード:話します。僕が個人チャンネルを始める前も、いつからやろうかという相談をメンバーにしていました。俺はやるって決めていましたけど(笑)。
みんな個人チャンネルをやりたいというのはずっと話していますけど、うちのグループはフィッシャーズの企画、撮影、編集、スケジューリング、目標の設定というのがすべてできるようになって初めて個人チャンネルを持てるという感じなんです。個人チャンネルは、フィッシャーズというグループのひとりのYouTubeクリエイターとして、一段階をクリアしたっていう証なんです。「やりたい」といったとして、うちはすぐにゴーサインは出さないです。
ーーフィッシャーズのメンバーの方々の個人チャンネルができて、しっかりと運営がされているということは、シルクロードさんから評価を受けているということなんですね。
シルクロード:メインチャンネルに支障をきたさないレベルで個人チャンネルを運営できる人じゃないと疲れるし、悩みも増えるので。場合によってはストップかけます。