10人が揃う日を待ちわびて幾星霜 歴代でも特に仲の良い「にじさんじ」元2期生を振り返る
元2期生10人の間に架かる関係性の橋・コラボグループを振り返る
ここからは元2期生のなかで生まれたコラボグループについても振り返っていこう。剣持とともに元2期生を長年引っ張ってきた伏見ガク。剣持と伏見の2人のコラボ名は「†咎人†」とよばれ、ファンの間にも浸透している。
この2人はデビュー時から非常に仲が良く、†咎人†として配信する際にはオフラインコラボの形をとることをルールとしてつづけてきた。変わったルールだと思われるかもしれないが、お互いの家が近かったことが要因のひとつであろう。
どちらの自宅から配信するかは2人の話し合いによって決まるそうだが、多くの場合コラボ配信が夜の時間帯におこなわれることもあって、そのまま相手の家に宿泊することも多いようだ。剣持はどちらかといえばソロで配信をおこなうことが多く、同期である2期生、特に伏見とのコラボ配信は彼にとって数少ないコラボ配信の場でもある。
†咎人†専用の衣装ビジュアルも制作されており、デビュー時から苦楽をともにしていることも相まって、「相方」と呼びあうほどの関係性になっている2人。
そんな彼らは、12月23日・24日に開催される『にじさんじフェス2023』初日におこなわれるステージイベント『にじさんじ 5th Anniversary LIVE SYMPHONIA Day1』に出演予定となっている。同日の出演者でも1番の先輩格である2人が、初日メンバーのなかでどのようなパフォーマンスを披露し、混ざりあっていくのか。当日のステージに注目だ。
お互いの家に足を運び、そうするうちにお互いの家族と仲良くなるほどに親交が深まったというと、物述有栖と宇志海いちごの関係性もおもしろい。古くから付き合いのある友人や幼馴染ならまだしも、「VTuber事務所・にじさんじの同期」といういわば「仕事の同僚」としての間柄で、そこまで交流が深まるというのも、なかなかにレアなケースだろう。
物述と宇志海は、「アリストロベリー」というコラボユニットとして長く活動をしてきた2人だ。コロナ禍のあいだは実施回数こそ減ってしまっていたが、コラボ配信をする際は物述の自宅からオフラインコラボすることが比較的多かった。
その影響もあってか、物述一家に宇志海の存在が知られていくようになり、年末年始には2人でともに過ごすことが増えていった。そして、宇志海の存在は物述にとあるキッカケをもたらすことになる。
「実は全くやったことなかった麻雀を一緒にやろーっておすすめして遊んでくれたのは、宇志海いちごなのです」
2023年初めに開催されたにじさんじ麻雀杯に初出場し、みごと準優勝を果たした物述。「麻雀を始めたキッカケ」は宇志海の一言だったと切り出した。じつは物述/宇志海/物述の父/物述のいとこと四人で麻雀をするようになり、最低限のルールを理解した上での出場だったのだ。
配信ではほとんどそういった素振りや話題にもあげることがなかったため、この大会で「意外な一面」をみせて視聴者に驚きをあたえた。その裏側には、良き友人となった同僚の一言があったのだ。お互いの配信をチェックしあうほどに信頼を寄せ合う2人、今後も支え合いながら活動をつづけていきそうだ。
彼女ら2人と負けず劣らずに仲が良いメンバーといえば、文野環、家長むぎ、夕陽リリ、森中花咲らの友人関係であろう。それぞれ「むぎたま」「リリかざ」「リリむぎ」「むぎかざ」などさまざまなコラボ名で配信をともにしてきた。
4人全員が集まった際には「かざリリむぎたま」とストレートなコラボ名で称されており、配信内外での交流が非常に多く、その距離感は「友人」「友達」と読んでも差し支えがないほどだ
東京ディズニーランドなどさまざまな場所・イベントへ遊びに行ったことを定期的に報告しており、最近では森中と家長の2人がお出かけ前の準備・メイクを生配信で届けるということもあった。
洗面台から直接配信するライブ感もさることながら、2人のメイクや化粧に関する知識やテクニックにも言及しており、なかなかに興味深い配信なので興味があればチェックしてみるとよいだろう。
「にじさんじ随一の自由人」であろう文野も、家長、森中、夕陽の3人といるときはかなり自然体でいれるようで、エキセントリックな面や自由な振る舞いから周囲を巻き込むといったことを起こす頻度がかなり少ないようにみえる。
元2期生のなかでも夕陽リリへの愛が特に強い家長と森中が夕陽を取り合うような形で口げんかをすることもある。こういったキャットファイトも彼女ら4人の信頼関係をあらわす微笑ましいワンシーンだ。
互いの3Dお披露目配信・記念ライブ・歌ってみたに出演するどころか、お互いの雑談の際にも名前があがりやすい4人は、元2期生同士の間柄に橋を架ける重要な4人ともいえそうだ。