アウトドア×ARの相性はいかに? 『XREAL Air 2 Pro』を秋らしい場所で体験してみた
11月17日に発売された最新ARグラス『XREAL Air 2 Pro』。その発売に先駆け、メディアを招いて体験会が開催された。『秋を満喫 XREAL Air 2 Pro × アウトドア』と題された本イベントでは、野外でのARグラス体験ができるという。
会場は東京駅から1時間半ほど移動した先にあるキャンプ場。コテージやテントのある「ザ・アウトドア」な空間で、ARグラスを体験した。ここでは体験会の模様をお伝えしていく。
そもそも『XREAL Air 2 Pro』って?
『XREAL Air 2 Pro』を発売するXREAL(旧社名Nreal)は、世界的に知られているARデバイスメーカー。中国を拠点に、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、タイ、韓国、そして日本とグローバルに展開している。日本に先んじて11月11日に中国で発売された今回の新商品『XREAL Air 2 Pro』は、なんとすでに7,000台以上売れている人気商品だ。
大きな特徴としては、環境に合わせて3段階の調整ができる調光機能の搭載と、前作『XREAL Air』から約6%軽量化がされたほか、画質の向上や音漏れの減少などがあげられる。
案内をしてくれたXREALの担当者によれば、近年はこういったARグラスを屋外で利用する人が増えているとのことで、それもあって今回アウトドアに主眼を置いたイベントになったのだという。
いざ、開封の儀! 思った以上にスッキリとしたデザイン
今回のイベントでは新品の『XREAL Air 2 Pro』を開封するところから体験できた。ボックスのサイズはわりあいコンパクトで、さほど威圧感はない。パッケージのデザインにも力を入れたと言うことで、見た目も素敵だ。
開封すると、丸い眼鏡ケースが出てくる。通常の眼鏡ケースよりも1〜2周り大きいか。とはいえ、モバイルディスプレイを持ち歩く代わりと考えれば、よほど軽量でコンパクト。
ケースを開けるとレンズカバーが装着された『XREAL Air 2 Pro』が収納されていた。箱の中には、複数サイズのノーズパッドやインサートレンズが同梱されていた。デバイスと『XREAL Air 2 Pro』を繋ぐコードも付属している。
なおこのインサートレンズ、メガネ屋へもっていけば、自分の度に合わせた眼鏡にすることも可能なんだとか。この日は、サンプルの度付きレンズが用意されていた。
本体を横から見てみると思った以上にスッキリした印象を受ける。せいぜいゴツいサングラスといったところか。
ちなみに、“メガネ族”の筆者。インサートレンズも使ってみたが、自分の度数にうまくあわせなかったため、今回は自前の眼鏡の上から『XREAL Air 2 Pro』を試すことに。Lサイズのノーズパットをセットすることで、「メガネONメガネ」でも安定して使うことができた。これはいい……。
アウトドアで映像をみたり、ゲームをしたりが楽ちん!
さっそく、テントのしたにリラックスチェアをおいて、Androidスマホと接続した『XREAL Air 2 Pro』で、映像を楽しんでみた。はたからみると完全にぼんやりと空を見上げているだけの状態だが、これがなかなか良い。通常のスマホでの鑑賞と違い、首を上に向けられるので、肩と首がとてもラクなのだ。
なお、スマホはそのままリモコンにもなる。スマホの先からポインターの光が出ているので、画面をタップして選択すれば、メニューなどを操作できる。グラスの中に表示される画面の位置を高くしたり低くしたりと、設定も簡単にできる。眼鏡のつるから音が流れているからか、思っている以上に没入感も味わえた。
ちなみに別売りのデバイス『XREAL Beam』を使うと、ゲーム機などとも接続が可能。スマホやPCはそのままType-Cで接続できるが、この『XREAL Beam』を使っても接続できるとのこと。これを使うことで、インターネットに接続していない状態でも動画やオーディオを楽しめるようになる。
ゲーム機などがなくても、『XREAL Beam』単体でも使用可能だ。表示の最適化や色合いの調節、「Spatial Display(空間ディスプレイ)」への切り替えも可能という。
『XREAL Air 2 Pro』一番の注目ポイントは、やはり3段階の調光機能だろう。眼鏡の面をみても、一番暗いときと、明るいときで透過性が異なる。
今回のように明るい屋外で利用する際は、一番暗い状態にしてやれば、AR画面がよく見えるのだ。明暗の調整は眼鏡のつる部分にあるスイッチで簡単に切り替えられるため、画面に集中するときは一番暗い状態、立ち上がって移動するときは、周りが見やすいように明るくするという使い方が手軽にできる。つけたまま移動も苦ではなかったので、これはうれしい。