NFTと音楽の現在、そして未来 『MUSIC NFT DAY 2023』にみた“新しい”音楽との出会い
「Sound Desert Showcase」として、プラットフォームにNFTが登録されているの3組が登場。会場にはそれぞれのファンが駆けつけ、各グループのアイテムをまといながらサイリウムを振って応援した。
記事の冒頭で「アーティスト本人も自覚していない可能性」と書いたが、その根拠は彼ら/彼女らの手を離れたところにあるからだ。ここまで述べてきた通り、これからのアーティストが成功するのに必要なのは自身のクオリティだけではない。その周りで起きる現象すべてが、何らかの形で作家に反映されてゆく。それは言い換えれば、我々の推しを救える可能性は我々にもあるというわけだ。
ステージ上で踊るそれぞれのグループに熱いコールを送るファンたちの姿に、Web3以降の未来を見る。
もちろん、その後にライブを行った日本のPOPアーティストRINNEEE(吉田凜音) 、韓国のSSW・ID:Earth、オランダの男女デュオKafkaにも同じことが言える。「アップカミングなアーティスト」として注目される時点で、現在はもはや実力に差異はなく、ユーザーはジャンルの好みでしか判断できない状況である。この日ステージに立った3組はいずれも高いクオリティを備えており、きっかけひとつでバイラルヒットを生みだしそうなポテンシャルを感じた。
こんな機会なのであえて書くが、このイベントを通してID:Earthを知れたのは最大の収穫だった。筆者が彼女をサポートしたいと考えたとき、応援する手段が音源の視聴やライブに行く以外に選択肢が増えるのは歓迎すべきことのように思う。それも、ダイレクトかつポジティブに影響するWeb3.0の世界観では、これまでよりも双方にメリットがある。
技術的あるいは心理的なハードルを越えた先には、音楽シーンや我々にとって、きっと素晴らしい世界が待っているはずだ。
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