14年ぶり最新作に見た「1000回遊べるRPG」の真髄 『風来のシレン6』先行プレイレポート
追い求めたのは“原点の楽しさ”『風来のシレン6』に込められた制作陣のこだわり
約2時間にわたる試遊時間が終わると、本作の開発に携わったディレクター・櫻井氏とプロジェクトマネージャー・篠崎氏によるQ&Aセッションが開かれた。今回は当日の質疑応答で挙がった話題のうち、筆者が興味深く感じた2点について言及する。
ひとつは、『風来のシレン6』が掲げたテーマ「原点回帰」について。もう少し掘り下げると、“シリーズを通してどの原点(作品)に戻るのか?”という意味になるのだが、開発陣はまず「原点回帰には2種類ある」と説明。一つは「繰り返し遊んで態勢を整えつつ進める」タイプ。もう一つは「プレイヤーの力量次第で一発クリアが可能」なタイプであると示し、「風来のシレン6は一発クリアができるように作った」と回答した。『風来のシレン6』は前作から14年の時を経て作られており、その道中で試行錯誤が重ねられた末、スーパーファミコンで発売された第一作目のような原点の楽しさを追求したとされている。
そしてふたつ目は、「久々のシリーズ最新作となる『風来のシレン6』は新規ユーザー層へどのようなアピールポイントを備えているのか」という話題。この質問に対し、開発陣は「シレン」シリーズが28年の歴史を持っており、“すでに一度遊んだことがあるユーザーも多い”という点を押さえつつ、「まずはシリーズファンやシレンジャーと呼ばれるコアユーザーに楽しんでいただけるとうれしい」と答えた。合わせて「新規ユーザー層の獲得も大事」と述べ、各種ガイド機能やチュートリアルの充実化を心がけ、くわえて「SNSや動画プラットフォームでシレンの楽しみ方をユーザーへ届けていきたい」と展望を明かした。
2020年に開発が始まり、3年の制作期間を経て発売時期が決定した『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』。2024年1月25日の発売を心待ちにしているユーザーは、これから発表されるであろう続報も忘れずにチェックしてみてはいかがだろうか。
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