一瞬の世界をいともたやすく切り取る SONYが『α9 III』で実現した、“カメラマンの夢”
11月8日、ソニーは、世界初(同社調べ)となる「グローバルシャッター方式」のフルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレス一眼カメラ『α9 III』を発売した。同社は本機をスポーツや報道などのプロフェッショナルの撮影において、決定的な瞬間を捉えるプロ機として位置づけている。
・「グローバルシャッター方式」によって“世界を切り取る” 写真表現は次なる次元へ
従来のローリングシャッター方式は、画像の撮像面上部の画素から順に読み出す方式だ。一方で、グローバルシャッター方式は、全画素を“同時に”露光・読み出すため、高速で動く被写体でも動体の歪みが無く見たままの撮影が可能となった。たとえば、フルスイング中のゴルフクラブを撮影しても、高速で動くゴルフクラブを歪みなく撮影できるのだ。
また、画像処理エンジンBIONZ XR®(ビオンズ エックスアール)との組み合わせにより、ブラックアウトフリーで最高120コマ/秒のスピードでの高速連写を実現。さらに、高密度な像面位相差AFやAIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF」による高精度な被写体認識を同時におこなってくれる。
シャッタースピードに関しては、従来のメカシャッター方式がもつ制約から解放され、シャッタースピード最速1/80000秒を実現。高速で動く動体でも止まっているかの様に一瞬を捉えた表現ができるようになった。対応するソニー製フラッシュを装着した際は、シャッタースピード1/80000秒までの全速においてフラッシュを同調して撮影することが可能だ。
これまでは、フラッシュの同調速度以上の速いスピードでシャッターを切ると、光量が急激に低下していたが、全速フラッシュ同調機能により、高速のシャッタースピードとフラッシュを用いた明るい撮影が両立できるようになった。
また、シャッターを押す前の瞬間を最大1秒前まで遡って記録できる「プリ撮影機能」も本機能との相性が良い。たとえば野球などのスポーツにおいてバットとボールのインパクトの瞬間をとらえるうえでこれ以上ないくらいに便利な機能だ。
以下に11月8日開催された「α SPECIAL EVENT」で編集部スタッフが撮影した作例を紹介する。『α9 Ⅲ』の恐るべき実力の一端が伝われば幸いだ。掲載しきれなかった分やページの使用上縮小されてしまったものについてはギャラリーページで1枚づつ拡大して閲覧できるので、そちらも参考にしてほしい。
1.ハイスピードカメラで撮ったかのようなコマ送りの写真
2.インパクトの瞬間をとらえつつ、瞳にバッチリピントが合っている
3.物理的にボールは歪んでいるが、バットは歪んでいない
4.カスタムボタンに「連射速度ブースト」を割り当てると……
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