『GoPro HERO12 Black』と動画編集アプリ『Quik』の組み合わせが超便利! 浅草プチ観光で感じた“グッと来る”ポイント
9月13日、GoPro社から『GoPro HERO12 Black』が発売された。「GoPro」といえば、アクションカメラの人気シリーズで、リュックや自撮り棒に取り付けて撮影する人を見かけたことがある、という人も多いのではないだろうか。小型で耐久性が高く、とくにアウトドア、マリンスポーツなどのアクティビティに強いビデオカメラだ。
今回、筆者はGoProの最新モデルを手に、浅草花やしきでのアトラクションと仲見世通り散策を体験してきた。本稿では、体験を通して感じたアクションカメラの魅力と『GoPro HERO12 Black』ならではの利点をお伝えしていく。なお、花やしきでの撮影については特別な許可を得て撮影をしている。来園の際はかならずルールを守ったうえで楽しんでもらいたい。
浅草花やしきでアトラクション体験 驚愕の手ブレ補正は「GoPro」ならでは
体験会当日、筆者は浅草にある老舗の遊園地・花やしきを早朝に訪れた。オープン前ということでお客さんの姿は無く、貸し切り状態だ。さっそく『GoPro HERO12 Black』を手に、アトラクション体験に赴く。
はじめに体験したのは「リトルスター」。星の形をした乗り物が360度グルングルンと回転する絶叫マシンだ。
この「リトルスター」では、さっそく「GoPro」ならではの映像を撮影することができた。先述した通り、このアトラクションは乗り物がものすごい勢いで360度回転するので、普通のカメラやスマートフォンで撮影するとカメラごとぐるぐると回ってしまう。
しかし、「GoPro」の手ブレ補正・水平維持機能は360度に対応しているので、まるでカメラだけがその場に浮いているかのような不思議な映像が撮影できる。手に固定した「GoPro」はたしかに自分と一緒に回っているのだが、映像を確認するとたしかに地面は常に水平を維持していて驚いた。
つづいては、「ローラーコースター」で今回新たに追加された「Maxレンズモジュラー2.0」の実力を試してみた。要は「超広角レンズ」で、『GoPro HERO12 Black』の標準レンズを付け替えて使用できるというものだ。
ちなみに、こちらのアトラクション、流れとしては一般に想像するような正統派のローラーコースターなのだが、花やしきでは敷地内の建物の間と間を縫うようにコースが配置されている。この建物がバッチリ画角におさまる超広角もGoProならでは。普段なかなか撮影することができないような臨場感のある映像を撮ることができた。
また、こうしたスピード感のあるシーンでは、フレームレート120コマで撮影が可能な『GoPro HERO12 Black』の強みが存分に発揮される。揺れが強かったり、動きが速かったりする種類のアクティビティを楽しむとき、スマートフォンだとコマ飛びした映像になってしまいがちだが「GoPro」であればくっきりと撮影が可能だ。
最後に、天井から釣られるタイプの遊覧コースター「スカイシップ」では、HDR撮影や10bitの色深度に対応したことによる綺麗な空の色合いも楽しむことができた。広角レンズによる広い画角も相まって、空や園内が綺麗に撮影できたので大満足だ。
Vlogカメラとしての実力は? 手軽に編集がおこなえるアプリ『Quik』も大きな魅力
花やしきでのアトラクション体験を終え、仲見世通りの散策に向かったのだが、ここでは「GoPro」をVlogカメラとして使った際の実力をチェックした。
ここでもやはり「Maxレンズモジュラー2.0」は大活躍。人間の視野角は約180~200度ほどと言われているが、『GoPro HERO12 Black』と同レンズの組み合わせであれば視野角177度まで撮影が可能なので、自分の見た景色をほぼそのまま思い出に残せるというのは大きな魅力だ。
『GoPro HERO12 Black』からはBluetoothによるオーディオデバイスの接続にも対応しているので、たとえば『AirPods』などをピンマイク代わりに使用することも可能。三脚や自撮り棒に取り付けられるネジ穴もしっかり備えており、幅広いマウントが利用可能というのもナイスだ。
また、「GoPro」は8:7というアスペクト比で撮影が可能なことにも注目したい。広い画角で撮影しておいて、あとから16:9の横動画・9:16の縦動画を選択して書き出すことができるのだ。SNSのショート動画用に縦動画で切り出して友人にシェアしつつ、長尺の動画は横動画でゆっくり楽しむ。そんな使い方ができるのは「GoPro」ならでは。8:7のアスペクト比自体は以前のモデルから利用可能だったが、「Maxレンズモジュラー2.0」と組み合わせることでさらにパワーアップしている印象だ。
動画を撮影し終えたら、USBケーブルや無線接続経由でスマートフォンに動画を転送してGoPro社が提供するアプリ『Quik』で簡単な編集をおこなうこともできる。AIが動画作りのサポートをおこなってくれるのが『Quik』のよいところで、編集画面に使用したいクリップを追加していくとその中から自動でシーンを抜き出してくれるのだ。もちろん自分でシーンを選ぶこともできるし、テーマの項目から好みの雰囲気のものを選択すれば、音楽やトランジション(シーン間の切り替え効果)を自動で追加してくれるので、それだけでかなりオシャレに仕上げてくれるのもありがたい。
『Quik』を使うのは初めてだったが、30分ほどで簡単に立派なVlogを作成することができた。動画編集の知識が無い人でも直感的に作れるし、ゼロから作るよりも心理的にも簡単なので、ぜひこちらも試してみてほしい。ちなみに、スマートフォンのカメラで撮影した動画も追加することが可能なので、「GoPro」以外で撮影したものを使ったり、友人が撮影したものを組み合わせたりすることも可能だ。
『GoPro HERO12 Black』の本体価格は62,800円(税込)、『Maxレンズモジュラー2.0』は16,000円(税込)。公式ECサイトや各種家電量販店などで購入が可能なので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。
■公式ECサイト
『GoPro HERO12 Black』製品ページ