2022.07.18 08:00

小型・高画質を兼ね備えた最新アクションカム「Insta360 ONE RS 1インチ 360度版」を試す　前機種との比較も

文・写真＝FURU

　旅行やアウトドア、スポーツなど様々なシーンで活用されている「アクションカム」。もしこれからアクションカムを購入するのであれば、信頼性の高く美しい商品を選びたい。そこで今回レポートしたいのが、「Insta360 ONE RS 1インチ 360度版」。Insta360社は社名にも掲げているように「360度撮影用カメラ」の分野では一日の長があるメーカーだ。「360度カメラ」は撮影の構図を選ばず、好きなタイミングでシャッターボタンを押せて、好きな画角を切り出せる非常に自由度の高いカメラだ。

　従来機である「Insta360 ONE RS」の「360度レンズ」でも、「5.7K」の解像度を誇る美麗な映像を撮影可能ではあったが、流石に1インチセンサーを搭載したカメラの画質を越えることはできずにいた。

　今回発売された「Insta360 ONE RS 1インチ 360度版」は大型の1インチセンサを搭載、従来機を越える高画質を実現した。世界初の「デュアル1インチセンサー」を搭載し、レンズは「ライカ」との共同開発ということで期待が高まる。では早速中身を見ていこう。

　箱から取り出してみた。大口径のレンズが特徴的だ。

　筆者愛用の「Insta 360 ONE R」との比較画像だ。従来機である「Insta360 ONE R」・「Inat360 ONE RS」シリーズでは、交換可能な「レンズ」部分とカメラ本体の基本機能を有す「コア」部分を左右に合体させて、その底部にバッテリーを接続するという形態がデフォルトだった。本機ではこれまでのスタイルを一新し、「レンズ」・「コア」・「バッテリー」を縦一列に接続する形態となっているのが大きな特徴だ。

　バッテリー側面にUSB Type-Cポートを備えており、撮影しながらの充電はもちろん、PCに接続すれば直接撮影データを取り込むことも可能だ。

　Micro SDカードスロットにアクセスする際は、一旦「マウントブラケット」からすべてのパーツを取り出さなければならない。少々面倒ではあるが、大した手間ではない。「コア」や「バッテリー」のパーツは「マウントブラケット」に入っているだけなので、「レンズ」を外せば残りのパーツもすべて簡単に取り出せる。Micro SDカードは、「コア」と「バッテリー」の接合部にあるスロットから挿入する形だ。

　実際に屋外で撮影した写真をPCに取り込んでみよう。今回はInsta360社が無償で提供しているソフト「Insta360 Studio 2022」を使用してみた。こちらはスティッチングや動画の編集、及び特殊なフォーマットで保存されているファイルを汎用性のある「.jpeg」や「.mp4」などのフォーマットでエクスポート可能な優れものだ。

「Insta360 Studio 2022」
https://www.insta360.com/jp/download/insta360-oners

　屋外で撮影した写真を「Insta360 Studio 2022」でPCに取り込んでみた。360度撮影したファイルを閲覧する一番簡単な方法は、「Googleフォト」に保存する方法だ。エクスポート機能で「.jpeg」ファイルとして書き出して、「Googleフォト」にアップロードしよう。アップロードした画像をブラウザで表示し、画面中央の回転矢印アイコンをクリックすると、360度画像を表示させることができた。これはすごい。

Googleフォトで撮影画像をチェック

　「Insta360 ONE RS 1インチ 360度版」は最新のテクノロジーを搭載しつつ、誰でも簡単に360度撮影を行えるアクションカムだ。また、本機は「FlowState手ブレ補正」機能や暗所撮影にも対応しているほか、IPX3相当の耐水性も備えている。アクションカムに欠かせない機能が一通り備わっており、是非おすすめしたい製品だ。

■製品情報
絞り：F2.2
35mm版換算焦点距離：6.52mm
写真解像度：6528×3264 (2:1)
動画解像度：5,888x2,944@30fps・6,144x3,072@25/24fps・3,840x1,920@30/25/24fps・3,040x1,520@50fps
画像ファイル形式： insp・RAW
動画ファイル形式：insv
写真モード：スタンダード・HDR・インターバル・スターラプス・バースト・ピュアショット
動画モード：スタンダード動画・タイムラプス・タイムシフト・ループ録画
カラープロファイル：標準・鮮やか・LOG
重量：239g
サイズ（幅×高さ×奥行き）：53.2x49.5x129.3mm
連続撮影時間：62分実験室環境にて6K@30モードで測定
最大動画ビットレート：120Mbps
ジャイロスコープ：6軸ジャイロスコープ
対応するデバイス：iOS端末・Android端末（詳細は割愛）
Bluetooth：BLE5.0
Wi-Fi：5GHz、802.11ac (標準到達距離：約20meters、最大転送速度：20MB/s)
USB：Type-C
バッテリー容量：1,350mAh
充電方法：Type-C USB
充電時間：90分 (電源オフ時)
動作温度：-20℃から40℃まで