人気YouTuberが『M-1』に出場するワケとは 1回戦を突破したかっつーデカキンの戦略から紐解く

人気芸人が『M-1』に出場するワケとは

 2023年9月3日、人気YouTuberのかっつーとデカキンが『M-1グランプリ2023』(以降、M-1)に出場し、1回戦を突破したことをYouTubeショートで発表した。人気を博すYouTuberたちは、なぜM-1を目指すのか。今回は、M-1に出場する理由とYouTuber特有の目標の真意に迫ってみたい。

1ヶ月半でM-1グランプリに出てみた結果・・・

 仙台出身のかっつーは、仙台高専や銀だこネタで有名になり、チャンネル登録者数129万人を記録している人気YouTuberだ。デカキンはというと、ヒカキンのものまねで人気に火がつき、現在は大食いやクレーンゲームなどエンタメ系コンテンツを中心に動画を制作。チャンネル登録者数は119万人と、こちらも人気のYouTuberだ(数字はどちらも2023年9月13日時点)。そんなふたりが2023年9月2日、それぞれのYouTubeチャンネルを更新し、ともにM-1に出場することを発表した。

【ご報告】デカキンとかっつー、M-1に出ます。

 かっつーが投稿した動画「【ご報告】デカキンとかっつー、M-1に出ます。」では、デカキンとM-1に出場するにあたり、目標を設定。かっつーは目標に“優勝”や“準優勝”を掲げるも、デカキンによって即却下されている。なにを隠そうデカキンは、かつて松竹芸能に所属し、ベイビーフロートの「にしやん」として活動していた元お笑い芸人。M-1のレベルの高さを知っているからこその判断だった。目標をM-1の公式YouTubeチャンネルに漫才動画が投稿される『ナイスアマチュア賞』に定め、動画の再生回数100万回を目指し「YouTubeの市民権を得る」と発言した。

今後について

 デカキンのチャンネルで公開された動画では、今後の夢のひとつに「漫才師になること」を挙げており、芸人を辞めてから10年間やっていなかった漫才をかっつーとともに挑戦することを報告。東京や大阪をはじめ、数ある開催地の中から宮城・仙台予選に出場することになった経緯に言及している。デカキンは初めてかっつーと漫才をした場所がかっつーの地元・仙台だったことも理由のひとつに挙げているが、「地方の方が受かる可能性はある」と、戦略的に仙台予選を選んだことを明かしたのだった。

 2023年9月3日にかっつーが投稿したショート動画では、1回戦通過を発表。M-1の公式サイトにも、「かっつーデカキン」の名の横に通過と記載されているのが確認できるが、残念ながらナイスアマチュア賞には選ばれなかったようだ。

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